三重で初詣といえばここ!2026年に行きたい定番スポット5選

2026年の初詣、どこへ行くかもう決めましたか。三重県には、日本の中心的な神社である伊勢神宮はもちろん、恋愛成就に人気の椿大神社や伊射波神社、仕事運や金運アップに心強い多度大社や猿田彦神社、受験生に頼りにされる頭之宮四方神社など、魅力的なお参りスポットがぎっしり詰まっています。
この記事では、「三重」「初詣」「2026年」というキーワードで気になる情報を、一つひとつ丁寧にまとめました。定番の有名社から少しマニアックな穴場の神社まで、ご利益の特徴や混雑しやすい時間帯、服装や持ち物、さらには伊勢うどんやてこね寿司などのグルメ情報、名古屋・大阪からのモデルコースまでを一気に紹介します。読み終わるころには、あなたの2026年三重初詣プランがそのまま完成しているはずです。
伊勢神宮(内宮・外宮)はやっぱり別格の初詣スポット
三重で初詣と言えば、やはり伊勢神宮は外せません。正式には「神宮」と呼ばれ、天照大御神をおまつりする内宮(ないくう)と、衣食住や産業の守り神・豊受大御神をおまつりする外宮(げくう)を中心に、125社から成る日本有数の聖地です。全国各地にある神社の“本宗”とも言われ、日本中から「一度はお伊勢参りを」とたくさんの参拝客が訪れます。
2026年のお正月も、例年通りたくさんの人出が見込まれています。観光サイトや一部のガイドでは、2026年もおおむね1月1日〜7日ごろまでを初詣の期間として紹介しており、大みそかから元日にかけては歳旦祭などの神事が行われる予定です。ただし、行事の時間帯や参拝可能時間は、天候や混雑状況などにより毎年細かく変わることがあります。必ず、出かける前に神宮公式サイトや観光案内で最新情報を確認しておきましょう。
参拝の順番は、古くから「外宮先祭」といって、外宮からお参りして内宮へ向かうのが基本とされています。外宮では、日々の食事や仕事に関わる恵みに感謝し、内宮では自分や家族がどんな一年を過ごしたいかを静かに整理してから、心の中でそっと祈ると気持ちが整いやすくなります。
初詣のピーク時は、内宮の宇治橋付近を中心にかなりの人であふれ、橋の手前から少しずつ前に進む状態になることもあります。小さな子ども連れやご年配の家族がいる場合は、元日から三が日の昼前後を避け、三が日の早朝や夕方、あるいは1月4日以降の平日午前中を狙うと動きやすくなります。参拝後は、おはらい町やおかげ横丁で伊勢うどんやてこね寿司を味わいながら、「来てよかったな」と感じられる一日を過ごしてみてください。
開運・仕事運アップで人気の「椿大神社(鈴鹿市)」
鈴鹿市にある椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、「みちびきの神様」として知られる猿田彦大神をおまつりする全国の猿田彦神社の代表的な存在です。公式の紹介では、二千年の歴史を持つ日本最古級の神社の一つとされており、人生の分かれ道に立つ人を良い方向へ導いてくれる場所として信仰されてきました。転職や独立、受験、進学など、「今年は環境を変えたい」と考えている人には特に心強いスポットです。
境内には、猿田彦大神の妻神・天之鈿女命(あめのうずめのみこと)をおまつりする「椿岸神社」もあり、芸事の上達や良縁成就、夫婦円満などの願い事で人気があります。かなえ滝や招福の玉といった写真映えする場所も多く、「ここで撮った写真を待ち受けにすると願いが叶う」と話題になることもしばしばです。恋愛も仕事も充実させたい人にとっては、一度にいろいろお願いできるありがたい場所と言えるでしょう。
さらに見逃せないのが、「松下幸之助社」です。パナソニックの創業者で「経営の神様」とも呼ばれる松下幸之助をおまつりしており、商売繁盛や事業発展、仕事運アップを願う経営者やフリーランスが全国から参拝に訪れます。「新しい挑戦を成功させたい」「会社の業績を伸ばしたい」といった願いがあるなら、初詣の候補にしっかり入れておきたい神社です。
アクセスも比較的良好で、東名阪自動車道・鈴鹿ICから車で約10分、名古屋からは高速道路利用で約40分程度が目安です。境内には大きな無料駐車場もあり、家族や友だちとのドライブ初詣にも向いています。2026年、「人生の方向性を整える年にしたい」と感じているなら、椿大神社で一年のスタートを切るのはとても良い選択になるはずです。
家内安全・交通安全なら「多度大社(桑名市)」
桑名市にある多度大社は、北勢地域一帯の総氏神として「北伊勢大神宮」とも呼ばれる歴史ある神社です。家内安全や商売繁盛、交通安全など、暮らしに直結したご利益で知られており、北勢エリアを中心に地元の人々から深く信頼されています。特に初詣の時期には、家族連れを中心に多くの参拝客が訪れます。
多度大社と言えば、伝統行事「上げ馬神事」や、神の使いとして大切にされている白馬の存在が有名です。境内には白い馬が飼育されており、この白馬に願い事をして交通安全を祈る人も少なくありません。新しく車を購入した人や免許を取ったばかりの人が、お祓いを受けに訪れるケースもよく見られます。
周辺には、なばなの里やナガシマスパーランド、長島温泉などの人気レジャースポットが集まっているため、「午前中は多度大社でお参り、午後はイルミネーションや温泉でのんびり」という一日プランが組みやすいのも魅力です。特になばなの里の冬のイルミネーションは全国でも有名で、初詣と一緒に楽しめば、思い出に残る正月旅行になります。
アクセスの目安としては、名古屋から多度駅まで電車で約45〜50分、駅から神社までは徒歩またはバス・タクシーでおよそ1.5kmほどです。車の場合は名古屋から30〜40分程度と、都市部からのドライブにもぴったりの距離感です。家族の無事や健康を願うと同時に、レジャーも楽しみたい人には、バランスの良い初詣スポットと言えるでしょう。
みちひらきの神様「猿田彦神社」と佐瑠女神社(伊勢市)
伊勢市宇治浦田にある猿田彦神社は、「みちひらきの大神」として知られる猿田彦大神をおまつりしています。物事の始まりや方向性にご神徳があるとされ、新しい仕事や転職、引っ越し、結婚など、「人生の大きな選択」を前にした人たちが全国から参拝に訪れます。境内には八角形の柱や方位盤があり、「自分の進むべき道を示してくれる場所」として親しまれています。
同じ境内には、芸能や表現、縁結びのご利益で知られる「佐瑠女神社(さるめじんじゃ)」も鎮座しています。こちらでは、天宇受売命(天之鈿女命)をおまつりしており、ダンスや音楽、演劇などの芸事に関わる人はもちろん、「人前で話す機会が多い」「表現する仕事に就きたい」といった人たちからの信仰も厚い神社です。
猿田彦神社は、伊勢神宮・外宮や内宮からバスでアクセスしやすい位置にあります。そのため、「外宮 → 内宮 → 猿田彦神社 → 佐瑠女神社」と順に回る参拝ルートが定番になっています。伊勢の神様たちに一年の安全と感謝を伝えたあと、自分の進む道やチャレンジについて静かに向き合う時間を持つと、心の中がすっきり整理されるはずです。
初詣シーズンは、伊勢神宮と同様に三が日の日中が特に混み合います。ゆったり参拝したい場合は、1月4日以降の平日や、昼間より少し人出が落ち着く夕方の時間帯を選ぶとよいでしょう。伊勢市駅からのバスも多く、電車旅で三重を訪れる人にとっても寄り道しやすい神社です。
頭の神様として有名な「頭之宮四方神社」ほか注目の神社
大紀町にある頭之宮四方神社(こうべのみや よもうじんじゃ)は、日本で唯一「頭之宮」という名を持つ神社とされています。首から上の守護神・唐獅子大神(からじしのおおかみ)をおまつりしており、合格祈願や学業成就、資格試験、仕事のアイデア、頭のけがや病の平癒など、「頭に関するあらゆる願い事」にご利益があると伝えられています。
境内は清流・唐子川のそばにあり、水の音と木々の緑に包まれた静かな雰囲気が特徴です。受験生本人だけでなく、保護者や先生が代理で祈祷を受けることも多く、合格祈願の絵馬がびっしりと奉納されている様子は圧巻です。初詣のタイミングで「本番前の気合入れ」として訪れるのはもちろん、合格したあとのお礼参りに訪れる人も少なくありません。
ほかにも、三重には学問の神様・菅原道真をおまつりする菅原神社(上野天神宮/伊賀市)や、観音信仰の古い歴史を持つ津観音(津市)など、勉強や学び直しにご利益があるとされる寺社が各地に点在しています。志望校の近くや、自分のゆかりのある地域の寺社と合わせて「頭の神様めぐり」をしてみると、勉強へのやる気も高まりそうです。
2026年は、受験生だけでなく、社会人の学び直しや資格取得にチャレンジする人も増えそうです。「今年こそ勉強をがんばりたい」と思っているなら、頭之宮四方神社で合格祈願札を奉納し、その札やお守りをスマホの待ち受けにして、毎日のモチベーションアップに活用してみてください。
2026年の三重初詣はいつ行く?混雑ピークとおすすめ時間帯
そもそも初詣はいつまでに行けばいいのか(2026年版の考え方)
「初詣は三が日に行かなきゃダメなの?」と不安になる人もいるかもしれませんが、実は厳密な決まりはありません。一般的には、元日から1月3日までの三が日、あるいは松の内(地域によって1月7日または15日ごろまで)にお参りすることが多く、三重を含む関西寄りの地域では、1月15日ごろまでを「新年のお参り期間」と考えるケースもよくあります。
2026年のカレンダーを見ると、1月1日(木)が元日で六曜は大安、1月12日(月)が成人の日で祝日です。学校や仕事の始まり方にもよりますが、「三が日+成人の日を含む3連休」までを広い意味での初詣期間と考えると、予定が組みやすくなります。また、どうしても三が日に行けなかったとしても、1月中であれば「年のはじめのご挨拶」として十分意味があります。「行けるタイミングで、感謝の気持ちを込めてお参りする」ことが一番大切です。
年末年始の休みについては、官公庁の場合は法律で12月29日〜1月3日が休日と定められています。一般企業もこの前後を休みにするところが多いものの、小売業やサービス業などでは営業形態が大きく異なります。「世間は6連休」と決めつけるのではなく、自分や家族のスケジュールを優先して無理のない日を選びましょう。
三重の人気神社(伊勢神宮など)の混雑する日と時間帯の傾向
三重県内でも特に参拝者が集中するのは、伊勢神宮(内宮・外宮)、椿大神社、多度大社、猿田彦神社、頭之宮四方神社などの大きな社寺です。これらの場所では、例年、元日から三が日の人出が最も多くなり、特に伊勢神宮内宮の宇治橋前や、おはらい町周辺は大変なにぎわいになります。
混雑がピークになる時間帯は、一般的に次のような傾向があります。
・大みそか23時ごろ〜元日深夜2時ごろ(年越しの時間帯)
・元日〜3日の10時〜15時ごろ(昼前後)
この時間帯は、最寄り駅からのバスが満員になったり、駐車場の待ち時間が長くなったりしがちです。宇治橋の上は人で埋まり、写真を撮るにも順番待ちになることもあります。小さな子ども連れやご年配の家族がいるなら、上記のピーク時間帯はなるべく避けた方が安心です。
一方、同じ三が日でも、早朝(6〜8時ごろ)や夕方〜夜(18〜21時ごろ)は、人出がやや落ち着く傾向があります。伊勢神宮のように、年末年始は長時間参拝できる体制になる神社も多く、あえて時間をずらして訪れることで混雑をかなり避けられます。ただし、具体的な開門時間や閉門時間は年によって変わる場合があるので、必ず事前に公式情報を確認してください。
夜中・早朝・三が日後…時間帯別のメリット・デメリット
夜中(大みそか〜元日深夜)の参拝は、カウントダウンの雰囲気や、境内の灯りだけがともる静かな空気を味わえるのが魅力です。特に伊勢神宮周辺では、深夜でも参道を歩く参拝客の列が続き、「新年が始まった」という実感を強く味わえます。ただし、夜間の気温は0度前後まで下がる日も多く、海に近い地域では風も強くなりがちです。厚手のコートやダウン、手袋やマフラー、カイロなどをしっかり準備しておかないと、長時間の行列がつらく感じられてしまいます。
早朝(6〜9時ごろ)の参拝は、比較的人が少なく、空が徐々に明るくなっていく様子を見ながらゆったり歩けるのが良いところです。伊勢神宮・宇治橋から昇る朝日を眺めながら一年のスタートを迎えるのは、特別な思い出になるはずです。ただし、路面が凍っていたり霜が降りていたりすることもあるため、滑りにくい靴を選び、転倒には十分注意しましょう。
三が日後(1月4日以降)の参拝は、全体の人出がだいぶ落ち着きます。お守りや御朱印をいただくときの待ち時間も短くなり、複数の神社をはしごしたい人にとっては動きやすいタイミングです。ただし、屋台や臨時バスの運行などは三が日で終了してしまう場合もあるため、「お祭りらしい雰囲気」を楽しみたい人は、三が日と4日以降をうまく組み合わせて予定を組むと良いでしょう。
子ども連れ・高齢の家族と一緒に行くときの時間帯の選び方
小さな子どもや高齢の家族と一緒に初詣に行く場合は、「寒さ」と「待ち時間」をなるべく減らすことが大切です。夜中や明け方は気温がかなり下がり、体への負担が大きくなるので、できれば避けた方が安心です。海に近い伊勢周辺は特に風が冷たいため、深夜や早朝は大人でもかなり寒く感じます。
おすすめは、三が日であれば「午前10時前に到着し、昼過ぎには切り上げる」パターンか、「15〜17時ごろの少し人が落ち着く時間帯」を狙うことです。人が一番多くなるのは正午前後なので、そこを外すだけでも行列の長さがかなり変わります。境内のトイレの場所や、休憩できるベンチ、屋内待合所の位置なども、事前に公式サイトやマップで確認しておくと安心です。
伊勢神宮や多度大社、椿大神社のように敷地の広い神社では、最寄り駅からのバスやタクシーの利用も検討しましょう。駐車場の待ち時間が長くなりそうな場合は、あえて公共交通機関で向かった方が早く着けることがあります。どうしても混雑が心配なら、あえて三が日を外して最初の連休や1月の週末に参拝するのも立派な初詣です。「家族全員が笑顔で行ける日」を最優先に選ぶことが、一年の良いスタートにつながります。
2026年のカレンダー・六曜から見る狙い目の参拝日
2026年の1月の主な日付と六曜は、一般的なカレンダーでは次のようになっています。
| 日付 | 曜日 | 六曜 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1月1日 | 木 | 大安 | 元日。特に混雑しやすい日 |
| 1月2日 | 金 | 赤口 | 正午ごろから吉とされる日 |
| 1月3日 | 土 | 先勝 | 午前が吉とされる日 |
| 1月4日 | 日 | 友引 | 三が日明けで、少し落ち着き始める目安 |
| 1月10〜12日 | 土〜月 | 連休 | 12日が成人の日で3連休 |
六曜は、カレンダーによって表記が異なる場合もありますが、多くの日本人にとって日取りを考えるときの一つの目安になっています。ただし、六曜はあくまで昔の暦注であり、科学的な根拠があるものではありません。大安だから絶対に良い、仏滅だから絶対に悪い、と考えすぎず、自分や家族が無理なく動ける日を選び、そのうえで「どうせなら縁起の良い日がいいな」と気軽に参考にするくらいがちょうど良いでしょう。
混雑を避けつつ縁起も意識したいなら、「元日の大安は避けて、先勝の午前中や友引の日中を狙う」「三が日を外して、成人の日を含む3連休の朝早い時間に参拝する」といった工夫もおすすめです。
ご利益で選ぶ!三重の初詣スポット【恋愛・金運・厄除けなど】
恋愛運・縁結びに人気の神社(椿大神社・伊射波神社など)
恋愛運や縁結びを願うなら、鈴鹿市の椿大神社と、鳥羽市の伊射波神社(いさわじんじゃ)は代表的な候補です。椿大神社の別宮にあたる椿岸神社では、天之鈿女命をおまつりしており、芸事の上達とともに、恋愛成就や夫婦円満のご利益があるとされています。境内のかなえ滝や招福の玉など、恋愛運アップのスポットとして紹介される場所も多く、若い世代を中心に人気が高まっています。
伊射波神社は、鳥羽市の海に突き出した岬の先端に鎮座する神社で、鳥羽三女神の一つとして知られています。参道を歩いていくと木々の間から海が見え、最後は視界いっぱいに海が広がる開放的な景色が待っています。本殿奥の岩場には「奇跡の窓」と呼ばれる自然の穴があり、その向こうに海と空が見える景色はとても印象的です。ここで撮った写真をスマホの待ち受けにする人も多く、「縁結びのパワースポット」として人気を集めています。
伊射波神社へはバスと徒歩を組み合わせて向かう必要があり、参道にはアップダウンもあるので、スニーカーなど歩きやすい靴で出かけるのが安心です。「簡単にはたどり着けない場所だからこそ、本気の願い事をしに行きたい」と感じる人にはぴったりの神社と言えるでしょう。2026年は、椿大神社と伊射波神社をセットで参拝して、「縁結びダブル参り」に挑戦してみるのもおすすめです。
金運・仕事運アップを願うならここ(伊勢神宮・椿大神社ほか)
金運や仕事運を高めたい人にとって、伊勢神宮の外宮は外せないスポットです。外宮では衣食住を支える豊受大御神をおまつりしており、産業や仕事の繁栄と深い関わりがあるとされています。お給料をもらって生活できていること、仕事を通じて誰かの役に立てていることへの感謝を伝えるのに、ぴったりの場所です。
椿大神社は、前の章でも触れた通り「みちびきの神様」として、開運や商売繁盛、事業発展などのご利益で有名です。境内の松下幸之助社で、経営や仕事の悩みを心の中でそっと打ち明け、「今年はこんな一年にしたい」と具体的な目標を思い浮かべながら祈ると、気持ちが前向きになっていきます。
伊勢市の二見興玉神社も、海と夫婦岩の景色で知られる人気の神社です。猿田彦大神をおまつりしており、縁結びや夫婦円満だけでなく、交通安全や海上安全を願う人も多く訪れます。本来のお伊勢参りの作法では、まず二見浦で身を清めてから外宮・内宮へ向かうとされていますので、「仕事も恋もプライベートもトータルで整えたい」という人は、二見から参拝をスタートするルートも検討してみてください。
合格祈願・学業成就におすすめの寺社
合格祈願や学業成就を願うなら、頭之宮四方神社と、伊賀市の菅原神社(上野天神宮)はぜひ候補に入れておきたい寺社です。頭之宮四方神社は、「頭の神様」として受験生に人気があり、「試験本番で実力を出し切りたい」「勉強のやる気を保ちたい」という思いを持つ人たちが、全国から参拝に訪れます。合格祈願札や鉛筆などの授与品もあり、「合格グッズ」をお守りとして持ち歩く人も多いです。
菅原神社(上野天神宮)は、学問の神様・菅原道真をおまつりする神社で、地元では「天神さん」として親しまれています。境内には「二度芽の欅」と呼ばれるケヤキがあり、一度葉を落としたあともう一度芽吹くことから、「再チャレンジ」や「やり直し」の象徴として紹介されることもあります。「一度受験に失敗したけれど、もう一度挑戦したい」「社会人になってから勉強をやり直したい」という気持ちを持つ人にとって、力をもらえる存在になりそうです。
このほか、猿田彦神社で進路や将来の「道ひらき」を祈ったり、多度大社で家族の健康と受験当日の安全を願ったりと、複数の神社を組み合わせて参拝する人もいます。2026年は、頭之宮四方神社で「頭の冴え」を、菅原神社で「学問のご加護」を、地元の神社で「日々の努力の積み重ね」をそれぞれ祈る、自分なりの合格祈願ルートを考えてみてはいかがでしょうか。
厄除け・方位除けで知られるスポット
本厄・前厄・後厄にあたる年には、厄除けで知られる神社にお参りしておきたいと考える人も多いでしょう。三重で厄除けの祈祷を受けたいときに選ばれやすいのが、多度大社、椿大神社、猿田彦神社などです。これらの神社では、家内安全や無病息災とあわせて、厄除け・方位除けのご祈祷も行っており、祈祷所に厄年の早見表が掲示されていることもあります。
伊勢市の猿田彦神社は、とくに「方位除け」で知られています。引っ越しや新築、家の増改築など、大きな環境の変化を控えた人が、「良い方向へ進めるように」と祈りに訪れることが多い神社です。方位の考え方は流派によって異なりますが、迷ったときは神社で直接相談してみると、丁寧に説明してもらえることもあります。
厄年だからといってすべてが悪い年になるわけではありませんが、「体調や人間関係の変化が起こりやすい年」として、少し慎重に過ごしてみる良いきっかけになります。初詣で厄除けの祈祷を受けたら、生活習慣の見直しや健康診断、身の回りの片づけなども一緒に進めてみると、気持ちもスッキリして一年を気持ちよくスタートできます。
家内安全・健康長寿をお願いしたい三重の社寺
家内安全や健康長寿を願うなら、伊勢神宮、多度大社、椿大神社、二見興玉神社など、地域の中心となっている大きな社寺を訪れるのが定番です。伊勢神宮は、国家全体の安泰とともに、そこに暮らす人々の平和と豊かな実りを祈る場所であり、家族の日々の暮らしへの感謝を伝えるには最適のスポットです。
二見興玉神社は、夫婦岩を通じて「夫婦円満」「家族の絆」をイメージさせる神社です。夫婦岩の間から昇る朝日を背景に家族で記念写真を撮り、その写真を毎年同じ構図で撮り続けているという家族もいます。写真アルバムを見返したときに、子どもたちの成長や家族の歴史を感じられて、とても温かい気持ちになれるでしょう。
また、遠出が難しい年には、まず地元の氏神さまにお参りするのも立派な初詣です。普段暮らしている土地を守ってくれている神様に「いつもありがとうございます」と伝え、そのうえでタイミングが合えば伊勢や北勢の大きな神社にも足を延ばす、という二段構えの参拝スタイルもおすすめです。身近な神社と有名な神社の両方に感謝を伝えることで、心の中に安心感が生まれ、日常生活も穏やかに感じられるはずです。
初詣と一緒に楽しむ三重観光&グルメモデルコース
伊勢神宮+おかげ横丁・おはらい町の王道おさんぽプラン
伊勢神宮へのお参りとセットで楽しみたいのが、内宮前に広がる「おはらい町」と「おかげ横丁」です。宇治橋から五十鈴川に沿って伸びるおはらい町は、切妻・妻入りの家並みが連なるレトロな街道で、土産物店や飲食店がずらりと並んでいます。石畳の道を歩いていると、「昔のお伊勢参りはこんな雰囲気だったのかな」と想像がふくらみます。
おはらい町の中ほどにあるおかげ横丁は、江戸から明治ごろの伊勢路の街並みを再現した観光エリアです。伊勢うどんやてこね寿司、赤福餅、串カツなど、三重の名物グルメがぎゅっと詰まっていて、どこから食べようか迷ってしまうほどです。寒い日の初詣のあとには、湯気の立つ伊勢うどんや甘酒で体を温める時間が、何よりのごほうびになります。
モデルコースとしては、朝早めに外宮へ参拝し、その後バスで内宮へ移動。内宮でお参りを済ませたあと、おはらい町とおかげ横丁をゆっくり散策し、夕方前には五十鈴川沿いをのんびり歩いて、川面に映る夕焼けを眺めてから帰路につく、という流れが人気です。日帰りでも十分楽しめますが、伊勢市内に一泊して翌日に二見興玉神社や猿田彦神社まで足を伸ばす「伊勢満喫一泊二日プラン」もおすすめです。
多度大社・椿大神社とあわせて寄りたい周辺観光スポット
北勢エリアで多度大社と椿大神社を回すなら、周辺のレジャースポットも組み合わせて「初詣+遊び+温泉」を一度に楽しんでしまうのが効率的です。多度大社から車で20〜30分ほどの距離には、花とイルミネーションで有名ななばなの里、絶叫マシンがそろうナガシマスパーランド、そして大型アウトレットモール「ジャズドリーム長島」などが集まっています。
冬のなばなの里では、大規模なイルミネーションが開催され、光のトンネルやライトアップされた庭園が訪れる人を楽しませてくれます。昼間に多度大社でお参りをし、夕方から夜にかけてなばなの里のイルミネーションを満喫するという一日の過ごし方は、家族連れにもカップルにも人気です。ナガシマスパーランドで思い切り遊んだあと、隣接する温泉施設で冷えた体を温めるのも、冬ならではの楽しみ方です。
椿大神社のある鈴鹿市周辺には、モータースポーツの聖地・鈴鹿サーキットや、伊勢型紙の体験施設、季節の花がきれいな公園なども点在しています。午前中に椿大神社で今年の運勢と方向性を整え、午後は鈴鹿サーキットでレース観戦やアトラクションを楽しむ、というプランもおすすめです。北勢エリアは、自然とレジャー施設のバランスがよく、日帰りでも充実した一日を過ごせます。
初詣のあとに食べたい三重グルメ(伊勢うどん・てこね寿司など)
三重で初詣を楽しむなら、現地のグルメも一緒に味わいたいところです。まず代表的なのが「伊勢うどん」。太くてやわらかい麺に、出汁とたまり醤油を合わせた黒っぽいタレをからめて食べるスタイルで、いわゆる「コシのあるうどん」とはまったく別物の食感です。見た目は濃くても、味は意外とまろやかで、甘辛いタレが寒い季節の体にじんわり染みわたります。
もうひとつの名物が「てこね寿司」。志摩地方の漁師料理がルーツとされ、マグロやカツオなどの赤身魚を醤油ベースのタレに漬け込み、それを酢飯にのせて大葉や海苔をちらした一品です。お店によって魚の種類やタレの味が少しずつ違うので、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
このほか、松阪牛を使ったすき焼きやステーキ、牡蠣や伊勢エビなどの海鮮、津ぎょうざやとんてきなどのご当地グルメも充実しています。初詣で冷えた体を、あたたかい料理とおいしいお酒(運転する人以外)で癒やす時間も、旅の楽しみのひとつ。何を食べるか迷ったときは、まず伊勢うどんとてこね寿司の「王道コンビ」からチャレンジしてみると、三重らしさをしっかり味わえます。
名古屋・大阪発で回る日帰り&一泊モデルコース
名古屋から伊勢方面へ向かう場合、近鉄特急を使えば名古屋駅から伊勢市駅までおよそ80〜90分程度が目安です。朝9時ごろに名古屋を出発すれば、11時前には外宮に到着できるので、外宮→内宮と参拝したあとでも、おはらい町やおかげ横丁でゆっくり食事や買い物を楽しめます。夕方の特急で戻れば、日帰りでも無理のないプランになります。
北勢エリアを回る場合は、車を使うと効率的です。名古屋から多度大社までは、東名阪自動車道などを利用しておよそ35〜40分程度、多度大社からなばなの里まではさらに20分前後が目安です。鈴鹿ICから椿大神社までは約10分と近く、「午前:多度大社でお参り → 昼:なばなの里でランチ → 夕方:イルミネーション鑑賞」や、「午前:椿大神社で参拝 → 午後:鈴鹿サーキットで遊ぶ」といった日帰りプランも組みやすくなっています。
大阪から伊勢へ向かう場合も、近鉄特急を利用すれば大阪難波から伊勢市までおよそ1時間45〜50分ほどです。朝早めの特急に乗れば、外宮と内宮を参拝し、おはらい町での食べ歩きまで楽しめますし、少しゆとりを持って一泊し、2日目に二見興玉神社や鳥羽方面まで足を伸ばすコースもおすすめです。交通費や宿泊費を抑えたい場合は、各社が販売する初詣きっぷやフリーパス、セットプランなどもこまめにチェックしてみましょう。
車・電車別のアクセスと所要時間の目安
最後に、主要都市から三重の代表的な初詣スポットへのアクセス時間の目安を、ざっくりまとめておきます。あくまで通常時の目安であり、渋滞やダイヤの乱れなどにより変動する可能性があることを頭に入れておいてください。
| 出発地 | 行き先 | 手段 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 名古屋 | 伊勢市(伊勢神宮) | 近鉄特急 | 約80〜90分 |
| 大阪難波 | 伊勢市(伊勢神宮) | 近鉄特急 | 約105〜115分 |
| 名古屋 | 椿大神社 | 車(東名阪・鈴鹿IC経由) | 約40分+ICから約10分 |
| 名古屋 | 多度大社 | 車 | 約35〜40分 |
| 名古屋 | 多度大社 | 電車(名古屋→桑名→多度) | 約45〜50分 |
| 伊勢市駅 | 外宮 | 徒歩 | 約5分 |
| 伊勢市駅 | 内宮 | バス | 約15〜20分 |
| 伊勢市駅 | 猿田彦神社 | バス | 約10分前後 |
正月三が日は道路の渋滞や駐車場待ちが発生しやすいため、車で向かう場合は時間にかなり余裕を見ておくと安心です。電車やバスを利用する場合も、臨時ダイヤや増発便の情報を事前にチェックしておくとスムーズに動けます。
2026年版・初詣準備ガイド|服装・持ち物・マナーまとめ
三重の冬の気温に合わせた服装と防寒アイテムチェックリスト
三重県の1月の平均気温は、場所によって多少の差はありますが、だいたい5〜7度前後です。日中の最高気温は10度前後まで上がる日もありますが、朝晩は0度近くまで冷え込むこともあります。北勢エリア(桑名・四日市・鈴鹿など)は内陸で冷え込みやすく、南の熊野や尾鷲は比較的温暖ですが、強い寒波が入るとどの地域でも雪が降ることがあります。「三重はあったかいから大丈夫」と油断せず、真冬用の服装を準備しておくのが安心です。
防寒の目安を、表にまとめてみます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| アウター | 中綿コートやダウンなど、風を通しにくいもの |
| インナー | ヒートテック系+ニットなど、薄手を重ね着 |
| ボトムス | 裏起毛パンツやタイツ重ねで足からの冷えを防ぐ |
| 足元 | 滑りにくいスニーカーやブーツ、厚手の靴下 |
| 小物 | マフラー・手袋・ニット帽・カイロを用意 |
境内は砂利道や石畳が多く、雨や雪のあとは滑りやすくなります。ヒールの高い靴や革底の靴はできるだけ避け、しっかり地面をつかめる靴を選びましょう。腰やお腹、足首を温めると体全体が冷えにくくなるので、腰に貼るカイロやレッグウォーマーも役に立ちます。夜中や早朝に参拝する予定がある場合は、普段より一枚多く着込むつもりで準備しておくと安心です。
御朱印・お守りの楽しみ方と基本マナー
初詣の楽しみのひとつが、御朱印やお守りです。最近は御朱印ブームもあり、カラフルで個性的な御朱印を求めて全国を巡る人も増えています。ただし、御朱印は「記念スタンプ」ではなく、「お参りした証」としていただくものです。まずは拝殿でしっかりお参りをし、そのあとで社務所や授与所で御朱印をお願いするようにしましょう。
多くの神社では、自分で用意した御朱印帳を持っていくか、その神社オリジナルの御朱印帳を購入して、そこに墨書きと朱印をいただきます。初詣などで混雑している時期には、時間短縮のため「書き置き(紙の御朱印)」のみの対応になる場合もあります。どうしても手書きの御朱印が欲しい場合は、時期をずらすか、再訪したときにいただくようにすると良いでしょう。
お守りは、願い事ごとに種類が分かれていることが多く、「交通安全」「学業成就」「縁結び」「商売繁盛」など、自分にとって一番大切だと感じるものを選ぶのがおすすめです。数をたくさん持っていても問題はありませんが、「今年はこれを大事にしよう」と決めたお守りが一つあると、気持ちがぶれにくくなります。古くなったお守りやお札は、できれば1年を目安に感謝を込めて神社へ返納し、新しいものをいただくと良いでしょう。
神社での参拝作法(手水・二礼二拍手一礼など)をやさしく解説
神社での参拝作法は難しそうに感じるかもしれませんが、流れを知っておけば意外とシンプルです。まず、鳥居の前では軽く一礼してからくぐり、参道の真ん中ではなく少し端を歩きます。真ん中は神様の通り道とされているからです。
手水舎では、柄杓で水をすくって左手、右手の順に清め、左手に水を受けて口をすすぎます。口をすすいだあとは、もう一度左手を清め、最後に柄杓の柄の部分に水を流してから元の位置に戻します。最初から完璧にこなそうとする必要はなく、「心と体を清めてから神様の前に立つ」という意識があれば十分です。
拝殿の前では、賽銭箱にお賽銭を入れ、鈴があれば軽く鳴らしてから、二礼二拍手一礼を行います。最初に深いおじぎを二回、次に胸の前で手を合わせて二回拍手をし、そのまま手を合わせて感謝や願い事を心の中で伝えます。そして最後にもう一度深くおじぎをして終わりです。お願いをするときは、長々と要求を並べるより、「今年はこう生きたい」「こんな自分でいたい」といった決意や感謝に意識を向けてみると、心がすっきりします。
キャッシュレス事情とおさいせん・初穂料の相場感
近年は、寺社でもキャッシュレス決済を導入する動きが広がっています。ニュースでも、お賽銭やお守り代をQRコード決済やクレジットカードで支払える神社が増えていると取り上げられることが多くなりました。ただし、すべての神社やお寺が対応しているわけではなく、「授与品はカード払い可だが、お賽銭は現金のみ」といったように、扱いが分かれているケースもよくあります。
三重県内の主な神社でも、今後キャッシュレス対応が進んでいくことが予想されますが、2026年時点では、まだ現金が基本と考えておいた方が安心です。特に初詣シーズンは通信回線が混み合い、スマホ決済の読み取りに時間がかかることもあります。交通費や食事代とは別に、賽銭用の小銭や祈祷料用のお札を、あらかじめ財布とは分けて用意しておくとスムーズです。
お賽銭にいくら入れるか決まりはありませんが、「五円(ご縁)」「十五円(十分なご縁)」「二十五円(二重のご縁)」などの語呂合わせで金額を決める人も多いです。祈祷を受けるときの初穂料は、神社ごとに「○○円から」と目安が定められている場合がほとんどなので、事前に公式サイトや案内板で確認し、自分の予算と相談しながら無理のない範囲で納めましょう。
初詣当日のチェックリスト(持ち物・事前準備)
最後に、初詣当日に持っていくと役に立つものをまとめておきます。
・現金(お賽銭用の小銭+祈祷料用のお札)
・スマホ(事前に充電しておき、モバイルバッテリーも用意)
・ハンカチ、ティッシュ、ウェットティッシュ
・健康保険証や常備薬
・カイロ(貼るタイプと持つタイプの両方があると便利)
・マフラー、手袋、耳まで隠れる帽子
・折りたたみ傘やレインコート
・御朱印帳(御朱印をいただきたい人)
・子ども用のお菓子や小さなおもちゃ(行列で退屈しないように)
出発前には、行きたい神社の公式サイトで「開門・閉門時間」「初詣期間中の特別時間」「駐車場や臨時バスの情報」を確認しておくと、当日のバタバタをかなり減らせます。また、帰りの電車やバスの最終時刻も、ざっくり頭に入れておくと安心です。「しっかり準備してから出かける」こと自体が、一年の良いスタートの練習になると考えると、計画している時間も楽しく感じられるはずです。
まとめ
三重県には、日本の精神的なふるさととも言われる伊勢神宮をはじめ、椿大神社、多度大社、猿田彦神社、頭之宮四方神社、二見興玉神社、伊射波神社など、個性豊かな社寺がたくさんあります。恋愛成就、仕事運アップ、合格祈願、厄除け、家内安全と、どんな願い事に対しても、きっと「ここだ」と感じられる場所が見つかるはずです。
大切なのは、「どの神社が一番ご利益があるか」を競うことではなく、「今の自分や家族にとってしっくりくる場所はどこか」を考えることです。写真や公式サイトを見て、なんとなく心が落ち着く場所、行ってみたいと感じる場所があれば、それはすでにご縁が始まっているのかもしれません。
服装や持ち物、参拝作法、混雑しやすい時間帯などを事前に押さえておけば、当日は落ち着いた気持ちでお参りに集中できます。2026年の三重での初詣が、あなたと大切な人にとって、心がふわっと軽くなるようなスタートになりますように。


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