北海道の初詣2026｜札幌の王道から穴場まで。交通・防寒・作法のすべて

2026年の初詣を最高にする計画術

白い息ときしむ雪の音。北海道の初詣は、厳かな空気と冬の光が混ざり合う特別な時間です。札幌・函館・旭川・帯広・釧路——どの街を選んでも、その土地ならではの魅力とご利益が待っています。本ガイドでは2026年の三が日カレンダー、混雑回避のコツ、エリア別おすすめ社、温泉と合わせたモデルコース、そして持ち物・作法まで、初めてでも迷わない実用情報をぎゅっと凝縮。寒さに負けない準備と“回り方”さえ知っていれば、氷点下の参拝は心温まる旅になります。

2026年の三が日カレンダーと狙い目時間帯

2026年の元日は1月1日（木）、2日（金）、3日（土）の並びです。連休を取りやすく、人出の“波”が読みにくい年でもあります。一般的に混雑のピークは元日0:00〜15:00と2日午前、次いで3日昼前後。一方で、元日夕方〜夜、2日夜、3日の早朝・夕方は比較的動きやすい時間帯です。札幌の1月平年値は日最高−0.4℃／日最低−6.4℃で、日中も氷点下が普通。さらに実際の体感は風の強さや放射冷却、標高差で変動し、日中はおおむね0℃前後、夜間は−7〜−10℃程度になることが多い点も意識しておきましょう。予定を立てる際は、家族の移動力・交通手段・立ち寄り先をセットで考え、“寒さ×混雑×移動”の三角形のバランスを整えるのがコツ。以下の表をざっくりとした時間戦略の物差しにしてください。

混雑を避ける上手な参拝スケジュール

混雑回避の要は時間分散と回遊設計。札幌なら大本命の北海道神宮は3日夕方や2日夜に回し、1〜2日は市街の小社をはしごする流れが現実的です。移動は地下鉄・路面電車・バスに寄せ、長距離の徒歩やクルマ待機列を減らすと体力を温存できます。具体例として、元日午後は札幌市中心部の「北海道神宮頓宮」で街なか参拝→カフェで暖を取る→夜に円山エリアの飲食店、翌日に北海道神宮本殿、という順番。参道は中央を避け端を歩く、写真は立ち止まってなど、基本マナーを守ると流れがスムーズです。夜間は放射冷却で体感が一段と下がるため、休憩の“はさみ方”を先に決めてから動くと安心。地図アプリでサブ参道や別門の位置も事前にチェックしておくと、思わぬ行列回避につながります。

気温・路面・天候の読み方と対策

北海道の正月は圧雪・アイスバーン・ブラックアイスが当たり前。見た目は濡れ路面でも、実は最も滑りやすいことがあります。歩くときは歩幅を小さく、上体をやや前に、足裏全体で着地する“ペンギン歩き”が基本。靴底の簡易スパイク（滑り止め）はあると安心ですが、確実に入手できるのは量販店や靴店です。コンビニで扱う店舗もありますが取り扱いは地域・店舗差が大きいため、当日頼みにはしないのが吉。車移動は冬用タイヤ必須で、橋・トンネル出入口・日陰のカーブは凍結しやすい“要注意ゾーン”。天候が荒れる日は公共交通への切り替えを躊躇しない判断力が安全を左右します。カメラやスマホは外での長時間露出を避け、屋内に入る前にレンズ・端子の結露対策（布で軽く拭く・ジップ袋で温度慣らし）まで意識できると万全です。

交通（JR・地下鉄・クルマ）の選び方

札幌市内の主役は地下鉄。北海道神宮へは東西線「円山公園」駅から徒歩約15分が定番で、体力に不安があれば駅前発の路線バスを併用すると楽です。函館は市電（路面電車）が観光地と温泉を一直線で結んでおり、谷地頭（函館八幡宮最寄）や湯の川温泉へも迷いにくいのが魅力。旭川から層雲峡へは直行バスが便利で、冬の山道運転に不慣れな方でも安心して往来できます。クルマ派は出発前に除雪スコップ・解氷スプレー・牽引ロープなど最低限の備えを。“急”の付く操作（急発進・急ハンドル・急ブレーキ）は厳禁で、車間はいつもの数倍を確保しましょう。駐車場の有無は神社ごとに差があるため、「満車なら次の社へ移動」の代替案を用意しておくと行程が破綻しません。

小さな子どもや高齢者と行くときの工夫

最大の敵は待ち時間と冷え。子ども連れはベビーカーより抱っこ紐のほうが段差や圧雪の参道で動きやすく、足元の滑り止めも忘れずに。高齢の方は冷えによる体力消耗が速いので、背中・腰・足首に貼るカイロを分散配置し、15〜30分ごとに屋内休憩を挟むリズムを。市街の社（例：札幌の北海道神宮頓宮）は平坦な動線で段差が少なく、トイレや暖が取りやすいためデビューにも向いています。混雑の列に長時間並ぶのは避け、“短時間参拝→温かい飲食→短時間参拝”の往復で体力を守るのがコツ。防寒具は手袋二枚重ね（薄手インナー＋防水アウター）、耳まで覆えるニット帽、雪風に強いネックゲイターがあると快適さが段違いです。

エリア別：北海道の定番＆穴場スポット

札幌エリアの定番（北海道神宮ほか）

札幌の王道は、道民の心のよりどころ北海道神宮。円山公園に隣接し、広い境内と清澄な空気感が魅力です。参拝の後は、雪化粧した円山公園の散策で気持ちを整え、円山・大通エリアで温かいランチ（味噌ラーメンやスープカレー）へ。市街地での回遊には、恋愛祈願で人気の北海道神宮頓宮、色彩豊かな花手水で話題になることのある札幌諏訪神社など、徒歩や地下鉄で回りやすい小社を組み合わせるのがおすすめです。北海道神宮へは東西線「円山公園」駅から徒歩約15分、混雑時は駅前の路線バスがスムーズ。夕方以降は人の波が落ち着きやすいので、写真派はブルーアワーを狙うのも良い選択。参道は凍結しやすい箇所があるため、滑り止めと手すり活用をお忘れなく。

道央（小樽・石狩・千歳）：落ち着いて参拝できる社

小樽には住吉神社・水天宮・龍宮神社など、海を望む静謐な社が点在します。特に小樽総鎮守・住吉神社は街の守り神として厚い信仰を集め、JR南小樽駅から徒歩圏とアクセスも良好。三が日でも札幌ほどの混雑は少ないため、石畳の坂道とあわせてゆっくり回る楽しみがあります。防風が強い日はフード付きアウターが役立ち、手袋はスマホ操作対応だと撮影や地図確認がスムーズ。初日の出は天狗山や祝津の高台と組み合わせると、海と港町の景色が一度に味わえます。石狩や千歳にも地域に根差した社があり、レンタカーよりJR＋バスのほうが荒天時の代替が利くのもポイント。**“港町×参拝×海風対策”**の三点セットを意識して、無理のない動線を描きましょう。

道南（函館・松前）：歴史と夜景と温泉の街で初詣

函館では、森に抱かれた函館八幡宮が初詣の定番。市電「谷地頭」から徒歩圏で、元町の教会群や石畳と合わせた散策が楽しいエリアです。夕方は函館山の夜景やベイエリアを楽しみ、市電で谷地頭→参拝→そのまま湯の川温泉へ移動して雪見風呂、が王道コース。市電は比較的短い間隔で運行し、冬でも乗り継ぎがわかりやすいのが利点。路面は夜間に再凍結しやすいので、簡易スパイクや滑りにくいブーツはマスト。松前方面は道路事情に天候の影響が出やすい地域のため、天気予報の“風”と“波”の項目も合わせて確認すると安心です。海沿いは体感温度がさらに低下するので、ネックゲイターや耳あてを上手に使い分けましょう。

道北（旭川・稚内）：寒さ厳しい北の参拝ポイント

旭川市内は上川神社・旭川神社・北海道護国神社など名社が揃い、いずれも市街地からアクセスしやすい立地。冬型が決まると**−15℃級の朝も珍しくないため、ベースレイヤーの吸湿発熱＋中間のフリース＋防風防水アウターの三層を徹底しましょう。温泉を組み合わせるなら、直行バスで行ける層雲峡温泉が鉄板。峡谷の雪壁や氷瀑のスケールに心が洗われ、参拝旅のハイライトになります。稚内方面は海風と地吹雪の影響が大きく、視界が落ちる日は公共交通を使って短距離回遊に切り替える判断が安全。撮影派は予備バッテリーを内ポケットで保温し、曇天時は露出補正＋0.3〜0.7**を目安にすると、白い雪が灰色に沈みにくくなります。

道東（帯広・釧路・網走）：広大な大地の開運スポット

帯広の帯広神社は、季節の授与品や**“シマエナガ”モチーフのおみくじなどで人気。釧路では海を望む高台の厳島神社が市民の守り神として親しまれ、初詣でも賑わいます。網走の網走神社は、金運のスポットとして紹介されることがある社として知られ、静かに一年の安全を祈るのに向いた雰囲気。いずれもクルマが便利ですが、冬道に不慣れならバスやタクシーへの切り替えを。広い道東は風が強く体感が下がりやすいため、顔まわりを守るネックゲイターやゴーグルがあると快適さが段違い。朝晩は道路のミラーバーン**（鏡のように凍る路面）に注意し、スケジュールは日中に観光、夕方以降は短距離を基本に組むと安全です。

ご利益で選ぶ神社・寺の回り方

縁結び・恋愛成就で人気の社

札幌中心部で回遊しやすい恋愛祈願スポットなら北海道神宮頓宮が有力。街なかにあり、初売りやカフェと組み合わせた**“冷えにくい参拝”が叶います。小樽の住吉神社や水天宮は海を望む開けた景観が魅力で、参道の風と光が気持ちを整えてくれます。願い事は住所・氏名→感謝→具体的な願い→再度感謝の順で、肯定文で短くまとめるのがコツ。絵馬は手袋を外して丁寧に文字を書くと心が定まり、写真を撮るなら他の参拝者の邪魔にならない位置を選びましょう。街歩きの導線上に花手水で知られる札幌諏訪神社**を差し込めば、撮影の楽しみも広がります。

学業成就・合格祈願に心強い社

学業祈願は静かに心を整えられる環境が大切。札幌では北海道神宮の広い境内で深呼吸して気持ちを落ち着け、街なかの頓宮で再度“決意のお参り”という二段構えが効率的です。旭川の上川神社は古い歴史を持ち、試験直前の“気持ちの締め”にふさわしい厳かな雰囲気。おみくじは吉凶より“今年の指針”を読むつもりで受け取り、持ち帰るなら手帳ポケットに。学業守は1〜2点に絞ると机まわりが整い、勉強のルーティン（開始前に一礼、終了後に感謝）を作ると習慣化が進みます。参拝後は温かい飲み物で手指を温め、絵馬に志望校と合格後の目標まで書き添えると具体性が増します。

金運・商売繁盛にご利益で知られる社

事業守りや商売繁盛を祈るなら、札幌では北海道神宮の授与所が充実しており、破魔矢や熊手の更新もしやすい環境。初売りと重ねて金運のお守りを新調し、旧年のお守りは納札所へ返納を。道東の網走神社は金運のスポットとして紹介されることがあるため、旅程に余裕があれば立ち寄り候補に。お賽銭は“ご縁”の語呂で五円玉を中心に、今年挑戦する**投資や売上目標の“1/100”**など自分ルールを作ると毎年続けやすくなります。参拝後の行動計画（例：毎月の収支見直し日を元日に予約）まで決めると、祈りが日常の改善に接続します。

厄除け・交通安全をしっかり祈る社

新しい年の厄払いや、クルマを使う人の交通安全祈願は、社務所が整った大社が安心です。北海道神宮は授与品の種類が多く、交通安全ステッカーやお守りも選びやすいのが魅力。参拝と同時に、冬の運転で危険が増す橋・トンネル出入口・日陰の峠を“要注意ポイント”として意識づけておくと安全度が上がります。家族で行く場合は運転担当を固定しない、荒天時は公共交通へ切り替えといった“ルール決め”を、参拝前に共有しておきましょう。お祓いを受ける際は時間に余裕を持つ、防寒を強めに、順番待ちの間は温かい飲み物で体温維持が基本です。

勝負運・仕事運を高めたい人向け

“ここ一番”で力を出したい人は、参拝前の短いルーティンを持つと切り替えが早くなります。深呼吸3回→背筋を伸ばす→今年の“三手”（3つの行動）を小声で宣言→二礼二拍手一礼。これだけで気持ちが前に向きます。札幌の札幌諏訪神社は季節によって御朱印や花手水が話題になることがあり、創造性のスイッチが入ると評判。帰宅後はお守りをデスクより少し高い位置に祀り、月初に感謝の言葉をかけると仕事のリズムを刻みやすくなります。願いを叶えるには、“願い→行動→振り返り”の小さな輪を毎週回すのが実際的。カレンダーに**“小さな勝ち”を記録**し、節目の日に境内で振り返る習慣にすると、祈りと行動が一本に繋がります。

初詣×温泉＆グルメのモデルコース

札幌市内＋定山渓：市内参拝と雪見温泉

午前は北海道神宮で初詣→円山・大通で昼食（味噌ラーメン、スープカレー、ジンギスカンの軽めランチ）→午後は定山渓温泉へ移動して雪見風呂。定山渓は市中心部からバスで概ね1時間前後と近く、荒天時も公共交通ベースで動けるのが強みです。夜は温泉街で甘酒や温かいスイーツを。翌朝は渓谷散歩でリフレッシュし、チェックアウト後に場外市場や札幌駅周辺で昼食を取って旅を締めます。渋滞・凍結を避ける意味でも、クルマ＜バスの判断が総合的に安全。荷物は**“参拝ポーチ”と“温泉バッグ”**で分け、神社では貴重品だけを持つと身軽です。

函館＋湯の川：夜景→参拝→朝市グルメ

夕方は函館山の夜景や元町の坂道・教会群を散策。市電で谷地頭へ移動し函館八幡宮へ参拝、そのまま湯の川温泉に投宿して海風を感じる雪見露天へ。翌朝は朝市で海鮮丼、時間があれば五稜郭公園を軽く散歩して締めるのが鉄板です。市電はわかりやすいルートで頻発運行のため、冬でも乗り継ぎストレスが小さいのが魅力。路面がシャーベット状→夜間に再凍結という流れになりやすいので、夕方以降は滑り止め必携。写真派は、雪の粒が映るようシャッター速度1/125〜1/250を基準に調整すると雰囲気が出ます。

旭川＋層雲峡：北の大自然と心清める旅

旭川市内の社で初詣を済ませたら、直行バスで層雲峡温泉へ。到着後はまず温泉で深部体温を戻し、夜は満天の星や氷瀑のライトアップ（開催有無は各年で確認）を楽しみます。翌朝は峡谷散歩→旭川へ戻って名物ラーメンという“温冷メリハリ”の行程が疲労を溜めにくいパターン。冬道の自走に自信がない人も、公共交通でドアtoドアに近い感覚で動けるのが層雲峡の魅力です。カメラは予備バッテリー×2、ザックは止水ファスナーのものを。吹雪予報＝室内観光へ切替の判断基準を出発前に決めておくと、現地で迷いません。

帯広＋十勝川：初日の出とモール温泉

帯広市内の帯広神社で初詣→十勝川温泉へ。世界的にも希少な植物由来の“モール泉”は肌当たりが柔らかく、冷えた身体の芯まで温まります。夕食は豚丼や十勝ワインでご当地感を満喫。翌朝は十勝川河畔の朝霧や白鳥の飛来を眺めながら足湯で温まるのも贅沢です。帯広駅から温泉街までは路線バスが便利で、吹雪でも移動の見通しが立てやすいのがメリット。広い十勝は放射冷却で一気に冷える日があるため、**寝具の保温（腹巻や湯たんぽ）**まで用意しておくと睡眠の質が上がります。

釧路・阿寒湖：タンチョウと霧氷の神秘

釧路市街の厳島神社で初詣を済ませ、阿寒湖温泉へ移動。湖畔の露天で白い吐息と湯気に包まれる時間は冬旅ならでは。釧路湿原や阿寒摩周国立公園の大自然は冬こそ表情が豊かで、運が良ければタンチョウや霧氷の幻想的な景色に出会えます。湖畔には足湯・手湯もあり、“湯めぐり”の楽しさも。夜の湖畔は体感温度が大きく下がるため、ダウン＋防風シェルの二重で風を切る装備がベター。観光は日中の明るい時間に集中させ、夕方以降は短距離の移動で無理のない行程に整えましょう。

持ち物・マナー＆よくある質問

服装とレイヤリングのベストプラクティス

外は氷点下、屋内は暖房で**＋20℃近いこともある“寒暖差”が北海道の冬。ベースは吸湿発熱系インナー**、中間にフリースや薄手ダウン、アウターは防風防水のロング丈が鉄板です。手袋は薄手インナー＋防水アウターの二枚重ねで汗冷えを防止。マフラーよりフェイスガードやネックゲイターが雪風に強く、耳まで覆えるニット帽があると快適。足元は防水ブーツまたはスニーカー＋防水スプレー＋簡易スパイク。汗をかいたらジッパーで放熱→屋内で一枚脱ぐの順で温度管理を。バッグは内ポケット多めのものを選び、カイロ・予備手袋・モバイルバッテリーをすぐ取り出せる位置に。のどの乾燥を防ぐため保温ボトルの常備もおすすめです。

靴・防寒小物チェックリスト

必携は①防水シューズ ②簡易スパイク ③厚手ウール靴下 ④貼る＆貼らないカイロ ⑤手袋（指先操作可） ⑥防風ネックゲイター ⑦保温ボトル ⑧ライト（ヘッドランプorペンライト）。簡易スパイクの入手先は量販店・靴店が確実で、コンビニ取扱は一部店舗のみと見込んでください。夜間参拝は段差や凍結が視認しづらいため、ライトを一つ携行すると安心です。スマホの手袋モードや鼻出し防止のマスクなど、小さな工夫が“寒さによる集中力低下”を防ぎます。持ち物は透明ポーチで可視化しておくと、列の途中での取り出し・収納がスムーズ。お守りを入れる小袋も一枚入れておくと、帰宅後の保管が整います。

参拝の基本作法（手水・参拝・お賽銭）

鳥居の前で一礼→参道は中央を避け端を歩く→手水舎で左手→右手→口→左手→柄杓の柄を洗う→拝殿で二礼二拍手一礼、が基本の流れ。願い事は住所・氏名→日々の感謝→具体的な願い→再度感謝の順だと伝わりやすいとされます。旧年のお守りや破魔矢は納札所へ返納し、新年の守りに更新を。御朱印・おみくじは混雑時間を避け、参拝のあとに。写真撮影はほかの参拝者の流れを妨げない位置で行い、お賽銭は静かに。境内では走らない・大声を出さないといった配慮も忘れずに。

おみくじ・お守りの選び方と納め方

おみくじは吉凶より今年の行動指針を読み解くのが大切。持ち帰るなら手帳ポケットやデスク上の見える位置に置き、週に一度読み返すと効果的です。結ぶ場合は所定の結び所へ静かに。お守りは交通安全・厄除け・学業・縁結び・健康など今年のテーマを1〜2点に絞ると、身の回りが整います。旧年のお守りは年末〜節分ごろまでに返納し、お焚き上げへ。旅行中は濡れ防止の小袋に入れておくと、雪解け水や結露から守れます。帰宅後は玄関・デスク横・枕元など、毎日目に入る場所に祀ると習慣化しやすいです。

よくある質問：混雑・駐車場・トイレ・防寒

Q. 駐車場はある？
A. 大社は臨時駐車が設けられる場合もありますが、満車・入出庫渋滞が常。公共交通を基本に組むのが無難です。
Q. トイレは？
A. 境内にありますが混雑します。到着前に駅・商業施設で“済ませておく”が鉄則。
Q. とにかく寒い…
A. 首・手首・足首の“三つの首”を重点保温し、温かい飲み物を携帯。宿に戻ったらすぐ入浴で体温を戻しましょう。
Q. 車で行きたい
A. 冬道初心者には非推奨。どうしても運転するなら冬タイヤ・チェーン・解氷具を備え、“急”の付く操作禁止、危険箇所に注意を徹底してください。

まとめ

2026年の三が日は木・金・土の並び。人出が読みにくい年でも、夕方以降や3日狙いで“ゆる回遊”にすれば混雑も寒さもコントロール可能です。札幌の王道北海道神宮に、市街地の頓宮や近郊の社を組み合わせると、ご利益×アクセスのバランスが抜群。移動は地下鉄・路面電車・直行バスを軸にし、夜は近場の温泉で身体を解凍——これが“北海道の上手な初詣”。冬道の安全知識と歩行のコツを押さえ、レイヤリングと足元の準備を万全にして出かけましょう。札幌の1月平年値**（最高−0.4℃／最低−6.4℃）**と、日中0℃前後・夜間−7〜−10℃程度の現実的な体感レンジを基準に、防寒と休憩計画を練れば、凍てつく参拝も最高の思い出に変わります。