2026年の大分で初詣を楽しむための基本ガイド

「今年の初詣、どこに行こうかな」と考えながら、なんとなく毎年同じ神社で済ませてしまっていないでしょうか。大分には、全国の八幡さまの総本宮である宇佐神宮をはじめ、山の中の静かな社や、温泉街とセットで楽しめる神社など、実はたくさんの選択肢があります。2026年の元日は木曜・大安。さらに成人の日の3連休も控えていて、少し工夫すれば「初詣+温泉+観光」をまとめて楽しめるチャンスです。
このページでは、大分県内の代表的な初詣スポットを15カ所ほどピックアップし、それぞれの雰囲気やご利益、アクセスや混雑しやすい時間帯の傾向、服装や持ち物のポイントまでわかりやすく整理しました。家族で行きやすい場所、カップル旅行にぴったりのコース、一人旅でじっくりお参りしたい神社など、シーン別の提案も交えながら紹介しています。「どこに行けばいいか分からない」という段階から、「このルートで行ってみよう」と具体的な計画に落とし込めるところまで、順番にイメージしてもらえるはずです。
2026年の暦と休みの並び|いつ初詣に行くのがベスト?
2026年の元日は、1月1日(木)の「大安」です。六曜を気にする人にとっては、とても縁起の良いスタートと言えます。カレンダーの並びを見ると、1月1日が木曜、2日が金曜、3日・4日が土日という形なので、2日に休みを取れば「12月31日〜1月4日」の5連休にすることも可能です。また、1月第2月曜日である成人の日は、2026年は1月12日(月)になります。ここでも3連休ができるため、「三が日は近所の神社」「成人の日の連休は宇佐神宮や別府・由布院へ」というふうに、時期を分けてお参りするプランも立てやすい年です。
もちろん、実際の休みの取り方は学校や会社のカレンダーに左右されますが、「元日は家族で地元の神社」「2日か3日は温泉地へ小旅行」「成人の日の連休は友人と少し遠出」といったように、目的別に日程を分けて考えると、どの予定にも余裕が生まれます。特に遠方から大分へ来る人は、飛行機・新幹線・フェリーなどの予約が混み合うので、早めにカレンダーを見ながら動くのが安心です。「いつ行くか」を先に決めておけば、あとはどの神社を組み合わせるかを選ぶだけなので、計画づくりもかなり楽になります。
大分の人気初詣スポットの全体像をざっくり把握しよう
大分で初詣と言えば、まず名前が挙がるのが宇佐市の「宇佐神宮」です。全国に約4万社あるといわれる八幡さまの総本宮で、伊勢神宮に次ぐ「国家的な祈りの場」とされてきました。厄除け、交通安全、必勝祈願、家内安全など、オールラウンドにお願いごとができることから、正月三が日には数十万人規模の参拝者が訪れます。
県庁所在地の大分市周辺では、「柞原八幡宮」「西寒多神社」「大分縣護國神社」が三本柱。柞原八幡宮と西寒多神社は、ともに歴史的に「豊後一の宮」とされてきた神社で、どちらも山の中の厳かな雰囲気が魅力です。一方、大分縣護國神社は大分城址公園のそばにあり、市街地から歩いて行ける便利さで人気を集めています。
温泉地とセットで楽しみたい人には、別府の「八幡朝見神社」、由布市の「宇奈岐日女神社」がおすすめです。どちらも温泉街からアクセスしやすく、参拝と散策、温泉入浴を一度に楽しめます。さらに、別府周辺では「八幡竈門神社」「志高白龍神社」など、少し落ち着いた穴場的な社もあり、人混みを避けたい人にも選択肢が多いエリアです。
この記事では、これらを含めた15カ所程度を取り上げつつ、「どんな雰囲気の場所か」「どんな願いごとに向いているか」「三が日の混雑はどうか」といったポイントを整理していきます。まずは、大分の地図をざっくり思い浮かべながら、自分が動ける範囲をイメージしてみてください。
三が日の混雑ピークとねらい目の時間帯
初詣の混雑パターンは、地域が違ってもだいたい似ています。多くの神社で共通しているのは、「大晦日の23時〜元日の深夜2時ごろ」「元日の10時〜15時ごろ」が一年で一番混みやすい時間帯だということです。宇佐神宮のような大規模な神社や、大分縣護國神社・八幡朝見神社のようにアクセスが良い社では、参道がゆっくりしか進まないほどの人出になるケースもあります。
これらはあくまで「例年の傾向」ですが、2026年も休日の並びから見ると、似たような状況になると考えられます。ただし、人出は天候や社会情勢、各神社が実施する分散参拝の呼びかけなどによって大きく変わることもあるため、「必ずこの時間は空いている」と断言することはできません。そのうえでねらい目と言える時間帯は、元日の早朝6〜8時ごろ、2日・3日の夕方以降、そして三が日を外した平日の昼間です。
とくに家族連れやご年配の方には、無理に「カウントダウン参拝」にこだわらず、昼間の比較的落ち着いた時間を選ぶことをおすすめします。各神社とも、年末から2月上旬ごろまでを「初詣期間」として案内していることが多いので、「少し時期をずらしてゆったり参拝」という選び方も、2026年のように休みが分散しやすい年にはぴったりです。
家族・カップル・一人旅別の初詣の楽しみ方
家族で出かける場合、まず大事なのは「移動が楽かどうか」と「トイレや休憩場所が整っているか」です。宇佐神宮や大分縣護國神社、八幡朝見神社のような規模の大きい神社は、境内が広く露店や休憩スペースも多めなので、小さな子ども連れでも過ごしやすい傾向があります。ベビーカーで参道を進むのが大変そうな神社では、抱っこひもを用意するなど、事前に少しだけ準備しておきましょう。
カップルなら、「温泉やカフェとセットで楽しめる場所」を意識して選ぶと、1日がぐっと充実します。例えば、別府では八幡朝見神社で参拝してから街の足湯に寄り道、夜は海の見える露天風呂付きの宿へ、というコースが定番です。由布院では、宇奈岐日女神社でお参りをしたあと、湯の坪街道を歩きながらスイーツやコーヒーを楽しむデートも人気です。
一人旅派におすすめなのは、森に囲まれた静かな神社です。柞原八幡宮、西寒多神社、宇奈岐日女神社などは、どこも自然に囲まれていて、早朝や夕方は驚くほど静かです。境内をゆっくり歩きながら、去年のことを振り返ったり、今年やりたいことをメモしたりするのも良い時間になります。「誰と行くのか」「どんな気分で過ごしたいのか」を先に決めてから神社を選ぶと、自分に合った初詣のスタイルが見つかりやすくなります。
服装・持ち物・マナーまで|事前準備チェックリスト
大分は比較的温暖なイメージがありますが、1月の朝晩、とくに山あいの神社や由布院・志高湖周辺はかなり冷え込みます。基本の服装は、長袖インナー+ニットやスウェット+ダウンコート程度を想定し、首元はマフラーやネックウォーマーでしっかり守りましょう。風が強い日は体感温度がぐっと下がるため、ニット帽や耳あて、手袋もあると安心です。足元は、滑りにくいスニーカーかブーツが無難で、ヒールの高い靴は坂道や石段で危険なこともあります。
持ち物であると便利なものは、まず小銭(賽銭・おみくじ用)。千円札ばかりだと、両替に手間取ることがあります。次に、カイロ、ハンカチ・ティッシュ、モバイルバッテリー、そしてお守りやお札を入れる小さめのエコバッグなど。写真をたくさん撮る人は、手袋を外さずにスマホ操作できるタイプを用意すると手が冷えにくくて快適です。
マナーについては、「細かい作法を完璧に暗記する」必要はありませんが、最低限覚えておきたいポイントがあります。鳥居の前で一礼すること、参道の真ん中(正中)は神さまの通り道とされるので、なるべく端を歩くこと、手水舎では柄杓に口をつけずに清めること、賽銭は投げるのではなく静かに入れること、などです。写真撮影も、撮影禁止の場所がないか確認し、フラッシュや大きな声で周囲の雰囲気を壊さないよう配慮しましょう。「神さまの家にお邪魔している」という感覚で一つ一つの行動を選べば、大きな失礼になることはまずありません。
宇佐神宮で運気チャージ|全国八幡総本宮の初詣
宇佐神宮の歴史とご利益をわかりやすく解説
宇佐市にある宇佐神宮は、全国に数万社ある八幡神社の総本宮として知られています。現在の場所に社殿が整えられたのは奈良時代の初めごろとされ、長い歴史の中で朝廷や武家からも厚く信仰されてきました。伊勢神宮が「日本の総氏神」と呼ばれるのに対し、宇佐神宮は「第二の宗廟」として位置づけられることもあり、「国全体の行く末を祈る場所」という特別な役割を担ってきた神社です。
ご祭神は、八幡大神(応神天皇)、比売大神、神功皇后の三柱。厄除け、開運招福、必勝祈願、家内安全、交通安全、安産、学業成就など、本当に多くのご利益が伝えられています。境内奥に並ぶ本殿は「一之御殿」「二之御殿」「三之御殿」と三棟が横並びになっており、それぞれに神さまがまつられています。参拝作法も特徴的で、「二拝二拍手一拝」ではなく「二拝四拍手一拝」で行うのが宇佐神宮のしきたりです。
境内には、夫婦円満を願う「夫婦石」や、大きなご神木など、パワースポットとされる場所も点在しています。歴史の細かい部分まで覚える必要はありませんが、「全国の八幡さまを代表する、とても格の高い神社なんだ」とイメージしながら歩くと、石段や社殿の一つひとつに重みが感じられて、参拝の時間がより印象深いものになります。
2026年の宇佐神宮初詣の楽しみ方と注意ポイント
宇佐神宮では、毎年1月1日に「歳旦祭」、2日に「新年祭」、3日に「元始祭」と、新年を祝う神事が続きます。2026年も、公式の年間祭典表では同様の日程が予定されていますが、開始時刻や細かなスケジュールは年によって少しずつ変わることがあります。そのため、実際にお参りする前には、必ず公式サイトや観光案内の最新情報で確認しておくと安心です。
参拝のおすすめルートとしては、まず南側の大鳥居をくぐり、長い参道と石段を上りながら気持ちを整え、上宮の本殿でしっかりお参りをする流れです。その後、時間と体力に余裕があれば下宮にも足を運び、同じ願いごとをもう一度伝えると良いとされています。境内はかなり広いので、歩きやすい靴と、荷物の少ない格好がおすすめです。
注意したいのは、とにかく人出が多いことです。例年、元日の昼間は本殿前に長い列ができ、参拝までに1時間以上かかることもあります。2026年も、木曜スタートで休みを取りやすい年であることから、同じような混雑が予想されます。ただし、天候が悪い場合や分散参拝の呼びかけが強い場合には、人出が分散する可能性もあります。「必ずこうなる」とは言えないので、小さな子ども連れやご年配の方がいる場合は、朝早い時間や2日・3日の夕方など、比較的落ち着きやすい時間帯を中心に計画しておくと安心です。
アクセス・駐車場情報と混雑回避テクニック
宇佐神宮への公共交通での主なアクセスは、JR日豊本線「宇佐駅」からバスを利用するルートです。駅から宇佐神宮行きのバスに乗り、最寄りのバス停で下車して徒歩数分で到着します。バスの本数は、都市部ほど多くはありません。特に早朝や夜は間隔が空く時間帯もあるため、事前に時刻表アプリや公式サイトで確認しておくと安心です。
車の場合は、東九州自動車道の「宇佐IC」からおよそ15分前後。周辺には複数の駐車場があり、公式駐車場に加えて臨時駐車場も用意されることがあります。ただし、三が日の昼間はほぼ満車に近い状態になるのが通例です。宇佐神宮周辺では、年末になると交通規制や駐車場の案内図が発表されるので、それをチェックしてから出発するようにしましょう。
混雑を少しでも避けるコツとしては、早朝もしくは夕方〜夜に参拝する、三が日ではなく4日以降に日にちをずらす、宇佐駅からタクシーを利用して駐車場渋滞を避ける、などがあります。「宇佐IC手前から大渋滞」という年もあったので、運転に慣れていない人や小さな子ども連れの場合は、あまりギリギリの時間に着く計画は立てないほうが安全です。帰りの時間も含めて、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
御守り・御朱印・おみくじの上手な付き合い方
宇佐神宮では、厄除けや交通安全、学業成就、安産祈願など、多彩な御守りが授与されています。種類が多くて迷うときは、「今年いちばん大切にしたいこと」を一つ決めてから選ぶと、自然と候補が絞れてきます。家族の分をまとめて受ける場合も、本人の性格や状況を思い浮かべながら選ぶと、渡す側の気持ちも伝わりやすくなります。
御朱印は、通常は御朱印帳に書いていただく形ですが、初詣のピーク時期には安全確保のため「書き置きのみ」の対応になる年もあります。どうしても直書きしてほしい場合は、三が日を外して、1月半ば以降の比較的空いている時期にお参りするのがおすすめです。おみくじは、結果の良し悪しにあまり一喜一憂しすぎず、「今年の自分へのアドバイス」として読む感覚で向き合うと気持ちが楽です。
引いたおみくじを結ぶか、持ち帰るかについては、どちらでも構わないとされています。境内に結ぶ場所が設けられている場合は、ルールにしたがって軽く結びましょう。持ち帰る場合は、財布や手帳に挟んでおき、ときどき読み返すのも良い習慣です。大事なのは、「おみくじで運命が決まる」のではなく、「これからどう行動するかのヒントをもらう」という考え方でいることです。
宇佐神宮周辺のグルメ&観光スポットで寄り道プラン
宇佐神宮まで足を運んだなら、その周辺も一緒に楽しみたいところです。車があれば、近隣の豊後高田市にある「昭和の町」まで足を伸ばすのがおすすめです。昭和30年代の商店街を再現したエリアで、レトロな看板や昔ながらの商店、ボンネットバスなど、どこを切り取っても懐かしい雰囲気が漂っています。世代によっては「子どものころの街そのもの」と感じる人もいて、親子三世代で行っても話が弾みます。
海側に向かうドライブなら、「真玉海岸」の夕日や、海に突き出した小さな島へ鳥居が立つ「粟嶋社」も人気スポットです。どちらも、晴れた日の夕方にはとても美しい景色が広がり、写真映えも抜群です。宇佐・豊後高田エリアは「からあげの聖地」としても知られていて、地元のからあげ店をハシゴする楽しみ方もあります。
このように、宇佐神宮を中心に「歴史ある神社」「レトロな街」「海辺の絶景」「ご当地グルメ」を組み合わせると、一日では足りないほど盛りだくさんの小旅行になります。初詣をきっかけに、これまで行ったことのないスポットを開拓してみるのも良いきっかけになるはずです。
大分市内で行きやすい初詣スポット3選
柞原八幡宮|巨大なクスの木に守られたパワースポット
大分市中心部から車で30分ほど山側に入った場所にある「柞原八幡宮」は、豊後国の一の宮の一社として古くから信仰を集めてきた神社です。実は、豊後の一の宮はこの柞原八幡宮と西寒多神社の二社が並び立つ形で伝えられており、どちらも地域の人にとって大切な存在になっています。柞原八幡宮の大きな魅力は、何と言っても境内に立つ巨大なクスノキです。国の天然記念物に指定されており、幹の周りは18メートル以上、高さは30メートルほどと案内されています。
クスノキの前に立つと、その太さと存在感に圧倒されます。樹齢は「約3000年」とも伝えられ、幹の表面には長い年月を感じさせる深いしわが刻まれています。初詣の時期は参拝客でにぎわいますが、このクスノキの周りだけはどこか静かな空気が流れていて、自然の力に包まれているような不思議な感覚を覚えます。
柞原八幡宮では、例年1月1〜3日を中心に初詣の参拝が行われ、元日には新年の祭典や、竹灯籠などのライトアップイベントが実施される年もあります。2026年も、おおむね同じようなスケジュールが想定されていますが、開始時間や内容は年によって変わることがあるため、行く前に必ず最新の情報を確認しましょう。山あいで気温が低くなりやすい場所なので、防寒対策はしっかりめに準備して出かけるのがおすすめです。
西寒多神社|藤の花でも知られる由緒ある社で初詣
大分市南部の田園地帯にたたずむ「西寒多神社(ささむたじんじゃ)」も、豊後一の宮として名高い神社です。創建は非常に古く、崇神天皇の時代にさかのぼると伝えられています。境内には山を背にした社殿があり、周囲をぐるりと森が囲んでいるため、市街地から少し離れただけなのに、空気が一変する感覚を味わえます。春には大きな藤棚が見事な花を咲かせることでも有名で、季節が変わるごとに違った表情を見せてくれる場所です。
初詣シーズンには、多くの参拝客が訪れますが、宇佐神宮や市街地の護國神社ほどの大混雑にはなりにくく、「にぎわい」と「静けさ」のバランスがちょうど良い雰囲気です。参拝時間は基本的に24時間可能と案内されているので、早朝や夜の静かな時間にお参りすることもできます。駐車場の台数は情報源によって差がありますが、おおよそ80〜130台ほどの車が停められると考えればイメージしやすいでしょう。
ご祭神は、応神天皇など複数の神さまで、五穀豊穣や家内安全、交通安全、厄除けといった、日々の暮らしに関わるご利益が中心です。境内をゆっくり歩いていると、川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえ、自然の中で心を整えたい人にはぴったりの場所。2026年も、三が日の昼間は混み合うと考えられますが、早朝や夕方に時間をずらせば、比較的落ち着いた雰囲気の中で新年の挨拶ができるはずです。
大分縣護國神社|街ナカからアクセスしやすい定番スポット
大分市街地で「行きやすい初詣スポット」を挙げるなら、大分城址公園近くにある「大分縣護國神社」は外せません。大分駅や中心市街地から徒歩やバスでアクセスできるため、地元の人だけでなく、市内に宿泊している観光客にも人気があります。旅行情報サイトなどの初詣特集でも、県内上位として紹介されることが多く、「大分でまず押さえておきたい神社」として知られています。
ご祭神は、国や地域のために命を捧げた方々です。平和への感謝や、家族の無事、日々の生活の安定などを祈る場所として、多くの人に大切にされています。境内は比較的フラットで歩きやすく、参道沿いには露店が出る年もあり、「お祭りのようなにぎわいの中で新年を迎えたい」という人には特に向いています。
初詣の人出は、例年三が日で約30万人にのぼると紹介されることもあり、元日の昼間はかなりの混雑を覚悟しておいたほうがよいでしょう。とはいえ、徒歩圏内にコインパーキングが多いことや、公共交通機関が利用しやすいことから、「遠出するほどではないけれど、ちゃんと初詣はしたい」という大分市民にとって、とても使い勝手の良い神社です。2026年も、昼間のピークを避けて朝早めか夕方以降を選べば、比較的スムーズに参拝できる可能性が高いと考えられます。
大分市内をぐるっと回る初詣&カフェ巡りモデルコース
大分市内の神社をいくつかまとめて回りたい人には、「大分縣護國神社 → 西寒多神社 → 柞原八幡宮」という一日コースがわかりやすくておすすめです。朝は大分駅周辺のホテルや自宅から歩いて護國神社へ向かい、街ナカの雰囲気を味わいながら新年の挨拶。その後、車やレンタカーで西寒多神社へ移動し、田園風景の中を走るドライブを楽しみます。
西寒多神社で自然に囲まれた参拝を終えたら、近くのカフェや道の駅でランチを取り、午後は山あいの柞原八幡宮へ向かう流れです。柞原八幡宮では巨大なクスノキに挨拶をしてから、森の中の空気を味わいながら境内を散策。夕方には市街地へ戻り、大分駅周辺のカフェや和菓子屋さんで一息つけば、「街と自然の両方を楽しんだ一日」になります。
一日に三社すべてを回るのが大変な場合は、「午前:護國神社+城址公園」「午後:柞原八幡宮だけじっくり」といった形で、2カ所に絞るのも良いでしょう。大分市内はカフェやパン屋さんのレベルが高いので、神社の近くで見つけたお店にふらりと入ってみるのも楽しみの一つです。「初詣のついでにちょっとおしゃれなランチやスイーツも」と考えると、神社選びもまた違った視点で見えてきます。
車・バス・徒歩での回り方と駐車場選びのコツ
大分市内の神社めぐりは、移動手段によって最適な回り方が変わります。車がある場合は、「市街地 → 郊外 → 市街地に戻る」という円を描くようなルートを意識すると、同じ道を何度も往復せずに済みます。例えば、「大分縣護國神社(市街地)→ 西寒多神社(南側郊外)→ 柞原八幡宮(西側の山あい)→ 再び市街地」という順で回れば、比較的スムーズに回ることができます。
駐車場については、大分縣護國神社周辺にはコインパーキングが多数ありますが、三が日の昼間は満車になることも少なくありません。その場合は、少し離れた場所に停めて歩くことも想定しておきましょう。柞原八幡宮や西寒多神社には境内近くに駐車場があり、台数にもある程度の余裕があります。ただし、ここでもピーク時には待ち時間が発生する可能性があるため、あまり時間に追われないスケジュールを組んでおくのがおすすめです。
バス利用の場合は、時刻表をあらかじめ確認し、「この日はここ一社だけ」「午前と午後で最大二社」という程度に予定を絞ると、乗り継ぎであわてずに済みます。徒歩で回る場合は、大分縣護國神社と大分城址公園、駅周辺のカフェをセットにした「街歩きコース」が現実的です。どの手段でも、地図アプリでバス停や駐車場の位置を事前にピンしておき、「満車だったらここ」「バスを逃したらこのコースに変更」といった予備案を考えておくと、当日のストレスがぐっと減ります。
別府・由布院で楽しむ「温泉×初詣」のご利益旅
別府・八幡朝見神社で海と街を見下ろすさわやか初詣
別府市の「八幡朝見神社」は、別府湾と市街地を見下ろす高台にある神社です。長い石段を上って境内に入ると、鳥居の向こうに海がちらりと見え、「別府に来たな」と実感できる景色が広がります。別府の総鎮守として地元の人に親しまれており、縁結び・夫婦円満・家内安全などのご利益があると伝えられています。
別府駅からは徒歩約15〜20分、バスやタクシーを使えば10分前後でアクセスできます。坂道が多いので、歩く場合は時間と体力に少し余裕を持って計画しましょう。初詣時期には例年、参道や境内に提灯が灯り、近隣のグラウンドが臨時駐車場として使われる年もあります。2026年の具体的な駐車場の場所や台数は、例年12月ごろに案内されることが多いので、直前に公式情報を確認すると安心です。
早朝の八幡朝見神社は、空気が澄んでいてとても静かです。人出がピークになる前に参拝を済ませ、朝の光の中で別府湾を眺める時間は、賑やかな温泉街のイメージとはまた違った魅力があります。昼間に行くなら、参拝後に別府公園や駅周辺のカフェへ寄り道し、夜は温泉でゆっくり体を温めるという流れが定番です。「温泉も初詣も同じ街で完結させたい」という人には、理想的な場所と言えるでしょう。
八幡竈門神社&志高白龍神社で開運と浄化を祈る旅
別府周辺には、知名度はそれほど高くないものの、雰囲気の良い神社がいくつかあります。その一つが「八幡竈門神社」です。名前から福岡の有名な竈門神社を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、大分の八幡竈門神社も、山里の静かな環境と、素朴で落ち着いた社殿が印象的な場所です。周囲を森に囲まれているため、参道を歩くだけで日常の喧騒から離れた気分になり、厄除けや縁結びの祈願をじっくり行いたい人に向いています。
もう一つのおすすめが、志高湖の近くにある「志高白龍神社」です。白い鳥居や龍をモチーフにしたオブジェが特徴的で、湖畔の散歩とセットで楽しめます。湖の水面を眺めながら歩いていると、自然と呼吸が深くなり、心の中にたまったもやもやが少しずつほどけていくような感覚があります。
これらの神社は、宇佐神宮や八幡朝見神社ほどの人出にはならないため、初詣シーズンでも比較的ゆったりと参拝できる可能性が高い場所です。ただし、公共交通機関だけでのアクセスはやや難しく、基本的には車やレンタカーでの移動が前提になります。別府市街から志高湖方面へ向かうドライブコースの途中に組み込むと、「にぎやかな温泉街」と「静かな森と湖」の両方を味わえるバランスの良い旅になります。
由布市・宇奈岐日女神社と由布院温泉街ののんびり散策
由布院エリアで初詣をするなら、「宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ)」は外せません。JR由布院駅から徒歩約15分とアクセスしやすい場所にあり、別名「六所宮」とも呼ばれる古社です。境内には背の高い杉の木が立ち並び、まるで森の中にいるような静けさが広がっています。
宇奈岐日女神社では、六柱の神さまがまつられており、縁結びや学業成就、健康祈願など、さまざまなお願いごとに対応していると伝えられています。初詣の期間は、例年12月31日から1月中旬ごろまでと比較的長く、元日深夜には歳旦祭が行われ、甘酒のふるまいがある年もあります。2026年も同様のスケジュールが見込まれますが、時間や内容は年によって変わるため、出かける前に最新の案内を確認しておきましょう。
参拝の前後には、由布院の温泉街の散策も楽しめます。湯の坪街道には、スイーツやコロッケ、地元のコーヒーショップ、雑貨店などが並び、ゆっくり歩いているだけで心が弾みます。金鱗湖周辺は朝の霧が有名で、早朝に出かけると幻想的な景色に出会えることもあります。雪が降る年もあるため、足元は滑りにくい靴にし、寒さ対策をしっかりして出かければ、冬の由布院を存分に満喫できるはずです。
温泉と初詣をセットにした1泊2日モデルプラン
「せっかく大分に行くなら、初詣も温泉も観光も全部楽しみたい」という人には、別府と由布院をセットにした1泊2日プランがおすすめです。例えば、1日目の午前中に大分空港や大分駅、別府港に到着したら、まずは別府市内へ向かい、昼食後に八幡朝見神社で参拝します。海と街を見下ろす景色を楽しみながら新年の挨拶をしたあとは、別府温泉の宿にチェックインし、夕方から夜にかけて温泉や地獄めぐり、夜景などを満喫しましょう。
2日目は、朝食後に由布院へ移動します。電車やバスを使う場合は、別府駅から由布院駅までの時刻を事前にチェックしておくとスムーズです。由布院に着いたら、まず宇奈岐日女神社でお参りを済ませ、そのあと湯の坪街道や金鱗湖周辺を歩きます。途中でカフェに立ち寄ったり、足湯に浸かったりしながら、帰りの時間に合わせて駅や空港に戻る流れです。
移動手段をレンタカーにすれば、志高湖や別府ロープウェイなど、もう少しマニアックなスポットも組み込むことができます。ただし冬道は凍結している場所もあるので、ノーマルタイヤの場合は無理な山道を避けるなど、安全第一でルートを選びましょう。予定を詰め込みすぎず、「初詣と温泉だけはしっかり、それ以外は余裕があれば」というくらいの気持ちで組んでおくと、時間に追われずに旅を楽しめます。
冬の別府・由布院で失敗しない服装と防寒グッズ
別府や由布院は、大分市街地と比べると冬の体感温度が一段階低く感じられます。とくに由布院は盆地で標高も高いため、朝夕の冷え込みが強く、雪が積もる年もあります。服装は「少し着込みすぎかな」と思うくらいでちょうど良いことが多いです。
基本は、暖かいインナー+長袖のトップス+厚手のセーターやフリース+ダウンコート。風が強い日や夜の参拝の場合は、マフラー・ニット帽・手袋をセットで用意しましょう。靴は、防水性のあるスニーカーやブーツが安心です。サンダルや薄い革靴だと、足先から一気に冷えてしまいます。
便利な防寒グッズとしては、貼るカイロをお腹と腰に一枚ずつ、さらに靴用カイロを足裏に貼っておくと、冷え方がまったく違います。温泉に入る予定がある場合は、脱ぎ着しやすい服を選ぶことも大切です。厚手のセーター一枚より、薄めのトップスを重ね着して調整できるようにしておくと、屋外と屋内の温度差に対応しやすくなります。
また、温泉街は坂道や石畳が多く、雪や雨の日は滑りやすくなります。両手が自由に使えるよう、リュックサックタイプのバッグにしておくと、転倒防止にも役立ちます。「写真映え」だけで服装を選ぶと後悔しがちなので、「寒くなったら1枚すぐ足せる」「濡れても大丈夫な靴にする」という視点を忘れないようにしましょう。
2026年(丙午年)の運気アップと初詣の心得
2026年(丙午年)の運気のテーマと意識したいポイント
2026年は、十干十二支でいうと「丙午(ひのえうま)」の年です。十干の「丙」は太陽のような明るい火のイメージ、十二支の「午」も火の性質を持つとされることから、「火の勢いが強い年」として語られることがあります。昔から丙午の年には、良くも悪くもエネルギーが強まりやすいと言われ、「勢いに乗ること」「感情のコントロール」がキーワードになると解釈されることが多いです。
こうした干支占いは、あくまでも昔からの考え方であり、「必ずそうなる」と決まっているものではありません。ただ、自分の行動を見直す小さなヒントとして取り入れるのは悪くない使い方です。例えば、「やってみたいことがあるけれど、迷って先延ばしにしている」という人にとっては、「丙午だからこそ、小さくても一歩踏み出してみよう」という背中押しのメッセージとして受け取ることができます。
初詣でお願いごとをする時も、「今年こそ幸せになりたい」という漠然とした願いだけでなく、「具体的にどんな行動をとるか」までセットで考えておくと、行動に移しやすくなります。たとえば、「健康運を上げたい」なら「週に2回は20分歩く」「夜は0時までに寝る」など、はっきりした目標を思い浮かべてから手を合わせてみてください。
願いごと別|どの神社に何をお願いする?
大分には多くの神社がありますが、お願いごとの内容によって「特に相性が良さそうな場所」を意識して選ぶのも一つの楽しみ方です。たとえば、厄除けや総合的な運気アップを願うなら、八幡さまをまつる宇佐神宮、柞原八幡宮、西寒多神社などが王道です。これらは歴史的にも地域を守ってきた大きな神社で、「一年全体の無事や安定」を祈るのに向いています。
交通安全や家内安全、商売繁盛といった生活全般のお願いも、宇佐神宮や一の宮の神社、大分縣護國神社などで祈る人が多いです。縁結びや恋愛成就を願うなら、夫婦杉や良縁のご利益で知られる八幡朝見神社や、森に包まれた宇奈岐日女神社が候補になります。健康運や心の安定を重視したい場合は、山や森に囲まれた静かな神社を選ぶと、参拝そのものが癒やしの時間になるでしょう。
学業成就・合格祈願なら、宇佐神宮や宇奈岐日女神社に加え、大分市内の天満宮系の神社を組み合わせる人もいます。どの神社で何をお願いしても間違いではありませんが、「ここならしっくりくる」と感じる場所を選ぶことも大切です。大事なのは、あれもこれもと欲張りすぎず、「今年特に大事にしたいテーマ」を2〜3個に絞って心を込めて祈ること。神さまにお願いしたあと、自分がどう行動するかまで考えられたら、すでに一歩前進しています。
初詣の作法とやりがちなNG行動をやさしくおさらい
初詣の作法は、神社によって細かな違いはあるものの、大まかな流れは共通しています。まず、鳥居の前で一礼してからくぐります。参道の真ん中は神さまの通り道とされるので、できるだけ左右どちらかに寄って歩きましょう。手水舎に着いたら、柄杓で左手→右手→口の順に清め、最後に柄杓の柄を洗って元に戻します。このとき、柄杓に直接口をつけないことが大切です。
拝殿の前に着いたら、軽く会釈してから賽銭を静かに入れます。鈴がある場合は、願いごとを伝える前に鳴らします。基本の作法は「二拝二拍手一拝」ですが、宇佐神宮のように「二拝四拍手一拝」が正式とされる神社もあります。迷ったときは、周りの人の様子をさりげなく参考にしたり、あらかじめ公式サイトで確認しておくと安心です。
やりがちなNG行動としては、参道の真ん中を堂々と歩いてしまう、手水舎で柄杓に口をつける、賽銭を投げるように強く投げ入れる、大声で騒ぎながら列に並ぶ、写真撮影禁止の場所で撮ってしまう、などが挙げられます。どれも悪気なくやってしまいがちな行動ですが、「ここは神さまの場所」という意識を持っていれば自然と避けられるものばかりです。難しく考えすぎず、「静かに、丁寧に」を意識して過ごせば十分です。
お守り・お札の正しい扱い方と返納のタイミング
お守りやお札は、「自分や家族をそっと見守ってくれる存在」と考えて扱うのが基本です。身につけるタイプのお守りは、普段使いのカバンや財布、キーケース、スマホケースの内側など、「いつも持ち歩くもの」に付けておくと良いとされています。車の交通安全のお守りは、運転席から見える場所に軽く固定しておくと、運転時の意識づけにもつながります。
神棚用のお札は、家の中の高い場所で、できれば東または南に向けておまつりする形が一般的です。きちんとした神棚がなくても、タンスの上などに白い紙や布を敷き、その上にお札を置いて感謝の言葉をかけるだけでも十分です。
返納のタイミングは、「受けてからおおむね一年」が目安です。きっちり一年でないといけないわけではなく、引っ越しや進学、就職など、生活の節目のタイミングでまとめて返納する人も多くいます。古いお守りやお札は、本来は授かった神社に返すのが望ましいとされますが、遠方で難しい場合は、近くの神社の納札所に納めても構いません。ゴミとして捨てるのは避け、できるだけお焚き上げをお願いしましょう。
たくさんのお守りを持っていると、「どれをどうすればいいか」と迷うことがありますが、「今の自分にとって特に大切なものはどれか」を考えながら整理する作業そのものが、自分の生活を見直す良いきっかけになるはずです。
初詣後に続けたい1年間の開運習慣アイデア
初詣で神さまにお願いごとをしたら、そのあと一年間をどう過ごすかがとても大切です。願いごとを「やってみたい行動」レベルまで落とし込んで、ノートやスマホにメモしておきましょう。例えば、「健康運を上げたい」なら「毎朝コップ一杯の水を飲む」「週に2回は階段を使う」など、小さなことでもかまいません。「人間関係を良くしたい」なら「月に1回は誰かに手紙やメッセージで感謝を伝える」といった具体的な行動が考えられます。
また、月に一度くらいのペースで、近所の神社に軽くお参りに行く習慣を作るのもおすすめです。大きな神社でなくてかまいません。仕事や学校の帰り道に少し寄り道して、「今月も無事に過ごせました」と報告するだけでも、自分の生活を振り返る時間になります。
部屋の掃除や片づけも、よく言われる開運アクションです。特に玄関や水回り、寝室などは、少し片づけるだけで気分が変わります。要らないものを手放し、新しいものを受け入れるスペースを作ることは、気持ちの面でもプラスに働きます。ときどき初詣で撮った写真やおみくじの内容を見返しながら、「今年の自分、ちゃんとやりたいことに近づけているかな?」と問いかけてみてください。その積み重ねが、一年後に振り返ったときの満足度を大きく左右します。
まとめ
2026年の大分での初詣は、元日が木曜・大安で、成人の日の3連休もあるというカレンダーの並びから、予定を立てやすい年と言えます。宇佐神宮をはじめ、柞原八幡宮、西寒多神社、大分縣護國神社、別府の八幡朝見神社、由布院の宇奈岐日女神社など、県内には個性豊かな神社が数多くあり、どこを選ぶかによって初詣の雰囲気も大きく変わります。
家族でにぎやかに過ごしたいなら、アクセスが良く露店も多い大きな神社を中心に。静かに一年のスタートをかみしめたいなら、山や森に囲まれた社を選ぶと、自分と向き合う時間を持ちやすくなります。温泉とセットで楽しみたい人には、別府や由布院エリアの神社を組み合わせた旅がおすすめです。どのスタイルを選ぶにしても、「誰と行くのか」「何をお願いしたいのか」「どんな一日にしたいのか」を最初にイメージしておくと、自分にぴったりの場所が自然と見えてきます。
初詣は、年に一度「これからの一年をどう過ごすか」を自分に問いかける機会でもあります。作法やマナーを必要以上に難しく考える必要はありません。静かに手を合わせ、感謝と決意を言葉にしてみるだけで、気持ちが少し整って、目の前の一年が楽しみになってくるはずです。大分の豊かな自然と温泉、そして神社の澄んだ空気に触れながら、2026年のスタートを自分らしく切ってみてください。


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