1. 2026年の初詣はこうなる?暦・三が日・混雑傾向をチェック

2026年、新しい一年の始まりをどこで迎えようか。そんなことを考え始めたとき、候補に入れてほしいのが滋賀の初詣スポットです。多賀大社や近江神宮、日吉大社といった王道の神社はもちろん、琵琶湖に鳥居が立つ白鬚神社、世界遺産・比叡山延暦寺、紫式部ゆかりの石山寺、パワースポット竹生島など、見どころがぎゅっと詰まっています。
このページでは、「滋賀 初詣 2026」で情報を探している人に向けて、カレンダーと気候、人気社寺の特徴、ご利益別のおすすめ、混雑を避けるコツ、モデルコース、服装と持ち物まで、まとめて紹介しました。読み終わるころには、「今年はここに行こう」と具体的なイメージが湧いてくるはずです。2026年最初の旅先として、滋賀での初詣を計画してみませんか。
1-1 2026年の元日は何曜日?三が日の並びと休みの取り方
2026年の元日は、**1月1日(木・元日/大安)**です。複数のカレンダーサイトでも「木曜日・大安」と確認でき、祝日扱いの元日であることはもちろん変わりません。
木曜日スタートということは、多くの人にとって「年末からの休み+木曜・金曜の三が日+週末」という並びになりやすく、最長で4連休以上の人も出てきます。2025年までの連休時の人出の傾向を見ると、元日だけでなく1月4日(日)まで人が分散して出かけるパターンが多く、2026年も似た動きになると考えられます。
三が日の並びを整理すると、次のようになります。
| 日付 | 曜日 | 状況のイメージ |
|---|---|---|
| 1/1 | 木 | 終日混雑が予想されるメイン日 |
| 1/2 | 金 | 午前〜午後にかけて参拝客が多い |
| 1/3 | 土 | 家族連れ・カップルで賑わう土曜日 |
| 1/4 | 日 | 三が日ほどではないがまだ人出多め |
多賀大社のような人気スポットでは、2025年時点の情報で「三が日約50万人、1月中約80万人の人出」と案内されており、2026年も同程度の規模になることが想定されています。
混雑を少しでも避けたいなら、
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元日は早朝(6〜9時)または夕方以降
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2・3日は早朝か夜
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三が日を外すなら、1月中の平日午前中
といった時間帯を意識して予定を組むと、かなり動きやすくなります。
1-2 初詣はいつまで行けばいい?「三が日」と「松の内」の基本
「初詣は三が日までに行かないと意味がない」と思っている人もいますが、実はそんな決まりはありません。一般的には、
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1月1〜3日 … 三が日
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1月7日ごろ、または15日ごろまで … 松の内
とされ、この期間中に新年のあいさつやお参りをするのが昔からの慣習です。関西では今も「松の内=1月15日ごろ」とする考え方も残っていて、滋賀の神社・お寺でも、1月いっぱいをゆるやかな初詣シーズンとして案内しているところが多くあります。
多賀大社の初詣情報でも、1月1〜3日に約50万人、1月中で約80万人の人出が見込まれるとされており、三が日以外にも多くの参拝客が訪れていることがわかります。
そのため、仕事や学校の都合で三が日に予定が合わなくても、1月中のタイミングで最初のお参りをすれば立派な初詣です。むしろ、授与所や御朱印の待ち時間を考えると、
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1月第2週以降の平日
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連休の朝一番
などに行ったほうが、落ち着いて参拝できることも多いです。
1-3 滋賀ならではの冬の気候と服装のポイント
滋賀の1月は本格的な冬で、とくに琵琶湖周辺や比叡山・湖東三山といったエリアは体感温度がかなり低くなりやすいです。気象庁が公表している大津の平年値では、1月の平均気温は約4℃前後、日中の最高気温は8℃前後、最低気温は0℃前後となっています。
つまり、「東京などの都市部より一段寒い」くらいのイメージを持っておいたほうが安全です。特に、
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朝晩の時間帯
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風が強い琵琶湖沿い
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日陰が多い山あいの寺社
では、0℃近くまで冷え込むことも珍しくありません。
服装は、次のような三層構造がおすすめです。
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肌着:発熱インナー(ヒートテック系)
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中間着:ニットやフリースなど、空気を含む素材
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外側:防風性の高いコートやダウンジャケット
足元は、防水性のあるスニーカーやブーツに厚手の靴下を合わせましょう。湖東三山や比叡山などでは、石段や参道が凍結していることもあるので、靴底にしっかり溝があるタイプだと安心です。
初日の出や夜中のお参りに行くつもりなら、貼るカイロ・ポケットカイロ・足裏カイロを組み合わせて使うと、待ち時間のストレスがかなり軽くなります。子ども連れの場合は、ブランケットやひざ掛けも一枚あると便利です。
1-4 車派・電車派別の混雑ピークと時間帯の考え方
滋賀の初詣は、どうしても車移動の人が多いのが特徴です。多賀大社のような人気スポットは、るるぶの初詣特集でも「三が日終日混雑」「駐車場は1月1〜5日は有料」と紹介されており、周辺道路を含めて渋滞が発生しやすいことがわかります。
2025年までの傾向から見ると、2026年も
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1月1〜3日の10時〜15時ごろ
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特に元日の昼前後
は、車でのアクセスがかなり厳しくなると考えられます。
一方、JR琵琶湖線や湖西線、近江鉄道などの鉄道も、初詣客を見込んだダイヤで運行されるため、電車+徒歩での移動は有力な選択肢です。近江神宮(日吉大社も含めた大津エリア)や多賀大社は、駅から徒歩圏・バス圏なので、
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三が日はなるべく電車中心
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車を使うなら、三が日を外して1月中の平日や4日以降
といった使い分けが現実的です。
時間帯で見ると、
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車:元日〜3日は「6〜9時」「17時以降」が比較的動きやすい
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電車:ラッシュを避けるなら「7〜9時」「16〜19時」
を意識しておくと、混雑ピークを外しやすくなります。
なお、白鬚神社や比叡山ドライブウェイ周辺は、初日の出を狙う車で早朝から混み合う傾向があります。「絶対にこの場所で日の出を見たい」という場合は、時間にかなり余裕を持った計画が必要です。
1-5 小さな子ども連れ・シニアにもやさしい時間帯の選び方
小さな子どもやシニア世代と一緒に行く場合、最優先すべきなのは寒さと人混みの負担を減らすことです。大晦日〜元日の深夜0時前後は、冷え込みも人出もピークになるため、無理をしてその時間に行くよりも、
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元日の午前中(10〜11時に到着、昼すぎに帰る)
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2日・3日の午前〜昼の早い時間
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もしくは1月中の土日・平日午前
といった時間帯のほうが、身体への負担は軽くなります。
神社ごとの地形も大事なポイントです。
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石段が長く、坂がきつい … 太郎坊宮、立木観音など
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駅や駐車場から比較的平坦 … 多賀大社、近江神宮、建部大社など
足腰に不安がある場合は、なるべく段差の少ない場所を選ぶと安心です。白鬚神社や竹生島のように、階段が多いスポットに行く場合は、こまめに休憩を挟みましょう。
ベビーカー利用を考えている人は、境内の砂利道や石畳で押しにくいことが多いので、抱っこ紐との併用がおすすめです。トイレや授乳スペースの有無も、公式サイトや観光サイトで事前にチェックしておくと、当日慌てずにすみます。
2. 滋賀の王道!2026年に行きたい大本命の初詣スポット
2-1 多賀大社(多賀町):「お多賀さん」と親しまれる県内屈指の初詣スポット
滋賀で初詣といえば、やはり外せないのが多賀町の多賀大社。「お多賀さん」の愛称で親しまれ、伊邪那岐大神・伊邪那美大神を祀る古社です。延命長寿・縁結び・厄除けなど、家族みんなでお願いしたくなるご利益がそろっています。
2024〜2025年の情報では、新春三が日で約50万人、1月の一ヶ月で約80万人もの参拝客が訪れるとされています。 この数字から考えると、2026年も県内トップクラスの人出になることがほぼ確実です。とはいえ、三が日の混雑が特に激しいのは日中で、元旦早朝や4日以降の平日は比較的落ち着いて参拝しやすくなります。
アクセスは、
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電車:近江鉄道「多賀大社前」駅から徒歩約10分
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車:名神高速「彦根IC」から約10分
とシンプルです。正月期間は駐車場が有料になり、周辺道路も渋滞が予想されるため、特に元日〜3日は電車+徒歩がおすすめです。
門前町には名物「糸切餅」のお店や食事処が並び、初詣ついでに食べ歩きも楽しめます。「長寿も縁結びも厄除けも、一度にお願いしたい」という人には、まさに理想的な一社です。
2-2 近江神宮(大津市):かるたの聖地で開運&学業成就を祈る
大津市にある近江神宮は、「大化の改新」で知られる天智天皇を祀る神社です。日本の時刻制度発祥の地とされ、学業成就や開運、時計・時間に関わるご利益があるとされています。
近江神宮といえば、やはり小倉百人一首と競技かるた。全日本かるた協会によれば、男女それぞれの日本一を決める「名人位・クイーン位決定戦」は、毎年1月に近江神宮で開催されるタイトル戦です。JRおでかけガイドなどの案内では、2026年は1月11日〜12日に「かるた祭」が開催予定とされており、11日に決定戦、12日に「かるた開きの儀」が行われる予定になっています。
この記事では、2025年11月時点で公開されている情報をもとに紹介しています。日程や開始時刻は変更される可能性もあるので、実際に出かける前に近江神宮や関連団体の公式サイトで最新情報を確認してください。
アクセスは、
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京阪電車「近江神宮前」駅から徒歩約10分
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JR湖西線「大津京」駅から徒歩約15分
駐車場も整備されていますが、かるた祭や三が日の昼間は混み合うことが多いため、電車中心でのアクセスが安心です。
受験生や資格試験を控えた人は、合格祈願のお守りや絵馬も充実しているので、2026年のスタートにぜひ参拝しておきたい場所です。
2-3 日吉大社(大津市):比叡山のふもとで厄除けと家内安全を祈願
比叡山のふもと・坂本に鎮座する日吉大社は、全国約3800社ある日吉・日枝・山王神社の総本宮です。平安京の表鬼門を守る社として、昔から厄除け・方除け・家内安全のご利益で信仰を集めてきました。
境内では、神の使いとされる「神猿(まさる)」が有名です。「魔が去る」「何事にも勝る」に通じるとして、厄を払い、物事を良い方向へ導いてくれる象徴として親しまれています。授与所には神猿モチーフのお守りや土鈴が並び、初詣の記念にもぴったりです。
初詣期間は、京阪電車の初詣案内でも毎年紹介される定番スポットで、特に厄年の人や家族連れの参拝が多い傾向があります。2025年までの状況から見ると、2026年も三が日の日中は混雑しますが、早朝や夕方以降は比較的歩きやすい時間帯になると考えられます。
アクセスは、
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京阪石山坂本線「坂本比叡山口」駅から徒歩約10分
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JR湖西線「比叡山坂本」駅から徒歩約20分
となっており、道路事情を考えると、こちらも電車+徒歩が快適です。比叡山延暦寺とセットで参拝するプランも人気で、「麓で厄除け、山上で一年の無事を祈る」という流れは、滋賀らしい初詣の楽しみ方と言えます。
2-4 延暦寺(大津市):世界遺産の山寺で迎える厳かな新年
比叡山の山上に広がる延暦寺は、天台宗の総本山であり、世界遺産にも登録されている歴史的な寺院です。最澄が開いた「日本仏教の母山」とも呼ばれ、多くの宗派の高僧を輩出してきました。
新年の比叡山は、空気が澄み、琵琶湖や大津市街を見渡せる壮大な景色が魅力です。初詣と初日の出を兼ねて訪れる人も多く、比叡山ドライブウェイや坂本ケーブルを利用して山上へ向かいます。
ただし、冬の山道は積雪や凍結に注意が必要です。比叡山ドライブウェイの公式情報では、冬季は冬用タイヤやチェーンが推奨され、天候によって通行止めになることもあると案内されています。坂本側からのケーブルカーは冬期も運行される予定ですが、強風や大雪時にはダイヤが変わる可能性もあるため、当日の運行状況を事前に確認してから出発するのがおすすめです。
山上は市街地よりさらに数度気温が低く、1月の早朝は氷点下近くまで下がることもあります。防寒具は「これでもか」というくらいしっかり準備しておくと、ゆっくり景色を楽しみながら参拝できます。
2-5 石山寺(大津市):紫式部ゆかりのお寺で静かに新年の願いごと
瀬田川のほとりに建つ石山寺は、奈良時代創建の歴史あるお寺で、本尊に如意輪観音を祀る観音霊場です。安産や福徳、縁結びのご利益があるとされ、特に女性からの信仰が厚い場所です。
また、石山寺は紫式部が『源氏物語』の構想を練った地としても有名で、「文学と縁結びのお寺」としての顔も持っています。境内には、式部ゆかりのスポットや資料を展示したエリアもあり、歴史や文学が好きな人にとってはたまらない空間です。
年末年始には、除夜の鐘や修正会などの行事が行われます。2025年までの情報では、除夜の鐘をつく体験は人数や整理券制になる年もあり、元日には閼伽池の初水を使った古式ゆかしい法要が営まれています。予定や参加方法は毎年少しずつ変わるため、2026年分の詳細は石山寺の公式サイトでの事前確認が必須です。
初詣シーズンも、京都の有名寺院ほどの大混雑ではないものの、元日〜3日の昼間はそれなりに人が多くなります。JR石山駅からバスでアクセスする場合は、時間に余裕を持って動くと安心です。静かな雰囲気の中で一年のスタートを見つめ直したい人に、特におすすめのスポットです。
3. 絶景を狙うならここ!フォトジェニックな初日の出&景色スポット
3-1 白鬚神社(高島市):琵琶湖に浮かぶ鳥居と初日の出の絶景
高島市の白鬚神社は、琵琶湖に立つ大鳥居で知られ、「近江の厳島」とも呼ばれる絶景スポットです。御祭神は猿田彦命で、天孫降臨の際に道案内をしたことから、導き・道開きの神として信仰されています。
湖中鳥居越しに昇る初日の出は、じゃらんの2026年初日の出特集でも「湖面が黄金色に染まる圧巻の景色」として紹介されており、早朝から多くのカメラマンと参拝客が集まります。
ただし、その人気ゆえに安全対策がしっかり取られている点にも注意が必要です。2025年10月時点の情報によると、
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2026年1月1日(木・祝)の午前2時〜8時ごろまで
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白鬚神社境内の駐車場は閉鎖
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神社から北へ約1kmの「白ひげ浜水泳場」が臨時駐車場(約150台)
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と案内されています。この記事では、この公式・観光情報をもとに紹介していますが、実際の運用は直前に変更される可能性もあるため、出かける前に高島市や白鬚神社の最新のお知らせを必ず確認してください。
また、神社前の国道161号では、湖側路側帯が自転車専用通行帯になっており、歩行者の立ち入りが禁止されている区間もあります。写真撮影の際は、国道の横断や車道へのはみ出しをせず、指定された歩道や展望場所から鑑賞するようにしましょう。
3-2 竹生島・宝厳寺&都久夫須麻神社(長浜市):パワースポットの離島で特別な一年に
琵琶湖に浮かぶ竹生島は、日本三大弁才天の一つを祀る宝厳寺と、都久夫須麻神社があるパワースポットとして有名です。弁才天は芸能・財運・縁結びなどのご利益で知られ、島全体が「ご利益の宝庫」といった雰囲気をまとっています。
竹生島へは、琵琶湖汽船などのクルーズ船で渡るスタイルが基本です。公式サイトの案内では、
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今津港〜竹生島 … 約30分
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長浜港〜竹生島 … 往復クルーズ全体で2時間半前後、竹生島〜長浜港の片道は約35分
といった所要時間が紹介されています。
2025年時点の時刻表では、「通常期間」として2025年4月1日〜12月7日、12月27日〜2026年1月4日にびわ湖横断航路が運航される予定となっていますが、冬期は本数が少なく、天候による欠航も増えます。この記事では、このスケジュールを参考にしていますが、2026年の年末年始のダイヤは、出発前に必ず琵琶湖汽船の公式サイトで最新の情報を確認してください。
島内は階段が多く、石段を上り下りしながら参拝することになります。滑りにくい靴と、手すりを活用しやすい身軽な格好を意識すると、安心して散策できます。
3-3 湖東三山(西明寺・金剛輪寺・百済寺):歴史ある古寺をめぐる落ち着いた初詣
琵琶湖の東側に位置する**湖東三山(西明寺・金剛輪寺・百済寺)**は、天台宗の古寺が並ぶ静かなエリアです。紅葉シーズンの名所として有名ですが、冬の雪景色も素晴らしく、にぎやかな初詣スポットとは違う落ち着いた雰囲気を味わえます。
観光サイトや旅行記では、雪をまとった本堂や三重塔、苔の庭園が幻想的な風景として紹介されており、「冬の湖東三山が一番好き」という声も多く見られます。
一方で、いずれの寺院も山あいにあるため、冬の道路状況には注意が必要です。積雪や凍結でスリップしやすくなることもあるので、車でアクセスする場合はスタッドレスタイヤとチェーンを準備し、スピードを出しすぎないよう慎重に運転しましょう。
にぎやかな屋台や人混みよりも、「静かな古寺で一年のことを考えたい」という人におすすめのエリアです。時間に余裕があれば、三カ寺をゆっくりめぐるプチ寺巡り初詣も良い思い出になります。
3-4 比叡山ドライブウェイ&びわ湖テラス周辺:景色重視派の初日の出ドライブ
琵琶湖を一望できる比叡山ドライブウェイ周辺は、景色重視派に人気の初日の出スポットです。途中にある展望地「夢見が丘」付近からは、湖面越しに昇る朝日と、大津市街の明かりが一度に見渡せるダイナミックな景色が広がります。
初日の出の時間帯は、多くの車が同じ場所を目指すため、普段は空いている道でも渋滞することがあります。ドライブウェイの公式情報でも、冬季は積雪・凍結時に通行止めになる可能性や、冬用タイヤ・チェーンの準備が呼びかけられています。
最近は、比良山系の山上にある「びわ湖テラス」周辺も人気ですが、ロープウェイや施設の営業日・営業時間は冬季に短縮されることがあります。お正月期間の営業情報は、各施設の公式サイトで事前にチェックしておくと安心です。
山の上は風が強く、体感温度は市街地よりかなり低くなります。車の中は暖かくても、一歩外に出ると一気に冷えるので、ダウンジャケット・手袋・ニット帽などの防寒アイテムは必須です。
3-5 写真好き向け:初詣で失敗しない撮影マナーとカメラ準備
絶景スポットが多い滋賀の初詣では、写真や動画を撮りたくなる場面がたくさんあります。ただし、寺社は信仰の場であり、周りの参拝客や近隣住民への配慮が何より大切です。
まず、白鬚神社のように道路が近い場所では、自治体や観光サイトから「国道の横断禁止」「湖側の路側帯は自転車専用で歩行者立入禁止」といった注意が出ています。写真を撮るときは、必ず決められた歩道や展望場所から撮影するようにしましょう。
寺社の境内では、
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本堂やご神体に向けての撮影禁止エリア
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御祈祷・法要の最中は撮影NG
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他の参拝者の顔が大きく写り込む写真のSNS投稿は控える
といったルールが設けられている場所も多いです。案内板や係の方の指示に従い、「撮影させてもらう」という気持ちを忘れないようにしましょう。
機材面では、冬の屋外撮影はバッテリーの減りが早いので、予備バッテリーやモバイルバッテリーを必ず用意しておきましょう。レンズの曇り防止に、柔らかいクロスもあると便利です。
撮影に夢中になりすぎず、カメラを一度下ろして「肉眼でしっかり景色を見る」時間を作ることも、旅の満足度を高めるポイントです。
4. ご利益で選ぶ滋賀の初詣2026:恋愛・金運・合格祈願など目的別まとめ
4-1 恋愛・縁結びならここ:白鬚神社・太郎坊宮・石山寺など
恋愛運やご縁を大事にしたい人に人気なのが、琵琶湖のほとりの白鬚神社です。猿田彦命を祀るこの神社は「導き・道開き」の神として知られ、「良いご縁へ導いてくれる」「人生の節目に背中を押してくれる」場所として、カップルや婚活中の人にもよく選ばれています。
もう一つの有力候補が、東近江市の太郎坊宮(阿賀神社)。ここは「勝運の神」として知られ、仕事やスポーツだけでなく、恋愛や結婚で一歩踏み出したい人にも人気です。境内にある「夫婦岩」は、狭い岩の間を通り抜けると良縁や願いが叶うと伝えられ、縁結びスポットとしても有名です。
さらに、紫式部ゆかりの石山寺は、如意輪観音のご利益として安産・福徳・縁結びが挙げられており、「落ち着いた良縁」「長く続く関係」を願う人に向いています。
目的別にまとめると、次のようなイメージです。
| 願いごとイメージ | おすすめの場所 |
|---|---|
| 新しい出会い・チャンスを呼び込みたい | 白鬚神社 |
| 片思いや告白など「勝負」をかけたい | 太郎坊宮 |
| 結婚や安定した家庭を意識したご縁 | 石山寺 |
自分がどんな恋愛・人間関係を望んでいるのか、少し具体的にイメージしてから参拝先を選ぶと、お願いごともぐっと伝わりやすくなります。
4-2 金運・商売繁盛を願う人に人気のスポット
金運アップや商売繁盛を願うなら、まず候補に挙げたいのが多賀大社です。延命長寿・縁結びだけでなく、商売繁盛や交通安全など幅広いご利益があるとされ、地元の商店や企業の人も新年のご祈祷に訪れます。
大津市の建部大社も、近江国一之宮として古くから崇敬を集めており、主祭神の日本武尊の力強いイメージから、出世や勝負運、商売繁盛の祈願で人気があります。
太郎坊宮は、「勝運の神様」としてプロスポーツ選手や経営者も参拝することで知られ、ビジネス上の勝負や転職、独立のタイミングで訪れる人が多い神社です。
願いごと別に組み合わせるなら、たとえば次のようなプランもあります。
| 願いごと | 参拝の組み合わせ例 |
|---|---|
| 店舗や会社の商売繁盛 | 多賀大社+建部大社 |
| 昇進・転職・キャリアアップ | 近江神宮(仕事運)+太郎坊宮(勝運) |
| フリーランス・個人事業の飛躍 | 太郎坊宮+白鬚神社(新しいご縁・チャンス) |
お願いごとは、「売上を上げたい」だけでなく、「お客さんに喜んでもらえる商品を届けたい」など、自分がどう行動したいかも一緒に考えておくと、気持ちの整理にもなります。
4-3 受験生必見!合格祈願・学業成就で有名な神社・お寺
受験や資格試験に挑戦する人にとって、合格祈願は外せないイベントです。学業成就といえば、やはり近江神宮が代表的な存在でしょう。天智天皇を祀り、日本の時刻制度や小倉百人一首にゆかりのある神社として、「時間を大切にして勉強に打ち込めるように」と願う受験生にぴったりです。
2026年1月11〜12日に予定されている「かるた祭」では、競技かるた名人位・クイーン位決定戦とかるた開きの儀が行われる予定で、集中力を競う真剣勝負の場を実際に見ることもできます。日程や内容は変わる可能性があるため、必ず直前に公式情報を確認してください。
文学や国語が好きな受験生には、紫式部ゆかりの石山寺もおすすめです。歴史ある伽藍と静かな雰囲気の中で手を合わせると、「この一年ちゃんと頑張ろう」という気持ちが自然と湧いてきます。
合格祈願では、
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志望校や試験名を具体的にイメージする
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「合格しますように」だけでなく、「最後までベストを尽くせますように」と行動面の願いも込める
といったポイントを意識すると、参拝の時間がより意味のあるものになります。
4-4 厄年の人が押さえておきたい厄除け・方位除けの社寺
厄年に当たる人は、「一年の最初にきちんと厄を祓っておきたい」と考えることが多いはずです。滋賀で厄除けといえば、日吉大社がまず候補に上がります。平安京の表鬼門を守る社として、古くから都の厄を受け止めてきた歴史があり、今もなお家内安全や厄除けの祈願で多くの人が訪れます。
多賀大社も、延命長寿・縁結びに加えて厄除けのご利益があるとされ、家族そろって厄払いに行く人が多い神社です。
さらに、「厄をバネに飛躍したい」という人には太郎坊宮も心強い存在です。勝運の神様として、「悪い流れを断ち切り、新しい道を切り開く」というイメージで参拝されることが多く、厄年を転機の年と考えたい人にぴったりです。
厄除け祈祷を受ける場合は、三が日の日中は受付が混み合い、待ち時間が長くなることがあります。できれば、
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事前に電話や公式サイトで受付時間・予約の有無を確認
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三が日を避けて1月半ば以降に行く
といった工夫をすると、落ち着いて祈祷に臨むことができます。
4-5 家内安全・交通安全など「家族みんな」で参りたい場所
家族みんなの健康や安全を願うなら、アクセスしやすく、ご利益の幅が広い社寺を選びたいところです。多賀大社や近江神宮は、駅や主要道路からのアクセスが良く、駐車場も整備されているため、三世代での初詣にも向いています。
日吉大社は、家内安全・厄除けのご利益が知られており、坂本ケーブルで比叡山延暦寺まで足を伸ばせば、「家族で山上のお寺参拝」という特別な思い出も作れます。
車での移動が多い家庭なら、交通安全の祈願ができる神社もチェックしておきたいところです。近江神宮や建部大社では、車両のお祓いを受けることができ、初詣のタイミングに合わせて新年の安全運転を誓う家族も少なくありません。
「毎年同じ場所に家族でお参りする」という習慣を作ると、子どもにとっても「お正月=家族で出かける楽しい日」という記憶になりやすくなります。2026年の初詣をきっかけに、わが家ならではの定番スポットを決めてみるのも良いかもしれません。
5. 2026年版・滋賀初詣を120%楽しむコツ:モデルコースと持ち物チェック
5-1 滋賀在住向け:半日で回れる「近場初詣」おすすめコース
滋賀県内に住んでいる人なら、「遠出はしないけれど、ちょっと特別感のある初詣がしたい」というケースも多いと思います。ここでは、大津エリアを半日で回るイメージのコースを紹介します。
【午前スタートコース】
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8:30ごろ 京阪「坂本比叡山口」駅着 → 日吉大社へ歩いて参拝
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10:00ごろ 参拝と境内散策を終え、坂本の旧街道を少し散歩
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11:00ごろ 京阪で「近江神宮前」駅へ移動
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11:30ごろ 近江神宮で学業成就や仕事運アップを祈願
【午後スタートコース】
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13:00ごろ 近江神宮で参拝・お守り授与
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14:30ごろ 京阪で坂本方面へ移動
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15:00ごろ 日吉大社を参拝し、早めに帰路へ
いずれも、京阪電車を軸にした電車移動なので、渋滞や駐車場待ちのストレスが少ないのがポイントです。初詣期間中は、京阪電車の公式サイトなどで臨時ダイヤや混雑状況が案内されることもあるため、出発前にチェックしておくとスムーズです。
時間に余裕があれば、坂本ケーブルで比叡山延暦寺まで上り、「麓+山上の二カ所参拝」という贅沢コースにアレンジすることもできます。
5-2 県外からの日帰り・1泊2日モデルプラン(大津&長浜エリア)
県外から滋賀に来る場合は、大津エリアと湖北エリア(長浜・竹生島)を組み合わせると、初詣も観光もバランスよく楽しめます。
【日帰りプラン(大津中心)】
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午前:近江神宮で初詣 → 時計館や境内を見学
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昼:大津駅周辺で琵琶湖を眺めながらランチ
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午後:石山寺で参拝 → 瀬田川沿いを散策
【1泊2日プラン(大津+長浜・竹生島)】
1日目:
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午前:大津到着 → 日吉大社で厄除け・家内安全祈願
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昼:坂本や大津市街で昼食
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午後:比叡山延暦寺にケーブルまたはドライブウェイで上り参拝
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夜:大津市内に宿泊
2日目:
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朝:JRで長浜へ移動
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午前:長浜港から竹生島クルーズで宝厳寺・都久夫須麻神社を参拝
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夕方:黒壁スクエアなど長浜の街歩きを楽しみ、帰路へ
竹生島クルーズは、琵琶湖汽船の公式サイトで所要時間や運航日が詳しく案内されていますが、冬期は運航日や便数が限られるため、チケットの事前予約と最新ダイヤの確認は必須です。
宿泊は、大津駅周辺か、長浜駅周辺のホテルを拠点にすると移動がスムーズです。
5-3 渋滞・駐車場待ちを減らすための時間帯戦略と裏ワザ
多賀大社や白鬚神社、太郎坊宮などの人気スポットでは、三が日の日中になると周辺道路が数キロ単位で渋滞することがあります。るるぶの初詣情報でも、多賀大社は「1月1〜3日は終日混雑」と書かれており、車でのアクセスは時間を食いやすいのが実情です。
できるだけ渋滞や駐車場待ちを避けるには、次のような工夫が有効です。
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時間帯の工夫
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三が日は、車で行くなら「早朝(6〜9時)」「夕方以降(17時〜)」
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電車利用なら「7〜9時」「16〜19時」が比較的空きやすい
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どうしても日中に行きたいときは、思い切って1月4日以降にずらす
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移動手段の工夫
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駅から徒歩15〜20分圏内の神社(近江神宮・日吉大社など)は、電車+徒歩に切り替える
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神社に一番近い駐車場にこだわらず、少し離れたコインパーキングや臨時駐車場から歩く選択肢も検討する
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白鬚神社のように、元日は境内駐車場が閉鎖される場所もあるため、臨時駐車場(白ひげ浜水泳場など)の場所を事前に確認しておく
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目的地の分散
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元日は近場の神社、2日以降に人気スポット、というように訪問先を分ける
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初日の出は白鬚神社、初詣そのものは別の神社、という組み合わせも有効
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「渋滞にはまって終わった…」ということにならないよう、時間帯と移動手段をセットで計画しておきましょう。
5-4 冬の琵琶湖エリアで役立つ持ち物・服装チェックリスト
最後に、滋賀での冬の初詣に役立つ持ち物をチェックしておきます。大津の気象データを見ると、1月の平均気温は約4℃、最高気温は8℃前後、最低気温は0℃前後とされています。
この気温帯で外を長時間歩くことを考えると、次のようなアイテムがあると安心です。
| アイテム | 必要度 | ポイント |
|---|---|---|
| ダウンコート・厚手コート | ◎ | 防風性のあるものを一枚 |
| 発熱インナー上下 | ◎ | 体幹と足元の冷え対策に |
| ニット・フリース | ◎ | 脱ぎ着しやすい前開きタイプが便利 |
| 厚手の靴下 | ◎ | 予備を1足持っておくと安心 |
| 防水性のある靴・ブーツ | ◎ | 雪や雨、凍結した地面に対応 |
| 手袋・マフラー・ニット帽 | ◎ | 体感温度がかなり変わる |
| 使い捨てカイロ | ◎ | ポケット用・足裏用を数個 |
| マスク | ○ | 防寒と混雑時のエチケット兼用 |
| モバイルバッテリー | ○ | 寒さでスマホの電池が減りやすい |
| 折りたたみ傘 | ○ | 雪まじりの雨に備える |
| 小さめの水筒・お茶 | ○ | 待ち時間に温かい飲み物を一口 |
寺社では靴を脱いで本堂に上がる場面もあるため、脱ぎ履きしやすい靴を選ぶとストレスが少なくなります。子ども連れなら、ブランケットやおやつ、小さなおもちゃがあると待ち時間も乗り切りやすくなります。
5-5 2026年の初詣マナーQ&A:お賽銭・参拝作法・お願いごとのコツ
最後に、初詣でよくある疑問を簡単に整理しておきます。
Q. お賽銭はいくらくらいがよい?
A. 金額に決まりはありません。「ご縁がありますように」で5円・25円など語呂合わせが好まれることもありますが、いちばん大事なのは感謝の気持ちです。無理のない範囲で、「今年もよろしくお願いします」という気持ちを込めて入れれば十分です。
Q. 神社とお寺でお参りの作法は違う?
A. 一般的には、
-
神社 … 二礼二拍手一礼
-
お寺 … 静かに合掌して一礼
というスタイルがよく知られています。ただし、場所によって細かな作法が異なることもあるので、境内の案内板や神職・僧侶の方の指示に従えば問題ありません。
Q. お願いごとはいくつまで?
A. たくさんお願いしたくなりますが、1社につき1〜2個程度に絞ると、気持ちも整理されて伝わりやすくなります。例えば多賀大社では家族の健康、近江神宮では合格・仕事運、白鬚神社では人生の転機やご縁、といったように役割分担をしてみるのもおすすめです。
Q. おみくじが凶だったらどうする?
A. 凶を引いてしまっても、必要以上に落ち込む必要はありません。境内の決められた場所に結び、「悪い運勢を神社やお寺に預ける」という考え方が一般的です。内容をよく読んで、「今年気をつけるべきポイント」を教えてもらえた、と前向きに受け止めると良いでしょう。
まとめ:2026年の滋賀初詣は「目的」と「防寒」と「最新情報チェック」がカギ
2026年の元日は、1月1日(木・元日/大安)。カレンダー上も気持ちのうえでも区切りのいいスタートとなり、三が日とその直後の日曜日まで、滋賀の初詣スポットには幅広い層の参拝客が訪れそうです。
多賀大社や近江神宮、日吉大社といった王道の神社だけでなく、琵琶湖に鳥居が立つ白鬚神社、世界遺産の比叡山延暦寺、竹生島の宝厳寺・都久夫須麻神社、湖東三山の古寺など、「どこに行くか迷うほど選択肢が多い」のが滋賀の魅力です。
大切なのは、
-
今年どんな一年にしたいのか
-
誰とどんな時間を過ごしたいのか
をイメージしながら、目的に合った参拝先を選ぶことです。恋愛・縁結びなら白鬚神社や太郎坊宮、合格祈願なら近江神宮、厄除けなら日吉大社や多賀大社、家族みんなの安全なら建部大社や各地の氏神さま……と、願いごとに合わせて場所を組み合わせれば、自分だけの「滋賀初詣マップ」が自然とできあがります。
そしてもう一つのポイントが、冬の防寒対策と最新情報のチェックです。1月の滋賀は平均気温約4℃としっかり寒く、湖や山の近くではさらに冷え込みます。服装や持ち物をしっかり整えたうえで、駐車場や通行止め、クルーズの運航状況、イベントの日程などを公式サイトで確認してから出かければ、安心して旅を楽しめます。
2026年の初詣は、単なる「お願いごと」の場ではなく、「一年のスタートをどう切るか」を考える時間にもなります。滋賀の豊かな自然と歴史ある社寺に背中を押してもらいながら、自分と家族にとってベストな一年のスタートを切ってください。


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