2026年の香川で初詣に行くベストタイミング

「今年の初詣、どこに行こうかな。」
香川でお正月を迎える人なら、一度はこんなふうに悩んだことがあるのではないでしょうか。金刀比羅宮や八栗寺、善通寺のような全国的に知られた有名スポットから、屋島寺や大窪寺といった山の上の寺院、さらに田村神社や石清尾八幡神社のような地元の人に長く愛されてきた神社まで、香川県内には魅力的な初詣スポットが数多くあります。そのぶん、「どこがどれくらい混むのか」「子どもや高齢の家族と一緒でも行きやすいか」「自分の願いごとにはどの寺社が合っているのか」など、気になるポイントも増えてしまいます。
この記事では、「香川」「初詣」「2026年」というキーワードにしぼって、暦や時間帯の選び方、代表的な寺社の特徴とご利益、アクセスや駐車場、交通系ICカードの活用方法、冬の服装や持ち物、写真撮影やSNS投稿のマナー、そして初詣のあとに立ち寄りたいグルメまでをまとめて紹介しました。読み終えたころには、自分にぴったりの初詣プランが自然とイメージできるはずです。2026年の最初の一歩を、香川のお気に入りスポットで気持ちよく踏み出すための参考にしてみてください。
2026年の暦から見る「空いている時間帯」と「混む時間帯」
2026年の元日は木曜日で、六曜は大安です。大安の元日は「新しいことを始めるのに縁起の良い日」として意識されやすく、例年以上に初詣に出かける人が増える可能性があります。香川では金刀比羅宮、八栗寺、善通寺などが毎年定番の初詣先で、三が日だけで十万〜数十万人規模の参拝者が訪れる寺社もあります。特に有名どころは、時間帯を選ばないと参拝だけでかなりの時間がかかることも珍しくありません。
混雑しやすいパターンを、過去の傾向や体験談をもとに大まかにまとめると、次の表のようになります。あくまで目安なので、年や天候によって変わる可能性があることは頭に入れておいてください。
| 日付・時間帯 | 混み具合の目安 | 一言メモ |
|---|---|---|
| 大晦日 22:00〜元日 1:00 | かなり混む | カウントダウンとともに大きなピーク |
| 元日・2日・3日 10:00〜16:00 | もっとも混む | 参道が人で埋まり、行列が長くなりやすい |
| 元日・2日・3日 6:00〜8:00 | 比較的落ち着く | 寒いが静かにお参りしやすい時間帯 |
| 元日〜3日 18:00〜21:00 | やや混む | 屋台やライトアップを楽しむ人でにぎやか |
| 1月4日以降 終日 | 落ち着く | ゆっくりお参りしたい人に向いている |
初詣ならではの雰囲気をしっかり味わいたい人は、あえて元日の昼間を選ぶのも良いですし、混雑を避けたいなら「三が日の午前6〜8時」「1月4日以降の午前〜昼前」を軸に考えると動きやすくなります。特に階段が多い金刀比羅宮や、山の上にある八栗寺・大窪寺などを目指す場合は、行列の長さが体力にも直結するので、時間帯の工夫が大きな差になります。
大晦日〜三が日、それぞれの雰囲気と過ごし方
大晦日の夜から元日にかけての時間帯は、一年の空気が切り替わる特別な瞬間です。善通寺などの大きなお寺では、除夜の鐘が鳴らされ、日付が変わる頃には修正会と呼ばれる新年最初の法要が行われる年があります。鐘の音と読経が響く境内で新年を迎えると、気持ちも自然と引き締まってきます。2026年の詳細スケジュールは、善通寺や地元観光協会の公式発表を必ず確認してから出かけましょう。
元日は、一年で最も多くの人が寺社に足を運ぶ日です。朝から家族連れや友人同士でにぎわい、屋台や露店が並ぶ神社もあります。晴れ着姿やスーツ姿の人も多く、いかにもお正月らしい華やいだ空気を味わえます。ただし人出も最大級になるため、「絶対にこの時間に参拝したい」といった強い理由がない限り、できるだけ時間に余裕を持って行動したいところです。
2日・3日は、元日に比べると少し人出が落ち着く傾向がありますが、初売りや福袋目当ての人も動き始めるため、ショッピングモールに近い神社などでは再び混雑することもあります。三が日は「にぎやかさを楽しむ期間」、1月4日以降は「落ち着いた雰囲気を楽しむ期間」と考えると、自分の好みや同行者の体力にあわせた日程を組みやすくなります。
仕事始め前後(1月4日〜7日)のねらい目時間
混雑が苦手な人や、受験勉強・仕事で三が日に時間を取りにくい人には、1月4〜7日あたりがおすすめです。学校や職場の仕事始めと重なる時期ですが、朝と夜の通勤時間帯を避ければ、境内はかなり落ち着いた雰囲気になります。門松や正月飾りがまだ残っている寺社も多く、「少し遅めの初詣」としてはちょうど良い時期です。
おすすめの時間帯は、平日なら午前9〜11時、休日がからむ場合は7〜9時の早朝か、16〜18時あたりの夕方です。この時間帯なら日中ほどの人出にはなりにくく、電車やバスも比較的空いていることが多いです。三が日に比べると、御朱印やお守りの授与所でも待ち時間が短く済み、ゆっくり選べるのも利点です。
日本では、地域によって多少違いはありますが、一般的に1月7日頃までを「松の内」と呼び、お正月の区切りと考えることが多いです。7日までに参拝できれば、季節感としても十分に「初詣」と言えるでしょう。仕事や学校の都合でさらに遅くなる場合でも、1月15日の小正月あたりまでは、新年の参拝として訪れる人が多くいます。
朝イチ・夜の参拝は安全かと服装・持ち物のポイント
混雑を避けるために、早朝や夜の参拝を選ぶ人も少なくありません。香川県高松市の気象庁平年値(1991〜2020年)を見ると、1月の平均気温は約6度、平均最高気温はおよそ10度、平均最低気温は2度前後です。数字だけ見るとそれほど寒くないように感じるかもしれませんが、風があると体感温度は一気に下がり、早朝や夜は0度近くになる日もあります。山の上の寺社では、平地よりさらに2〜3度低くなることも珍しくありません。
早朝や夜に参拝するなら、コートの下に薄手のインナーとニットなどを重ねたうえで、マフラー、手袋、耳まで隠せる帽子を用意しましょう。足元は歩きやすいスニーカーか滑りにくいブーツがおすすめです。山道や石段が多い場所では、足首をしっかりホールドしてくれる靴の方が安心です。カイロをポケットと腰回りに貼っておくと、長時間の待ち時間でも体温を保ちやすくなります。
人気の寺社であれば、早朝や夜でも参道や境内に照明があり、人の気配もあります。ただし、人通りの少ない路地や山道を一人で歩くのはできるだけ避け、なるべく複数人で行動するのが安全です。スマートフォンのライト機能や小型ライトを一つ持っておくと、足元を確認しながら歩けます。子ども連れの場合は、暗い中で離れ離れにならないよう、目立つ色の服を着せたり、手をつないで歩いたりという工夫も大切です。
子ども連れ・シニアと一緒に行くときの時間選びのコツ
小さな子どもや高齢の家族と一緒に初詣に出かける場合、「混雑」と「寒さ」をどこまで避けられるかが鍵になります。おすすめは、1月2日か3日の午前9〜11時、または1月4〜7日の昼前〜午後早めの時間帯です。早朝は冷え込みが厳しく、昼過ぎから夕方にかけては人出が増えて疲れやすいので、その中間を狙うイメージです。
金刀比羅宮のように石段が長く続く場所へ行くときは、途中で無理をせず休憩を挟む前提で計画を立てましょう。参道入口から御本宮までは785段とされており、体力に自信がない人にとっては決して短い距離ではありません。ただ、途中には茶店や休憩スペース、見晴らしの良いポイントが点在しているので、ゆっくり時間をかければシニアでも登れるコースです。全員が御本宮まで頑張る必要はなく、「ここまで来られたら十分」といったラインを事前に共有しておくと、当日も雰囲気が和らぎます。
移動距離を短くしたいなら、田村神社や石清尾八幡神社のように、駐車場から本殿までの距離が比較的短い神社を選ぶのも一つの方法です。境内の段差が少ない場所なら、ベビーカーや車いすも使いやすくなります。トイレの場所や、休憩できるベンチの有無を事前に調べておくと、子どもが急に「疲れた」「トイレに行きたい」と言い出したときにも余裕を持って対応できます。
香川で行きたい初詣スポット2026|定番&人気ランキング上位の寺社
八栗寺(高松市)|ケーブルで行く絶景初詣とご利益
八栗寺は、高松市牟礼町の五剣山中腹にある四国八十八ヶ所第85番札所です。正式には「五剣山 観自在院 八栗寺」といい、古くから山岳信仰の場として知られてきました。ふもとの登山口からは「八栗ケーブル」が運行しており、所要時間約4分で山上駅まで一気に登ることができます。登山口駅前には約400台収容の無料駐車場があり、車で訪れる人にとっても便利な環境が整っています。
八栗寺の大きな特徴は、聖天堂にまつられている歓喜天、通称「お聖天さん」です。商売繁盛、家内安全、良縁成就、学業成就など、生活に密着した幅広い願いごとにご利益があるとされ、香川の経営者や受験生、カップルなどが毎年のように参拝に訪れます。お聖天さんは「願いをかなえてくれる代わりに、願いが叶ったら必ずお礼参りをすること」が大切だと言われており、信仰の厚さがうかがえます。
境内からは五剣山の荒々しい岩肌と瀬戸内海の穏やかな海が一度に見渡せます。特に晴れた日の景色は印象的で、初日の出や朝の光に照らされた海と山のコントラストを楽しむことができます。年末年始は三が日を中心に混雑しますが、過去の傾向では、元日〜3日の10〜15時前後が特に混み合いやすく、駐車場の入庫待ちが30分以上になるケースもあるとされています。混雑を避けたい人は、8〜9時台の早めの時間か、1月4日以降の平日午前を目安にすると、比較的落ち着いて参拝しやすいでしょう。
善通寺(善通寺市)|弘法大師ゆかりの寺でゆったり初詣
善通寺は、弘法大師空海の誕生地と伝えられる四国霊場第75番札所です。境内は東院と西院に分かれ、五重塔や御影堂、大師堂などが立ち並んでいます。広々とした敷地の中をゆっくり歩きながら参拝できるため、「にぎやかすぎないけれど、正月らしい雰囲気はしっかり味わいたい」という人にとって、ちょうど良いバランスの初詣スポットと言えます。
初詣シーズンの善通寺には、多い年で三が日合計十数万〜数十万人規模の参拝者が訪れるとされており、資料によっては17万人前後とするものもあれば、30万人規模と紹介しているものもあります。数字には幅がありますが、「香川県内でも屈指の人出を誇る大きな初詣スポット」であることは共通しています。三が日の昼間はやはり人が多くなりますが、境内が広い分、ぎゅうぎゅう詰めで歩けないというほどではないことが多いです。
大晦日の夜には除夜の鐘がつかれ、元日0時から修正会という法要が営まれる年があります。また、近年は善通寺市や観光協会の主催で、元日早朝に「年明けうどん」約1000食の振る舞いが行われたこともあります。これらの行事はあくまで過去の実績であり、2026年に同じ内容・同じ規模で実施されるとは限りません。参加を考えている場合は、善通寺や市の公式サイト、観光協会の最新情報を必ず確認してください。
アクセスは、JR善通寺駅から徒歩約15分、高松自動車道・善通寺インターチェンジから車で約10分ほどです。初詣時期には、一部道路で交通規制が行われたり、周辺の学校などが臨時駐車場として開放されたりすることもあります。境内は比較的フラットで段差が少ないので、ベビーカーや車いすでも動きやすく、家族連れにも訪れやすいお寺です。
金刀比羅宮(こんぴらさん)|石段チャレンジと2026年の見どころ
香川の初詣と聞いて、多くの人がまっ先に思い浮かべるのが「こんぴらさん」の愛称で知られる金刀比羅宮です。海上安全や五穀豊穣、商売繁盛、家内安全などのご利益で広く信仰されており、中国・四国地方の初詣人気ランキングでも上位に名前が挙がることが多い神社です。
参道入口から御本宮までは785段、さらに奥社まで含めると1368段の石段が続きます。この石段を一歩ずつ登っていく体験は、新しい一年への決意表明のようなものでもあり、若い世代からシニアまで、多くの人が自分のペースで挑戦しています。途中には名物の「加美代飴」を売る店や、うどん店、甘味処、土産物屋などが並び、歩きながら楽しめるポイントがたくさんあります。
金刀比羅宮の初詣参拝者数は、年や天候によって変動がありますが、公式の発表では三が日だけで50〜60万人前後とされる年もあり、日本でも有数の人出を誇ります。そのため、大晦日夜〜元日未明、元日〜3日の10〜16時頃は特に混雑が激しく、参道で足が止まるほどになることもあります。体力面に不安がある人や、小さな子ども連れの場合は、1月2日・3日の早朝、あるいは1月4日以降の平日午前に参拝するなど、ピークを外す工夫をしたほうが安心です。
金刀比羅宮には大規模な専用駐車場はなく、周辺の民間駐車場や臨時駐車場を利用します。例年、12月31日〜1月3日前後には琴平町内で交通規制が実施され、一部道路の一方通行化や進入禁止などが行われます。また、臨時駐車場から主要地点までの無料シャトルバスが運行される年もあります。これらの内容は年によって変わるため、2026年の交通規制図や駐車場情報は、必ず琴平町や金刀比羅宮の公式情報で確認してください。
大窪寺・屋島寺など山の上の初詣スポットの楽しみ方
山の上の寺院で迎える初詣は、空気の冷たさや静けさも相まって、気持ちを引き締める体験になります。香川県の代表的な山寺としては、四国八十八ヶ所の結願寺である大窪寺と、高松市の屋島山上にある屋島寺が挙げられます。
大窪寺は第88番札所で、「お遍路旅のゴール」として全国の巡礼者から慕われてきました。山あいの静かな環境にあり、冬には周囲の木々に雪が積もることもあります。標高が比較的高いため、冬季には路面の積雪や凍結が発生しやすく、スタッドレスタイヤやチェーンの装着が推奨される状況になることも少なくありません。天候によって道路状況が大きく変わるので、出発前に道路情報やライブカメラを確認し、少しでも不安があれば日程をずらす方が安全です。
屋島寺は、四国霊場第84番札所で、屋島山上の平らな台地に位置しています。本尊の十一面千手観音菩薩による家内安全や厄除けのご利益に加え、太三郎狸にまつわる伝承から、夫婦円満や縁結び、子宝などのご利益も語られています。山上からは高松市街と瀬戸内海の島々を一望でき、昼間の明るい景色はもちろん、夕焼けや夜景も魅力的です。
屋島山上へは、車道を走って自家用車で登る方法のほか、JR屋島駅やことでん屋島駅から山上行きの路線バスを利用する方法があります。バスの本数は時間帯によって変わるため、公式時刻表を事前に確認しておきましょう。山上は平地より気温が低く風も強いので、防寒具は一段階厚めを意識し、帽子や手袋、マフラーを忘れずに準備しておきたいところです。
田村神社・石清尾八幡神社など地元で愛される神社の魅力
大規模な有名神社だけでなく、地元に根ざした神社で初詣をするのも、落ち着いて一年のスタートを切る方法の一つです。高松市の田村神社は、讃岐国一宮として古くから崇敬されてきた神社で、広い境内に本殿やさまざまな摂社・末社が並んでいます。ご利益としては、家内安全、交通安全、商売繁盛、安産、合格祈願など多岐にわたっており、家族連れからビジネスマンまで幅広い人が訪れます。
同じく高松市にある石清尾八幡神社(石清尾八幡宮)は、高松総鎮守として「高松の氏神さま」と呼ばれる存在です。市街地から近くアクセスしやすい一方で、境内は緑が多く静かな雰囲気があります。初詣には毎年多くの人が訪れ、ある年の統計では三が日で約5万人ほどの参拝者があったとされています。金刀比羅宮ほどの大混雑にはなりにくく、「にぎやかすぎない程度の人出」を求める人にちょうどよい場所です。
こうした地元の神社は、必ずしも大々的な観光パンフレットに載るとは限りませんが、地域の生活と密接に結びついた信仰の場です。近所の人に「昔からこのあたりで初詣に行く神社はどこか」とたずねてみると、観光サイトには出てこない穴場を教えてもらえることもあります。旅行で香川を訪れる人にとっても、地域の神社を訪ねることで、その土地の日常に少し触れられる体験になります。
テーマ別・シーン別おすすめ初詣スポット in 香川2026
恋愛・縁結び運アップを願うならどこへ行く?
恋愛運や良縁を願うなら、景色とご利益の両方を楽しめる屋島寺と八栗寺を候補に入れておきたいところです。屋島寺は、太三郎狸の伝説から、夫婦円満や縁結び、子宝のご利益があるとされており、カップルや夫婦で参拝する姿も多く見られます。展望台から眺める高松の街並みや瀬戸内海の景色は、晴れた日だけでなく、夕焼けや夜景も印象的で、「初詣デート」にもぴったりです。
八栗寺のお聖天さんも、人と人のご縁全般に力があるとされる存在です。恋愛成就だけでなく、友人との関係、職場の人間関係、取引先とのご縁など、「人とのつながり」を大切にしたい人に向いています。お聖天さんへのお願いごとは、「自分だけが得をしたい」という内容よりも、「自分も頑張るので、そのご縁を良い形に育てていけますように」といった姿勢で祈ると良いと言われます。
恋愛や縁結びをテーマにした初詣では、「素敵な人と出会えますように」とお願いするのはもちろん、「自分自身がどうなりたいのか」を考えながら手を合わせるのも大事です。屋島寺や八栗寺のように、景色を眺めながら落ち着いて過ごせる場所なら、今の自分の気持ちを整理する時間も作りやすくなります。
仕事運・商売繁盛を願う人に人気のスポット
仕事運や商売繁盛を願うなら、金刀比羅宮と八栗寺は特に有力な候補です。金刀比羅宮は、古くから海上交通の守り神として信仰され、現在では商売繁盛や会社の安全、家内安全など、生活と仕事にかかわる幅広い願いごとに応えてくれる神さまとして親しまれています。会社単位で参拝に訪れるケースも多く、スーツ姿の参拝客も珍しくありません。
一方、八栗寺のお聖天さんは、商売繁盛や事業繁栄のご利益で知られています。地元の店舗や企業の経営者が、新年の仕事始め前後にお参りし、古いお札を納めて新しいお札を受ける、という習慣を続けていることも多いようです。こうした「毎年決まった場所で一年のスタートを切る」行動は、気持ちを切り替えるスイッチにもなります。
仕事運アップを願うときは、「売上をいくらまで伸ばしたい」といった数字だけでなく、「お客さまに喜んでもらえるサービスを増やしたい」「一緒に働く仲間との関係を良くしたい」といった、自分や周りの人の行動につながる目標も意識してみると良いでしょう。神社やお寺で気持ちを整えたあとに、具体的な行動計画を書き出してみると、新年のスタートダッシュに弾みがつきます。
受験生&資格試験に挑戦する人向け合格祈願スポット
受験や資格試験を控えている人にとって、年末年始は不安と期待が入り混じる時期です。そんなときにおすすめなのが、学業成就のご利益で知られる寺社です。八栗寺には学業成就のお守りや合格祈願のお札があり、受験生が合格を祈って参拝する姿も多く見られます。志望校や試験の名前を心の中で具体的に思い浮かべながら手を合わせることで、気持ちを切り替えやすくなります。
また、香川県内には、学問の神さまとして知られる菅原道真公をまつった天満宮系の神社も点在しています。自宅や学校から通いやすい場所にある天満宮を「自分の合格祈願スポット」と決めておき、試験前までに何度か足を運ぶ人もいます。何度も通うことで、その場所に行くと自然と「勉強モード」に入れるようになるのもメリットです。
合格祈願のお守りは、受験票と一緒に筆箱やバッグに入れて持ち歩く人が多いですが、落とすとショックが大きいので、小さなポーチにまとめて入れておくなど、なくしにくい工夫をしておきましょう。おみくじの内容があまり良くなかったとしても、「どこに注意すれば良いかを教えてくれた」と前向きに捉え、生活リズムや勉強方法を見直すきっかけにするのがおすすめです。
子どもの成長・家族円満の祈願にぴったりな場所
子どもの健康や成長、家族円満を願う初詣には、境内が広くて歩きやすい善通寺や田村神社、石清尾八幡神社などが向いています。善通寺は、境内がフラットで段差が少なく、ベビーカーでも移動しやすいのが特徴です。五重塔や御影堂を眺めながら、家族でゆっくり散歩して回るだけでも、穏やかな時間になります。
田村神社や石清尾八幡神社では、七五三、安産祈願、初宮詣など、家族に関する祈祷を通年で受け付けていることがあります。初詣のタイミングで家族そろって祈祷を受け、写真撮影もしておけば、「毎年同じ場所で家族写真を撮る」という楽しみ方もできます。子どもが大きくなってから、同じ場所で撮った写真を並べて見ると、成長の歩みを実感できるはずです。
子ども連れで出かけるときは、トイレやオムツ替えスペースの場所、休憩できるベンチやカフェの有無を事前に調べておくと、当日慌てずに済みます。境内で走り回ることを想定して、動きやすく汚れても構わない服装にしておくのも大切です。冷えすぎないよう、タイツやレギンス、厚手の靴下などで足元を温めておきましょう。
混雑が苦手な人におすすめの「穴場」初詣スポット
人混みがどうしても苦手だったり、静かな雰囲気の中でじっくり手を合わせたい人には、少し規模の小さな寺社や、市街地から離れた霊場がおすすめです。香川県には四国八十八ヶ所の札所が多数ありますが、金刀比羅宮や善通寺、八栗寺、大窪寺などの有名どころを除けば、三が日でも比較的落ち着いた雰囲気の札所も多くあります。
たとえば、五色台エリアにある根香寺や、宇多津町の郷照寺、丸亀市の道隆寺、さぬき市の長尾寺などは、それぞれ歴史ある寺院でありながら、初詣の人出は比較的穏やかな傾向があります。駐車場の台数や道路状況は場所によって異なるため、事前に公式サイトや観光情報で確認しておくと安心です。
静かな寺社での初詣は、自分の心と向き合う時間にもなります。「今年は何を大切にしたいか」「どんな一年を送りたいか」といったことを、境内の空気の中でゆっくり考えてみると、自然と目標や優先順位が見えてくることがあります。にぎやかな初詣も魅力的ですが、一度はこうした静かな初詣も体験してみると、新しい発見があるかもしれません。
香川での初詣2026|アクセス・駐車場・渋滞対策を徹底解説
高松エリア主要スポットへのアクセス(電車・バス・車)
高松エリアでは、八栗寺、屋島寺、田村神社、石清尾八幡神社などが初詣スポットとして人気です。八栗寺へは、ことでん志度線の八栗駅から路線バスやタクシーで八栗ケーブル登山口駅まで向かい、そこからケーブルカーで山上へ登るルートが一般的です。高松駅から車で向かう場合は、国道11号線や県道を経由し、登山口の無料駐車場を目指します。
屋島寺へは、高松市街から車で屋島山上まで登るルートのほか、JR屋島駅やことでん屋島駅から山上行きのバスに乗る方法もあります。バスの本数は時間帯によって少ない時間もあるため、必ず事前に時刻表を確認しておきましょう。高松駅から屋島山上まで直接向かうバス便や、観光シーズンにだけ運行されるシャトル便が設定されることもあります。
田村神社や石清尾八幡神社は、市街地の幹線道路沿いに位置しており、バスでアクセスしやすいのが特徴です。高松駅や瓦町駅から最寄りのバス停まで向かい、そこから徒歩で数分〜十数分程度歩くルートが一般的です。車で向かう場合は、三が日の昼前後は周辺道路が混みやすくなるため、早めの時間か夕方以降に移動するとスムーズです。
琴平・善通寺・さぬき方面への移動と渋滞しやすい時間帯
琴平・善通寺方面は、金刀比羅宮と善通寺という二大人気スポットがあるため、年末年始には特に交通量が増えます。JRを利用する場合は、土讃線の琴平駅や善通寺駅が最寄りで、特に元日や三が日の午前〜午後にかけては、初詣客で混雑することがあります。多客期には臨時列車が運行されることもあるので、JR四国の最新ダイヤを確認しておくと安心です。
車で向かう場合は、元日〜3日の10〜16時頃に、琴平町内や善通寺市内の主要道路で渋滞が発生しやすくなります。金刀比羅宮周辺では、この期間に交通規制が行われ、一方通行や一部道路の通行止めが実施されることが多くあります。ピーク時間帯に到着すると、駐車場に入るまでにかなりの時間がかかることもあるため、なるべく朝早くに到着するか、夕方以降の時間帯を選ぶのがおすすめです。
さぬき市方面の大窪寺など、山あいの寺院に向かう場合は、道路そのものが細く、すれ違いに時間がかかる場所もあります。さらに、冬季には雪や路面凍結のリスクがあるため、天気予報と道路情報をしっかりチェックしたうえで、安全を最優先に行動しましょう。
駐車場事情と、満車のときに使えるパーキングの探し方
初詣シーズンに車で出かけるとき、頭を悩ませるのが駐車場の確保です。八栗寺の登山口には約400台分の無料駐車場がありますが、三が日の昼間は満車になることもあり、入庫待ちの列ができることもあります。金刀比羅宮のように専用駐車場がない神社では、門前町周辺の民間有料駐車場に車が集中するため、料金も正月期間は高めに設定される傾向があります。
スムーズに駐車するための工夫としては、次のような方法があります。
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地図アプリや駐車場検索サイトで、周辺のコインパーキングを事前にチェックしておく
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琴平や高松などの駅近くの駐車場に早めに車を止め、そこから電車やバスで移動する
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駐車場予約サービスを利用し、あらかじめ一台分を確保しておく
特に金刀比羅宮周辺のような人気エリアでは、予約サービスを活用することで「現地で駐車場を探してウロウロする」というストレスを減らせます。ナビ任せにするだけでなく、渋滞を避けられそうな迂回ルートも頭に入れておくと、当日の判断がしやすくなります。
Suica・ICカード・交通系アプリの便利な使い方
公共交通機関を使うなら、交通系ICカードを一枚持っておくと移動がとても楽になります。香川県内では、JR四国の一部区間(高松駅〜多度津駅間など、およそ20駅前後)と、高松琴平電気鉄道(ことでん)全線で、Suica・ICOCAなど全国相互利用サービスに対応したICカードが利用できます。四国全体で見ると、こうしたカードが使えるエリアはまだ限られているため、ICカードで乗れる区間かどうかは事前に確認しておきましょう。
年末年始は切符売り場に行列ができやすく、特に乗り換えが多い人ほど時間を取られがちです。ICカードに多めにチャージしておけば、改札でタッチするだけで乗り降りできるので、細かな手間を減らせます。残高が不安なときは、乗り換え駅でこまめにチャージする習慣をつけておくと安心です。
あわせて、乗換案内アプリや地図アプリもフル活用しましょう。終電・始発の時間、所要時間、歩く距離、リアルタイムの渋滞情報などをチェックできると、「思ったより時間がかかって参拝時間が足りなくなった」という事態を防ぎやすくなります。スマートフォンの電池切れを避けるために、モバイルバッテリーは必需品と考えておくとよいでしょう。
小さな子ども連れ・高齢者と一緒のときの移動プラン例
家族全員で無理なく初詣を楽しむには、あらかじめざっくりとしたタイムスケジュールを決めておくのがおすすめです。たとえば、善通寺を訪れる場合の一例は次のようになります。
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9:30 善通寺駅または周辺の臨時駐車場に到着
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10:00 善通寺に到着し、本堂や五重塔を参拝
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11:30 境内周辺のうどん店で早めの昼食
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13:00 近くの公園やカフェで休憩し、子どもを遊ばせる
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14:30 道路が本格的に混み始める前に帰路につく
このように、「移動 → 参拝 → 食事 → 休憩 → 帰宅」の流れを頭に描いておくと、体力的にも精神的にも余裕を持って行動できます。途中のどこで休憩するか、トイレに行ける場所はどこか、雨が降ったときに屋根のある場所があるか、といったポイントも事前に確認しておくと安心です。
金刀比羅宮に行く場合は、石段の昇り降りに時間がかかるため、参拝だけで2〜3時間を見込んでおくと余裕があります。シニアや小さな子どもがいるときは、「奥社までは行かず、御本宮まで」「途中の社で折り返す」など、複数のゴールを用意しておくと、当日の体調や天候に合わせて柔軟に動けます。
初詣をもっと楽しむためのマナー・服装・持ち物ガイド2026
参拝の基本の作法(鳥居・手水・参拝の流れ)をおさらい
初詣に出かける前に、神社での基本的な参拝の流れをおさらいしておくと、現地で戸惑わずにすみます。神社での一般的な流れは、「鳥居の前で軽く一礼 → 手水舎で身を清める → 参道を進む → 拝殿で参拝」です。参道の真ん中は神さまの通り道とされているため、少し端を歩くのが良いとされています。
手水舎では、柄杓で水をくみ、左手・右手の順に清めます。次に、左手に水を受けて口をすすぎ、もう一度左手をすすいでから、柄杓の柄を立てて残った水で柄の部分を洗い流し、元の位置に戻します。混雑しているときは、周りの人の動きを参考にしながら、なるべく手早く行うように意識するとスムーズです。
拝殿での参拝は、一般的には「二礼二拍手一礼」です。賽銭箱にお金を入れ、鈴があれば静かに鳴らしてから、深いおじぎを二回行います。そのあと手を二回打ち、手を合わせて感謝や願いごとを静かに伝え、最後にもう一度深くおじぎをします。お寺での参拝は、手を打たずに合掌して一礼する形が一般的です。境内に作法の説明が書かれた案内板があることも多いので、分からないときはそれを参考にすると安心です。
お賽銭・おみくじ・お守りの「よくある疑問」Q&A
初詣でよく話題になるのが「お賽銭はいくら入れればいいのか」という疑問です。実は、金額についての決まりはありません。5円玉を使って「ご縁がありますように」と願いを込めたり、25円で「重ね重ねご縁がありますように」と語呂合わせを楽しんだりする人もいますが、無理のない範囲で気持ちよく納められる金額で十分です。大切なのは、金額の大小よりも、感謝の気持ちや誠実な思いを込めてお賽銭を入れることです。
おみくじについては、「大吉じゃないと不安」という声もよく聞きますが、凶や吉などの結果は、将来を決めつけるものではありません。「今の自分にどんな注意が必要か」「どんな心がけで過ごせば良いか」を教えてくれるメッセージのようなものだと考えると、どんな結果でも役立てやすくなります。良い結果が出たら気を引き締め、あまり良くない結果なら生活や考え方を見直すきっかけにする、といった受け止め方がおすすめです。
お守りは、交通安全、学業成就、健康祈願、商売繁盛など、種類が多くて迷いやすい部分です。あれもこれもと増やしすぎると扱いに困ってしまうので、自分にとって優先度が高いものを1〜2種類に絞ると管理しやすくなります。古いお守りやお札は、一年を目安に神社やお寺に返納し、感謝の気持ちを伝えてから新しいものに切り替えると、気持ちもすっきりします。返納は、授与を受けた場所が理想的ですが、難しい場合は近くの神社の古札納め所に納めてもかまわないとされています。
冬の香川でおすすめの服装・防寒グッズ・あると便利な持ち物
香川は「温暖な瀬戸内気候」というイメージがありますが、1月はもちろん冬です。高松市の1月の平年値(1991〜2020年)は、平均気温がおよそ6度、平均最高気温が10度前後、平均最低気温が2度前後で、朝晩は0度近くまで冷え込む日もあります。特に海風が吹く場所や山の上では体感温度がさらに下がるため、しっかり防寒しておくことが大切です。
服装の基本は「重ね着」です。ヒートテックのような機能性インナーの上に、シャツやニット、さらにダウンジャケットや厚手のコートを重ねると、気温や場所に合わせて調整しやすくなります。下半身は、ジーンズやパンツの下にタイツやレギンスをはくと、石段で立ち止まる時間が長くなっても冷えにくくなります。靴は歩きやすいスニーカーやブーツで、底に滑り止めがついているものだと安心です。
持ち物としては、使い捨てカイロ(手用・足用)、マフラー、手袋、帽子、ポケットティッシュやウェットティッシュ、モバイルバッテリー、授与品やお土産を入れられるエコバッグなどがあると便利です。山の上の寺社や、夜・早朝に参拝する場合は、防寒グッズを一つ多めに持っていくぐらいの気持ちで準備しておくと、予想以上の冷え込みにも対応できます。
写真撮影・SNS投稿のマナーと気をつけたいポイント
初詣の様子を写真に収めてSNSに投稿する人も多いですが、寺社での撮影マナーには注意が必要です。神社やお寺によっては、本殿内部やご本尊、御朱印の受付など、撮影禁止の場所が決められていることがあります。境内に「撮影禁止」「写真撮影はご遠慮ください」といった表示がある場合は、その指示に従いましょう。表示が見当たらない場合でも、心配であれば近くの職員や係の人に一言確認してから撮影するのが安心です。
人が多い場所で写真を撮るときは、他の参拝者の顔がはっきり写り込んでしまうことがあります。そうした写真をインターネット上に公開すると、本人の意思に反して顔が広く見られてしまう可能性があります。なるべく後ろ姿や全体の雰囲気を写す構図にしたり、編集アプリで顔をぼかしたりスタンプで隠したりするなど、プライバシーへの配慮を忘れないようにしましょう。
フラッシュ撮影も、周囲の人の目にとっては眩しく感じられることがあります。特に夜や屋内では、フラッシュをオフにし、明るさを調整して撮影するのがおすすめです。人気スポットでは、長時間同じ場所を占有すると、後ろで待っている人が通れなくなることがあります。あらかじめ構図をイメージしておき、さっと撮影してから場所を譲る意識を持っておくと、周りの人も気持ちよく初詣を楽しめます。
初詣のあとに立ち寄りたいグルメ&カフェの楽しみ方
香川で初詣を楽しんだあとは、やはりご当地グルメも味わいたいところです。八栗寺や屋島寺の周辺には、地元の人に人気のうどん店や昔ながらの喫茶店、景色の良いカフェなどが点在しています。金刀比羅宮の門前町には、讃岐うどんはもちろん、しょうゆ豆や和三盆糖を使ったお菓子、骨付鳥など、香川ならではの味がそろっています。
寒い中を歩き回ったあとは、温かいうどんやぜんざい、甘酒が体にしみわたります。飲食店の混雑を避けたいなら、正午のピークを外して、11時前か14〜15時ごろに入店するのがおすすめです。人気店は行列ができることも多いので、第一候補が混んでいたとき用に第二候補、第三候補も考えておくと安心です。
最近は、古民家を改装したカフェや、和スイーツとコーヒーを組み合わせた店も増えています。初詣の写真を見返しながら、温かい飲み物と甘いものを味わう時間を作ると、お正月の一日がぐっと豊かに感じられます。帰りに道の駅やスーパー、直売所で地元の食材やお菓子を買って帰れば、自宅でも「香川のお正月気分」を楽しむことができます。
まとめ|2026年の香川の初詣は「時間選び」と「テーマ決め」がポイント
2026年の香川で初詣を楽しむためには、「いつ行くか」「どこへ行くか」「何を願うか」を意識して計画を立てることが大切です。元日が木曜日で大安ということもあり、三が日は例年以上に人出が多くなる可能性がありますが、時間帯や日程を少しずらすだけで、混雑具合は大きく変わります。早朝や夕方、1月4日以降の平日など、自分の生活スタイルと体力に合ったタイミングを選んでみてください。
行き先選びでは、金刀比羅宮、八栗寺、善通寺、屋島寺、大窪寺といった定番の寺社に加えて、田村神社や石清尾八幡神社のような地元密着の神社、さらには根香寺や郷照寺、道隆寺、長尾寺など、比較的落ち着いた札所も候補に入れてみると、自分に合ったバランスの初詣プランが見つかりやすくなります。恋愛、仕事、合格祈願、家族の健康など、願いごとのテーマから行き先を考えるのも一つのやり方です。
気象の平年値や過去の参拝者数、例年のイベント情報は、初詣のイメージをつかむうえで役に立ちますが、実際の2026年の状況は天候や社会情勢によって変わる可能性があります。出かける前には、必ず各寺社や自治体、交通機関の最新情報を確認し、安全第一で行動しましょう。香川には多くの神社仏閣があり、それぞれに歴史と物語があります。自分にとって心地よい場所と時間を選んで、2026年の最初の一歩を気持ちよく踏み出してください。


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