2026年【静岡の初詣】完全ガイド|人気神社・混雑回避・モデルコースまとめ

静岡 初詣 未分類
  1. 第1章:2026年を静岡で迎える初詣プランの全体像
    1. 1-1. 2026年の干支と「どんな一年にしたいか」を言葉にしてみよう
    2. 1-2. 静岡で初詣に行くなら知っておきたいエリアの特徴
    3. 1-3. 参拝マナーをさらっとおさらい|これだけ押さえればOK
    4. 1-4. 2026年カレンダーから初詣のベストタイミングを考える
    5. 1-5. 「混雑が苦手」「屋台も楽しみたい」タイプ別の過ごし方
  2. 第2章:静岡市周辺の定番スポットで初詣|アクセスと楽しみ方
    1. 2-1. 静岡浅間神社ってどんな場所?歴史と基本情報をチェック
    2. 2-2. 久能山東照宮で2026年の運気アップを願うポイント
    3. 2-3. ファミリーにうれしい設備・駐車場・授与品のチェックリスト
    4. 2-4. 朝・昼・夜どの時間帯に行く?混雑を避ける時間帯の考え方
    5. 2-5. 静岡市内で初詣前後に立ち寄りたいカフェ&観光スポット
  3. 第3章:富士山ビューの初詣|富士宮・東部エリアで運気チャージ
    1. 3-1. 富士山本宮浅間大社で感じる「富士山パワー」の魅力
    2. 3-2. 三嶋大社にお参りする前に知っておきたいこと
    3. 3-3. 富士山がきれいに見える時間帯と冬の防寒ポイント
    4. 3-4. 電車・バス・車で行くときのルートと駐車場の考え方
    5. 3-5. 日帰りでも楽しめる!周辺温泉や観光と組み合わせるコツ
  4. 第4章:2026年版・タイプ別おすすめ初詣モデルコース in 静岡
    1. 4-1. 小さな子ども連れ家族向けゆったりコース(3〜4時間目安)
    2. 4-2. カップル向け「初日の出+初詣+カフェ」デートプラン
    3. 4-3. 一人でじっくり願いごとを考えたい人向けコース
    4. 4-4. 車で静岡県内をぐるっと巡る欲張り日帰りプラン
    5. 4-5. 宿泊とセットで楽しむ「1泊2日初詣&温泉」プランの例
  5. 第5章:2026年の運気を上げる準備と初詣の楽しみ方
    1. 5-1. 出発前にやっておきたいこと|持ち物・服装・下調べ
    2. 5-2. お賽銭の意味と金額の考え方|よくある疑問を整理
    3. 5-3. 願いごとを「叶いやすい言い方」に変えるコツ
    4. 5-4. おみくじ・お守りとの付き合い方と扱いのマナー
    5. 5-5. 初詣のあとにやっておくと2026年がうれしくなる行動習慣
  6. まとめ

第1章:2026年を静岡で迎える初詣プランの全体像

静岡 初詣

「2026年の初詣、どこへ行こう?」
静岡が好きな人も、これから静岡を訪れてみたい人も、そんなふうに考え始める時期かもしれません。この記事では、静岡市〜富士宮・三島エリアを中心に、初詣におすすめの神社とその特徴、混雑を少しでも避ける時間帯の考え方、家族・カップル・一人旅などタイプ別のモデルコースをまとめました。

静岡浅間神社の華やかな社殿、標高216mの久能山に建つ久能山東照宮、富士山を正面に望む富士山本宮浅間大社、源頼朝ゆかりの三嶋大社。それぞれの神社が持つ歴史や雰囲気を知ってから出かければ、同じお参りでも感じ方がきっと変わるはずです。

服装や持ち物、参拝マナー、お賽銭やおみくじの考え方など、「実際に行くときに知っておきたいポイント」も一通り整理してあるので、初めて静岡で初詣をする人でも安心して読める内容になっています。この記事を読みながら、自分に合った静岡での初詣のかたちをイメージしてみてください。

1-1. 2026年の干支と「どんな一年にしたいか」を言葉にしてみよう

2026年は干支でいうと「丙午(ひのえうま)」の年です。十干の「丙」と十二支の「午」が組み合わさる年で、60年に一度しか回ってきません。伝えられているイメージとしては、情熱・前進・変化など、勢いのあるキーワードがよく挙げられます。せっかくそんな年に静岡で新年を迎えるなら、初詣に出かける前に「今年をどんな一年にしたいか」を一度言葉にしてみましょう。

難しく考えなくて大丈夫です。「受験を乗り切る一年」「転職や独立に挑戦する一年」「家族の健康と笑顔を大切にする一年」など、テーマは何でもかまいません。ただ、「〜できますように」だけよりも、「〜を続けます。その後押しをお願いします」のように、自分の行動も一緒にセットで考えると、お願いごとがグッと現実的になります。

おすすめは、スマホのメモやノートに一言で書いておくことです。参拝の列に並んでいるときに見返すだけで、気持ちがスッと整います。家族で出かけるなら、移動中に「今年の一文字」をそれぞれ決める遊びも楽しいです。「学」「健」「挑」「笑」など、一文字なら子どもでも考えやすく、会話も自然にふくらみます。

丙午はパワフルな年と言われますが、無理に大きな目標を掲げる必要はありません。初詣は、あくまで「スタートのきっかけ」。神社でお願いをしたあとは、日常の小さな行動に少しずつ落とし込んでいくイメージを持っておくと、肩の力を抜いて新しい一年を始められます。


1-2. 静岡で初詣に行くなら知っておきたいエリアの特徴

静岡県は東西に長く、エリアごとに初詣の雰囲気がかなり違います。ざっくり分けると「静岡市周辺」「富士宮・富士・三島などの東部」「浜松・袋井などの西部」といった感じです。この記事ではその中でも、首都圏からも行きやすく、お正月らしい空気と観光を両方楽しみやすい「静岡市〜富士宮・三島」エリアに絞って紹介します。

静岡市周辺には、静岡浅間神社や久能山東照宮など、徳川家康ゆかりのスポットが集まっています。市街地から近く、バスや電車でアクセスしやすいので、車がない人や学生さんでも行きやすいのが大きなメリットです。三が日はかなり賑やかで、人出は多いものの屋台や出店も豊富で、お正月らしさを味わいたい人にはぴったりです。

一方、富士宮エリアの主役は、世界文化遺産・富士山の構成資産にもなっている富士山本宮浅間大社。境内から富士山の姿を眺めながらお参りできる特別感が魅力で、例年の三が日には30万〜34万人前後が訪れると言われる人気の初詣スポットです。遠方から泊まりがけで訪れる人も少なくありません。

さらに東部の三島には、源頼朝ゆかりの三嶋大社があります。商売繁盛や縁結び、交通安全など幅広いご利益で知られ、三が日には多くの参拝客でにぎわいます。JR三島駅から徒歩圏内というアクセスの良さもポイントです。自分の目的や移動手段に合わせて、「市内でサクッと」「富士山ビューを楽しむ」「歴史ある社をじっくり」など、エリアごとの特徴を意識して選ぶと、満足度の高い初詣プランを組みやすくなります。


1-3. 参拝マナーをさらっとおさらい|これだけ押さえればOK

初詣というと、「マナーが難しそう」と身構えてしまう人もいますが、実はそこまで堅苦しく考える必要はありません。基本は「周りの人に迷惑をかけないこと」と「感謝の気持ちを忘れないこと」の2つ。これができていれば、あとの細かい所作は多少前後しても大丈夫です。

まず、鳥居の前に来たら軽く一礼してからくぐります。帽子をかぶっている場合は、できれば一度取って通ると丁寧です。参道の真ん中は神さまの通り道とされているので、できる範囲で左右どちらかに寄って歩きましょう。

次に手水舎です。柄杓がある神社では、柄杓で水をすくい、左手・右手・口の順に清めます。最近は衛生面の配慮から、柄杓を置かずに小さな蛇口から直接手を清めるスタイルのところも増えています。その場合は、案内板の説明に従えばOKです。無理に口をすすがなくても、手を洗うだけで十分と案内している神社も多くなっています。

拝殿の前では、賽銭箱にお賽銭を静かに入れ、「二礼二拍手一礼」が基本的な流れです。深めに二回おじぎ → 二回手を打つ → 手を合わせて感謝とお願いごとを心の中で伝える → 最後にもう一度おじぎ、という順番ですね。言葉は声に出さなくても問題ありません。

写真撮影については、境内全体はOKでも、本殿や拝殿のすぐ前は撮影不可にしている神社もあります。わかりにくいときは、周りの人の様子を見たり、近くの案内表示を確認してから撮るようにすると安心です。


1-4. 2026年カレンダーから初詣のベストタイミングを考える

2026年1月1日は木曜日です。日本の祝日法上は元日だけが祝日ですが、多くの企業や学校では、1日(木)〜4日(日)頃までを休業とすることが多く、結果的に4連休になる人も少なくないと考えられます。まずはこの「年末年始の並び」を頭に入れたうえで、自分の休みと相談しながら初詣のタイミングを決めていきましょう。

ざっくりした混み具合のイメージは、次のようになります(あくまで例年の傾向としてのめやすです)。

日付 曜日 人出の傾向 ねらい目ポイント
12/31 夜〜深夜にかけて大晦日参りで混雑 夕方までなら比較的落ち着きやすい
1/1 一日を通してピーククラス 早朝か夜の遅い時間がまだ動きやすい
1/2 昼間は家族連れでにぎわう 朝・夕方はやや落ち着く傾向
1/3 帰省客も含めて賑やか 夕方以降は徐々に人が減りやすい
1/4 仕事始め前のラスト参拝 三が日よりかなりゆったりしやすい

静岡浅間神社や富士山本宮浅間大社、三嶋大社などの人気スポットは、どうしても三が日の昼間に参拝客が集中します。静岡浅間神社の場合、例年の傾向としては元日の9時ごろから昼〜夕方にかけて特に混み合いやすいと言われ、富士山本宮浅間大社や三嶋大社も同じような波になりがちです。

もし人混みが苦手なら、1月4日以降にずらすだけでも体感がかなり違ってきます。三が日を過ぎると屋台の数は少し減ることがありますが、そのぶん参拝自体は静かに落ち着いて行えるので、「お祭り気分より、しっかりお参りしたい」タイプの人にはむしろおすすめです。


1-5. 「混雑が苦手」「屋台も楽しみたい」タイプ別の過ごし方

同じ初詣でも、「とにかく静かにお参りしたい」「屋台まで含めてお祭り気分を味わいたい」など、人によって楽しみ方はかなり違います。自分がどんなタイプかを先に意識しておくと、行く時間帯や神社選びも決めやすくなります。

静かにお参りしたい派なら、まずは時間帯を工夫しましょう。人気の神社でも、早朝6〜8時台や夕方16〜18時台は、昼間に比べると参拝客が少なめになる傾向があります。静岡浅間神社や三嶋大社でも、地元の人の声や体験記を見ると「朝早めなら行列が短かった」「日が暮れかけた頃に行ったら落ち着いていた」という話が多く見られます。

一方、「屋台も込みで楽しみたい!」という人は、あえてお昼前後のにぎやかな時間を選ぶのもアリです。静岡浅間神社の境内には、例年たくさんの露店が並び、じゃがバターや焼きそば、甘酒など定番の初詣グルメが楽しめます。富士山本宮浅間大社の周辺では、富士宮やきそばのお店に立ち寄る人も多く、初詣とご当地グルメを同時に味わうことができます。

家族連れで小さな子どもがいる場合は、「先に真面目にお参り→そのあとゆっくり食べて遊ぶ」という順番を意識するのがおすすめです。最初から屋台に寄ってしまうと、子どもが満足してしまって再び長い列に並ぶのが大変になりがちです。「神さまにご挨拶してから、お楽しみタイムね」と最初に約束しておくと、スムーズに動きやすくなります。


第2章:静岡市周辺の定番スポットで初詣|アクセスと楽しみ方

2-1. 静岡浅間神社ってどんな場所?歴史と基本情報をチェック

静岡市葵区にある静岡浅間神社は、地元では親しみを込めて「おせんげんさん」と呼ばれる大きな神社です。境内には主祭神を祀る神社を含めて七社があり、家内安全・商売繁盛・安産・子授け・縁結びなど、さまざまな願いにこたえてくれるとされています。カラフルで細かな装飾が施された社殿群は、国の重要文化財にも指定されていて、その豪華さから「東海の日光」と呼ばれることもあります。

初詣の時期には、とくに三が日の人出が多く、例年の目安としては三が日だけで約50万人、初詣期間全体では60万人前後が訪れると言われています。年によって天候や曜日まわりで変動がありますが、静岡県内でもトップクラスの人気を誇る初詣スポットであることは間違いありません。

アクセス面では、JR静岡駅からバスで10〜15分ほど。駅前のバスターミナルから「浅間神社」方面行きのバスに乗れば、最寄りのバス停からすぐです。歩く場合は、駅からおよそ25分前後。浅間通り商店街を抜けて向かうルートは、昔ながらの店並みを眺めながら歩けるので、散歩がてらの初詣にも向いています。

境内は広く、階段や段差もあるものの、メインの参道は比較的歩きやすい造りです。口コミや現地レポートを見ると、ベビーカーで参拝している家族も多く、トイレもいくつか設置されていることがわかります。とはいえ、三が日はとても混雑するので、小さな子どもやお年寄りと一緒の場合は、なるべく時間帯をずらして訪れると安心です。


2-2. 久能山東照宮で2026年の運気アップを願うポイント

静岡市駿河区にある久能山東照宮は、徳川家康公を祀る由緒ある神社で、全国にある東照宮の中でも「日本最初の東照宮」とされています。標高216mの久能山の山腹に鎮座し、駿河湾を見下ろすように建つ社殿は、豪華で落ち着いた雰囲気を持っています。

表参道から参拝する場合、久能山下から石段をひたすら登ることになります。その段数はなんと1159段。登り切ったときの達成感はかなりのもので、「今年一年を頑張るぞ」という気持ちを身体ごとスイッチしてくれるような体験になります。足腰に自信がある人や、中高生の子どもと一緒に「ちょっとした挑戦」をしたい家族には特におすすめです。

とはいえ、1159段はなかなかハードなので、小さな子ども連れや足腰に不安がある人には、日本平側からロープウェイで向かうルートが現実的です。日本平ロープウェイは、山頂の日本平と久能山を結んでいて、空中から駿河湾や市街地を眺めながら約5分の空中散歩を楽しめます。ロープウェイを使っても、境内にはある程度の階段が残るので、歩きやすい靴と防寒対策は必須です。

久能山東照宮は、家康公のイメージから出世運・勝負運・仕事運などのご利益で知られています。2026年に転職や昇進、受験など新しいステップを目指したい人にとっては、気持ちを引き締めるのにぴったりの場所と言えるでしょう。静岡浅間神社と合わせて参拝する人も多いので、日程に余裕があれば「市内の初詣+久能山」のセットも検討してみてください。


2-3. ファミリーにうれしい設備・駐車場・授与品のチェックリスト

家族で初詣に出かけるとき、特に気になるのが「トイレは近くにあるか」「ベビーカーで動けるか」「駐車場はどうか」といった実務的なポイントです。ここでは、静岡市周辺の代表的なスポットを、ファミリー目線でざっくり整理してみます。

静岡浅間神社は、境内が広く、メインの参道や大きな階段以外は比較的歩きやすく整備されています。ネット上の口コミや写真を見ると、ベビーカーで参拝している家族も多く、境内には複数のトイレが配置されていることがわかります。ただし三が日は人が多く、ベビーカーを押しての移動はどうしても時間がかかるので、早めの時間帯や1月4日以降を選ぶなどの工夫をすると安心です。

久能山東照宮は、先ほど触れたとおり「石段1159段」か「ロープウェイ+階段」という立地のため、ベビーカーにはあまり向きません。小さな子どもがいる場合は、抱っこ紐で行くか、子どもがある程度しっかり歩ける年齢になってから出かけるほうが現実的です。

駐車場については、静岡浅間神社周辺には例年、臨時駐車場やコインパーキングが多く用意されますが、三が日の昼間は満車になりやすく、周辺道路の渋滞も起こりがちです。なるべく朝早くに着くか、少し離れたエリアに車を停めて歩く、あるいは最初からバスを使うかなど、事前にいくつか選択肢を考えておくと当日焦らずにすみます。

授与品(お守り・破魔矢・熊手など)は、静岡浅間神社でも久能山東照宮でも種類が豊富です。子ども向けのかわいいデザインや、干支をかたどった縁起物も並びます。家を出る前に「ひとり一つまで」などルールを決めておくと、現地で選ぶ時間もスムーズになりますし、買いすぎを防ぐこともできます。


2-4. 朝・昼・夜どの時間帯に行く?混雑を避ける時間帯の考え方

初詣でストレスを感じやすいポイントの一つが「行列にどれくらい並ぶか」です。同じ神社でも、行く時間帯を少し変えるだけで、待ち時間がかなり違ってきます。ここでは、静岡市周辺の人気スポットを想定した「時間帯の考え方」をまとめてみます。

まず、最も混みやすいのは、三が日の10〜15時あたり、いわゆる「お昼前後」の時間帯です。天気が良い日ほど人出が増え、静岡浅間神社などでは参道の外まで列が伸びることもあります。子ども連れや高齢の家族と一緒の場合は、この時間帯を避けたほうが無難です。

一方で、早朝6〜8時台は、例年の傾向として比較的人が少なめです。冬の早朝はかなり冷え込みますが、静かな空気の中でお参りできるので、「落ち着いて手を合わせたい」「写真をゆっくり撮りたい」という人にはおすすめです。朝日が差し込む社殿はとても美しく、一年の始まりにふさわしい雰囲気を味わえます。

夕方16〜18時台も、昼間よりは人が減ってくる時間帯です。日が落ちると一気に冷えますが、薄暗くなった境内に灯りがともり、昼間とは違った情緒を感じられます。静岡浅間神社などでは、ライトアップされた楼門や社殿がとてもきれいで、デートで訪れるカップルにも人気です。

もちろん、その年の天気やイベントの有無によって混み方は変わるので、「絶対に空いている時間」というものはありません。ただ、「三が日の真昼を避ける」「早朝か夕方を狙う」「4日以降にずらす」という3つのポイントを意識するだけでも、だいぶ快適な初詣になります。


2-5. 静岡市内で初詣前後に立ち寄りたいカフェ&観光スポット

静岡市まで初詣に出かけるなら、「お参りしてすぐ帰る」だけでは少しもったいないかもしれません。静岡浅間神社の周辺や静岡駅周辺には、立ち寄りやすいカフェや観光スポットがいくつもあります。半日〜一日のおでかけとして楽しめるよう、いくつか組み合わせの例を考えてみましょう。

静岡浅間神社の参道にあたる浅間通り商店街には、和菓子屋さんや総菜屋さん、カフェなど、昔ながらの店と新しい店が混在しています。参拝の帰りに、名物のお饅頭や団子を買って歩きながら食べたり、商店街のカフェで温かいコーヒーやお茶を飲んだりするだけでも、ちょっとした小旅行気分が味わえます。

静岡駅方面に戻れば、駅ビルや駅直結の商業施設にカフェやレストランが集まっています。静岡はお茶どころとして有名なので、抹茶スイーツや日本茶を前面に出したカフェも多く、「初詣+静岡茶スイーツ」という組み合わせは相性抜群です。

観光スポットとしては、徳川家康ゆかりの駿府城公園や、企画展が充実している静岡市美術館などがアクセスしやすい場所にあります。元日は休館の施設もあるので、出かける前に公式サイトで開館情報だけ確認しておきましょう。時間に余裕があれば、静岡市街地を一望できる日本平方面まで足を延ばし、久能山東照宮とセットで楽しむのも良いプランです。


第3章:富士山ビューの初詣|富士宮・東部エリアで運気チャージ

3-1. 富士山本宮浅間大社で感じる「富士山パワー」の魅力

富士宮市にある富士山本宮浅間大社は、全国に約1300社ある浅間神社の総本宮です。富士山そのものをご神体とする神社で、世界文化遺産「富士山 − 信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つにもなっています。境内からは、条件が良ければ雪をかぶった富士山の姿を正面に望むことができ、まさに「富士山パワー」を全身で感じられる場所です。

ご祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)。日本神話に登場する女神で、美しさや安産・子授け、縁結びなどのご利益があるとされています。さらに、古くは富士山の噴火を鎮める水の神として信仰されてきた歴史もあり、「災いを遠ざけ、生活を守ってくれる神さま」としても厚く信仰されています。

初詣の時期になると、例年の目安として三が日だけで30万〜34万人前後が参拝に訪れると言われます。年によって天候や曜日で変わりますが、静岡県内でも有数の人出を誇る人気スポットです。境内には、富士山の湧水がこんこんと湧き出る湧玉池があり、その澄んだ水面を見ているだけでも心が落ち着いてきます。

富士山が好きな人なら、「富士山本宮浅間大社でお参り → すぐ近くの富士山世界遺産センターで富士山の歴史を学ぶ → 富士宮やきそばでランチ」というコースがおすすめです。初詣と観光を一度に楽しめる、東部エリアの王道ルートになります。


3-2. 三嶋大社にお参りする前に知っておきたいこと

三島市にある三嶋大社は、古くから伊豆国一宮として崇敬されてきた歴史ある神社です。源頼朝が源氏再興を祈願したことで知られ、鎌倉幕府成立とも縁の深い場所です。境内には立派な楼門や本殿、神池や神鹿園などがあり、季節ごとに違った表情を見せてくれます。

ご祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)。商売繁盛・五穀豊穣・家内安全・交通安全・縁結びなど、日常生活にかかわるさまざまなご利益があるとされており、地元の人たちから観光客まで幅広い参拝客が訪れます。

三嶋大社の大きな魅力はアクセスの良さです。JR三島駅から徒歩約15分ほどで、道もわかりやすく、電車での初詣にも向いています。車の場合は、神社専用の駐車場がありますが、年末年始は利用制限がかかったり、近隣の臨時駐車場が案内されたりする年もあるため、その年の情報を事前に確認しておくと安心です。

初詣の三が日は、楼門から参道の外まで参拝の列が伸びるほど賑わいます。特に大晦日から元日にかけての深夜帯と、1〜3日の昼間は混雑が目立つので、少し落ち着いてお参りしたい場合は、朝早めの時間か、4日以降を狙うのがおすすめです。境内には茶店や休憩できるスペースもあるので、寒くなったら温かい飲み物で一息つきながら回るとよいでしょう。


3-3. 富士山がきれいに見える時間帯と冬の防寒ポイント

富士宮や三島エリアまで足を伸ばすなら、「どうせなら富士山がきれいに見えるタイミングで行きたい」と思う人も多いはずです。一般的には、冬の富士山は朝〜午前中のほうが空気が澄んでいることが多く、山頂までくっきり見える確率が高いと言われます。特に風が弱く、雲が少ない晴天の日の午前中は、写真撮影にもベストな時間帯になりやすいです。

ただし、冬の朝の富士宮はとても冷え込みます。気温が0度前後まで下がる日も珍しくないため、街中を歩くときより一段階しっかりした防寒が必要です。コートやダウンの下にセーターやフリースを重ね、首・手首・足首を冷やさないようにマフラーや手袋、暖かい靴下などを用意しておきましょう。耳まで隠れるニット帽が一つあると、体感温度がぐっと違います。

境内では、参拝の列に並んでいる時間が長くなることを想定しておくことも大切です。じっと立っていると、思っている以上に体が冷えてきます。貼るカイロをお腹や腰、背中などに貼っておくと、冷え対策としてかなり効果的です。ペットボトルのホットドリンクを持っていき、少しずつ飲みながら並ぶのも良いでしょう。

富士山本宮浅間大社の周辺は開けた場所が多く、風が強く吹き抜けることもあります。風を通しにくいアウターを選び、ズボンの下にタイツやレギンスを重ねるなどして、下半身の冷えも防ぎましょう。スマホで写真を撮るときのために、指先の出せるタイプの手袋があると、とても便利です。


3-4. 電車・バス・車で行くときのルートと駐車場の考え方

富士山本宮浅間大社へ公共交通機関で向かう場合、もっともわかりやすいのがJR身延線の富士宮駅から歩くルートです。駅から神社までは徒歩約10分前後。道もわかりやすく、途中には富士山世界遺産センターなどの観光スポットもあります。電車で行くなら、三が日でも比較的移動がスムーズで、駐車場待ちのストレスもありません。

車で行く場合は、東名高速道路の富士ICや新東名高速の新富士ICから、富士宮市内へ向かうルートが一般的です。神社周辺には神社の駐車場や民間のコインパーキングが点在していますが、三が日は満車になることも多く、周辺道路の渋滞も発生しがちです。時間に余裕を持ったスケジュールを組み、駐車場までの最後の数キロはゆっくり進むこともある、と考えておいたほうが安心です。

三嶋大社へ車で行く場合は、東名高速の沼津ICや、新東名の長泉沼津IC・伊豆縦貫道などから三島市内へ入るルートがよく利用されます。神社専用の駐車場(普通車約55台・大型バス13台)があるものの、年末年始は利用時間の制限がかかったり、周辺の臨時駐車場へ案内されたりすることがあります。その年の情報を公式サイトや観光協会のページで事前に確認しておきましょう。

電車・車どちらを選ぶにしても、「静岡浅間神社(静岡市)」「富士山本宮浅間大社(富士宮市)」「三嶋大社(三島市)」を一日で回ると、どうしても移動距離が長くなります。欲張りすぎず、「この日は富士宮だけ」「今日は三島まで」とエリアを絞るか、どうしても三社をまわりたい場合は早朝出発+ゆったりスケジュールを心がけましょう。


3-5. 日帰りでも楽しめる!周辺温泉や観光と組み合わせるコツ

富士宮・三島エリアは、初詣だけでなく観光スポットもたくさんあります。せっかく遠くまで出かけるなら、「初詣+観光」「初詣+温泉」という日帰りプランにしてしまうのもおすすめです。

富士宮では、富士山本宮浅間大社のすぐ近くにある富士山世界遺産センターが人気です。富士山の成り立ちや信仰、自然環境について学べる展示のほか、富士山型の建物そのものもフォトスポットになっています。参拝の前後どちらに寄っても楽しめますが、寒さが厳しい日には「外(神社)→中(センター)」の順で回ると、体が温まってちょうどいい休憩になります。

三島周辺では、三嶋大社から歩いて行ける距離に市街地が広がり、カフェや飲食店が充実しています。少し足を伸ばせば、吊り橋から絶景を望める三島スカイウォークや、伊豆長岡温泉・修善寺温泉などの温泉地へもアクセスしやすく、「初詣+温泉」を日帰りで楽しむことも十分可能です。

冬の一日は日が短く、外にいる時間が長いとどうしても体が冷えやすくなります。プランを組むときは、「屋外(神社)→屋内(博物館・カフェ)→屋外→温泉」といった具合に、寒い場所と温かい場所を交互に組み合わせると、体力的にも楽です。行きたい場所を全部詰め込もうとせず、「今回はこのコース」「次はあっちへ行こう」と考えるくらいの余裕を持っておくと、旅そのものがより楽しく感じられます。


第4章:2026年版・タイプ別おすすめ初詣モデルコース in 静岡

4-1. 小さな子ども連れ家族向けゆったりコース(3〜4時間目安)

小さな子ども連れの初詣で大切なのは、「無理をしない」「できるだけ待ち時間を短くする」「トイレと休憩場所を確保しておく」の3つです。ここでは、静岡浅間神社を中心にした、3〜4時間で回れるゆったりモデルコースを考えてみます。

まず、出発時間の目安は朝8〜9時台。三が日でも、この時間帯ならお昼前より混雑がゆるやかになりやすいです。車で行く場合は、神社近くの臨時駐車場やコインパーキングの場所を事前にチェックしておき、少し離れた場所に停めて歩くことも想定しておきましょう。バスで行く場合は、行きの時刻表だけでもスクリーンショットしておくと安心です。

神社に着いたら、まずは本殿でお参りを済ませます。列に並んでいる間に、「今年はどんな一年にしたい?」と子どもに聞いてみたり、「家族が元気に過ごせますように」と声に出してみたりすると、子どもも参加している感覚が生まれます。お賽銭を入れるときは、一人ずつ順番に入れてもらうと、ちょっとした儀式のようで盛り上がります。

お参りが終わったら、お守りやおみくじタイムです。あらかじめ「ひとり一つまで」「おみくじは一回だけ」などルールを決めておくと、選ぶ時間もスムーズになります。子ども用のお守りや、干支をかたどったかわいい縁起物を探すのも楽しいでしょう。境内をぐるっと一周して、家族写真を一枚撮っておくと、あとで見返したときの良い思い出になります。

その後は、浅間通り商店街の和菓子屋さんでおやつを買ったり、静岡駅周辺まで戻って少し早めのランチをとったりして、一日を詰め込みすぎないうちに早めに帰るのがポイントです。午後は自宅でおせちを食べたり、ゆっくりテレビを見たりしながら過ごせば、子どもにとっても大人にとっても、無理のないお正月になります。


4-2. カップル向け「初日の出+初詣+カフェ」デートプラン

カップルでの初詣は、「特別感」と「ゆっくり話せる時間」をどう作るかがポイントです。静岡なら、海や高台で初日の出を見てから静岡浅間神社や久能山東照宮に向かい、最後はカフェで一息つく、という流れが組みやすいです。

朝は、まだ暗いうちに集合して、駿河湾沿いの海岸や見晴らしの良い公園で初日の出待ち。寒さは厳しいですが、温かい飲み物を片手に、今年の抱負ややってみたいことを話しながら待つ時間は、なかなか特別なものです。雲の切れ間から太陽が上がってくる瞬間を一緒に眺めれば、それだけで印象的な一日になります。

初日の出を見たあとは、静岡浅間神社や日本平経由で久能山東照宮へ。時間帯によってはすでに人が多いこともありますが、「今日は一日一緒に過ごす」と決めていれば、多少の行列もそれほど苦になりません。おみくじを引いてお互いの結果を見せ合ったり、「今年やりたいこと」を一つずつ紙に書いて交換したりすると、自然と会話も弾みます。

参拝が終わったら、静岡駅周辺や日本平のカフェに移動して休憩タイム。温かいコーヒーやラテを飲みながら、撮った写真を見返したり、さきほど書いた願いごとをもう一度読み返してみたりすると、ゆったりとした新年の時間を味わえます。午後は初売りを見て回るもよし、映画を観るもよし。予定を詰め込みすぎない「余白多め」のデートにすると、二人のペースで楽しめる一日になります。


4-3. 一人でじっくり願いごとを考えたい人向けコース

「年の初めくらい、静かに自分と向き合いたい」という人には、一人で行く初詣もおすすめです。一人旅だからこそ、自分のペースで動き、自分のためだけに時間を使うことができます。

まずは日程から考えましょう。三が日はどうしても人が多く、にぎやかな雰囲気になりがちです。落ち着いてお参りしたいなら、1月4日以降の平日を狙うのが理想的です。有給休暇を1日とって、平日の朝に静岡へ向かえば、同じ神社でも驚くほど静かな空間で参拝できる可能性が高まります。

出かける前に、自宅やカフェでノートを開き、「今年やりたいこと」「続けたいこと」「やめたいこと」を自由に書き出してみましょう。きっちりした目標でなくても、「今より少し早く寝たい」「もう少し人に優しくしたい」「自分の時間を増やしたい」など、思いつくままに書いてみて構いません。

静岡浅間神社でも富士山本宮浅間大社でも、自分が惹かれるほうへ行き、できれば人が少なめの時間帯を選んで参拝します。手を合わせるときには、ノートに書いたことを思い浮かべながら、「これからこうしていきます。その背中を押してください」と、心の中で静かに伝えてみてください。

参拝後は、近くのカフェやベンチでノートをもう一度開き、感じたことをメモしてみます。「意外とここを大事にしたいと思っている」「これは無理に頑張らなくてもいいかもしれない」など、自分の本音が見えてくることもあります。最後に、「今日からできる小さな一歩」を一つだけ決めて、帰り道で実行してみましょう。その一歩が、2026年の自分を少しずつ変えていくきっかけになります。


4-4. 車で静岡県内をぐるっと巡る欲張り日帰りプラン

「どうせなら静岡の有名な神社を一気に回ってみたい!」という人向けに、車だからこそできる少し欲張りな日帰りプランを考えてみます。運転に慣れていて、早起きが苦にならない人向けのコースです。

モデル案としては、朝7〜8時頃に静岡浅間神社でスタート。まだ比較的人が少ないうちに参拝を済ませ、お守りを受けて9時半ごろには出発するイメージです。静岡ICや新静岡ICから高速に乗り、富士IC・新富士IC方面へ向かいます。途中のサービスエリアで軽く休憩を挟みながら、安全運転で富士宮へ。

10時半〜11時頃に富士山本宮浅間大社に到着したら、まずはお参りを済ませ、そのまま境内や湧玉池を散策します。混み具合によっては、参拝の前後どちらかで富士山世界遺産センターに寄り、富士山の歴史や文化を学ぶ時間をとっても良いでしょう。昼ごはんは富士宮駅周辺や浅間大社近くで、名物の富士宮やきそばなどを楽しみます。

午後は、東へ車を走らせて三島へ。東名・新東名やバイパスを使えば、富士宮から三島まで1時間ちょっとで到着できます。14〜15時頃に三嶋大社で参拝し、境内をゆっくり散策したら、近くのカフェで一息つきます。夕方になったら、静岡方面や自宅に向けて帰路につきます。途中でもう一度サービスエリアや道の駅で休憩を入れて、安全第一で家まで戻りましょう。

このプランは、一日でかなりの移動距離になります。天候が悪い日や、体調に自信がないときは、無理に三社すべてを回らず、「今年は静岡+富士宮」「来年は三島も」といった形で分けるのがおすすめです。「全部行けたらラッキー、無理なら途中で切り上げる」くらいの気持ちで臨むと、旅そのものを楽しみやすくなります。


4-5. 宿泊とセットで楽しむ「1泊2日初詣&温泉」プランの例

ゆっくり旅気分で初詣を楽しみたいなら、「初詣+温泉+宿泊」の1泊2日プランがぴったりです。静岡は東西に温泉地が多く、海と山のどちらの景色も楽しめるので、好みに合わせた組み合わせがしやすいのも魅力です。

1日目は、昼前後に静岡市へ到着し、まず静岡浅間神社を参拝します。そのあと時間と体力に余裕があれば、日本平ロープウェイを利用して久能山東照宮まで足を伸ばすのも良いでしょう。夕方には静岡駅周辺や、日本平・焼津・用宗などの温泉や温浴施設を備えた宿にチェックイン。夜は温泉に入り、ゆっくりと一年の疲れを癒やします。

2日目は、朝食後にチェックアウトし、東名や新東名を使って富士宮・三島方面へ移動します。片方のエリアだけを選んでじっくり回るのも良いですし、時間と体力があれば富士山本宮浅間大社と三嶋大社を両方まわることもできます。初詣を済ませたあと、カフェや温泉でひと休みしてから帰路につけば、「お参りも観光もリフレッシュもできた」充実した2日間になります。

逆に、温泉をメインにして、初詣は宿の近くの神社で静かに行う、というスタイルもありです。たとえば、伊豆方面の温泉地に泊まり、近隣の小さな神社でゆったりと参拝するコースなら、大きな人出とは無縁の穏やかな時間が流れます。「賑やかな初詣は少し苦手」「静かな年始を過ごしたい」という人には、このスタイルがよく合うかもしれません。

どのパターンでも共通して言えるのは、「一泊はさむだけで心の余裕がまったく違う」ということです。日帰りだと、どうしても「あと何時間で帰らなきゃ」と時計を気にしてしまいがちですが、宿泊付きなら多少の行列や渋滞も「旅の一部」として受けとめやすくなります。


第5章:2026年の運気を上げる準備と初詣の楽しみ方

5-1. 出発前にやっておきたいこと|持ち物・服装・下調べ

初詣当日に慌てないためには、前日までの準備がとても大切です。まず考えたいのが服装。初詣は「真冬の屋外で長時間立ちっぱなしになる可能性があるイベント」だとイメージして服を選びましょう。ダウンやコートの下にニットやフリースを重ね、マフラー・手袋・帽子で首・手・頭をしっかり守ると、体感温度がかなり違います。足元は、ヒールよりも滑りにくいスニーカーやブーツがおすすめです。

持ち物の基本セットは、財布(小銭多め)・スマホ・交通系ICカード・ハンカチ・ティッシュ・マスク・カイロ・飲み物など。お賽銭用に10円玉や5円玉を多めに用意しておくと、列に並んでから財布の中をガサガサ探さなくて済みます。

下調べとしては、行きたい神社の公式サイトや観光サイトで、開門・閉門時間、初詣期間中の交通規制や臨時駐車場、授与所の受付時間などを確認しておきましょう。年によって細かな運用が変わることがあるので、「去年こうだったから今年も同じだろう」と決めつけず、最新の情報を見ることが大切です。

あわせて、「どの順番で回るか」「どこで休憩するか」のざっくりしたイメージも持っておくと、当日の迷いが減ります。家族や友人と一緒に行く場合は、待ち合わせ場所や解散時間のめやすを共有しておくと、誰か一人が迷子になったり、疲れ切ってしまったりするリスクを減らせます。


5-2. お賽銭の意味と金額の考え方|よくある疑問を整理

初詣の話題になると必ず出てくるのが、「お賽銭はいくら入れればいいの?」という疑問です。「五円=ご縁」「十五円=十分なご縁」「四十五円=始終ご縁」などの語呂合わせもよく聞きますが、実は金額に決まったルールはありません。自分が無理なく出せて、ありがとうという気持ちを込められる額であれば問題ありません。

そもそもお賽銭は、「願いを叶えてもらうための料金」ではなく、「日々無事に過ごせていることへのお礼」としての意味合いが強いと言われます。一年間大きな事故や病気なく過ごせたこと、ご飯が食べられたこと、大切な人たちと暮らせたことなどに対して、「ありがとうございます」と伝えるイメージでお賽銭を入れてみると、少し気持ちが変わるかもしれません。

硬貨の種類も自由ですが、賽銭箱に向かってお金を投げるのはNGです。つい遠くから投げ入れたくなりますが、音を立てずにそっと入れるほうが、周りの人にも安全で、自分の心も落ち着きます。人が多いときは、前に進みながら無理のないタイミングでそっと入れましょう。

複数の神社へ行く場合、一カ所にまとめて多額を入れる必要はありません。それぞれの神社で同じくらいの金額にするもよし、その場所への思い入れに応じて変えるもよし。大事なのは金額の大小よりも、「感謝の気持ちを込めること」と「自分で納得できること」です。


5-3. 願いごとを「叶いやすい言い方」に変えるコツ

同じ願いごとでも、言葉の選び方を少し変えるだけで、自分の行動が変わりやすくなると言われます。ポイントは、「お願いごと」と「自分の約束」をセットにすることです。

たとえば、「受験に合格しますように」という一文に、「これから毎日1時間は必ず机に向かいます。その努力が実るよう見守ってください」と一言付け足してみます。「健康でいられますように」の場合も、「夜更かしを減らします」「日曜日の夜は必ず湯船につかります」など、自分ができる行動を具体的に一つ決めて添えるイメージです。

また、ネガティブな言い方より、ポジティブな言い方に変えてみることも大切です。「失敗しませんように」より、「落ち着いて実力を出せますように」「自分らしく行動できますように」といった表現に変えると、心の中で浮かぶイメージも明るくなります。

お願いごとは、あれもこれもと並べすぎると、自分でも何を大事にしたいのか分からなくなってしまいます。どうしても伝えたいことが多いときは、「今年のメインテーマ」を一〜二個にしぼり、そのまわりに関連するお願いごとをまとめるイメージで考えてみましょう。

そして、願いごとがその通りにいかなくても、自分を責めすぎないことも大事です。初詣はゴールではなくスタート。神さまに「今年もよろしくお願いします」と頭を下げたあとは、日々の生活の中で少しずつ行動していけば十分です。


5-4. おみくじ・お守りとの付き合い方と扱いのマナー

おみくじは、多くの人にとって初詣の楽しみの一つです。「大吉だとうれしい」「凶が出るとがっかりする」という気持ちもよく分かりますが、おみくじは本来、今年一年の心がけを教えてくれるメッセージのようなものです。たとえ凶が出ても、「気をつけるポイントを先に教えてもらえた」と考えれば、むしろありがたいアドバイスになります。

おみくじを引いたあとは、結果に一喜一憂するだけでなく、文章の部分をじっくり読んでみましょう。恋愛運・仕事運・健康運などについて書かれている短い文章には、「こういう行動をすると良い」「こういう点に気をつけると良い」というヒントがたくさん詰まっています。

おみくじを結ぶか持ち帰るかについても、実は厳密な決まりはありません。良い結果のおみくじを財布や手帳に入れて一年のお守りにする人もいれば、どの結果でも神社の指定された場所に結んで帰る人もいます。大切なのは、神社が用意している結び場所以外の木や建物に勝手に結ばないことと、ゴミとしてその辺に捨てないことです。

お守りは、基本的には一年を目安に持ち歩き、翌年の初詣で感謝を込めて返納する、という流れが一般的です。返す場所は、授かった神社が理想ですが、難しい場合は近くの神社でも受け付けてくれることが多いです。燃えるゴミとして捨ててしまうのは避け、できるだけ神社にお願いしてお焚き上げをしてもらいましょう。

どの場合も、いちばん大切なのは「今まで守ってくれてありがとう」という気持ちを持つことです。おみくじやお守りを通して、自分の一年を時々ふり返るきっかけにできれば、それだけで十分意味のある存在になります。


5-5. 初詣のあとにやっておくと2026年がうれしくなる行動習慣

初詣でお参りをしておしまい、ではなく、そのあと数日〜数週間の過ごし方を少し工夫するだけで、一年全体の雰囲気が変わってくることがあります。ここでは、初詣の後におすすめしたい簡単な行動習慣をいくつか紹介します。

まず試してほしいのが、「初詣ノート」を作ることです。参拝した神社の名前・日付・一緒に行った人・お願いごと・おみくじの結果などを、一ページにまとめて書き残します。写真を一枚印刷して貼っておくとなお楽しいです。年末になって見返すと、「あのときこう願っていたんだ」「ここは意外と叶っているな」と、自分の変化を実感しやすくなります。

次に、「今年はやらないことリスト」を作ってみるのも効果的です。新年はどうしても「これを始めたい」という話になりがちですが、「やめること」を決めるのも同じくらい大切です。「なんとなくスマホをだらだら見る時間を減らす」「夜遅くのジャンクフードをやめる」など、小さなことでも構いません。一つでもやめたい習慣を決めて紙に書くと、日常の中で意識しやすくなります。

また、初詣から一週間以内に、「お願いごとに関係する行動」を一つだけ実行してみましょう。勉強の参考書を一冊買う、スポーツジムの見学に行く、通帳を整理して貯金の口座を分けるなど、なんでもかまいません。神社でのお願いごとを、現実の一歩につなげるイメージです。

最後に、「ありがとう」をいつもより少し多く口にすることも、運気を上げるシンプルな習慣です。家族・友人・職場の人・お店の人などに、普段より一言多く「ありがとう」と伝えてみてください。自分の気持ちが柔らかくなるだけでなく、周りの空気も少しずつ変わっていくはずです。静岡での初詣をきっかけに、2026年を自分らしく心地よい一年にしていきましょう。


まとめ

2026年の静岡での初詣は、「どんな一年にしたいか」を考えるところから始まります。丙午という勢いのある年に、静岡浅間神社や久能山東照宮、富士山本宮浅間大社、三嶋大社など、それぞれ個性豊かな神社の中からどこを選ぶかで、新年のスタートの雰囲気も変わってきます。

静岡市周辺では、アクセスの良さと華やかな社殿が魅力の静岡浅間神社、そして徳川家康ゆかりの久能山東照宮。富士宮・三島エリアでは、富士山本宮浅間大社の雄大な富士山ビューと、歴史ある三嶋大社の落ち着いた空気。どの神社も、それぞれの物語とご利益を持ち、新しい一年の始まりを静かに後押ししてくれます。

混雑が気になる人は、日程や時間帯を少し工夫するだけでも、快適さが大きく変わります。三が日の真昼を避けて早朝や夕方を選ぶ、1月4日以降にずらす、電車やバスをうまく使うなど、小さな工夫がストレスを減らす鍵になります。

また、「家族でのんびり」「カップルで特別な一日」「一人でじっくり」「車で三社めぐり」「温泉とセットで1泊2日」など、自分のスタイルに合ったモデルコースを意識しておくことで、当日の迷いも少なくなります。お賽銭やおみくじ、お守りとの付き合い方も、「決まった正解」を気にしすぎる必要はなく、感謝の気持ちと丁寧な扱いさえ忘れなければ大丈夫です。

静岡の空気と神社の雰囲気を味わいながら、自分なりの「いい一年のスタート」をつくってみてください。初詣は、願いを神さまに預ける時間であると同時に、自分の心を整える時間でもあります。この記事が、あなたの2026年の初詣プランづくりのヒントになればうれしいです。

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