2026年の鳥取で初詣を楽しむための基本ポイント

2026年のお正月、初詣はどこへ行くかもう決まりましたか。鳥取には、神話の舞台となった白兎神社、お札に描かれた宇倍神社、大山の雪景色の中にたたずむ大神山神社奥宮、名前だけでテンションが上がる金持神社など、個性豊かな社寺がそろっています。さらに、鳥取砂丘や東郷湖、皆生温泉や三朝温泉といった観光・温泉スポットも多く、「お参り+観光+温泉」を一度に楽しめるのが大きな魅力です。
とはいえ、「雪道が心配」「どのエリアをどう回ればいいのか分からない」「子ども連れでも大丈夫かな」など、不安や疑問も出てくるはずです。そこでこの記事では、鳥取県を東部・中部・西部の三つのエリアに分けて、代表的な初詣スポットと、その周辺の観光や温泉、移動手段のポイントをまとめました。
2026年のカレンダーや、これまでの混雑傾向、安全に移動するための注意点などもあわせて紹介しているので、初めて鳥取で初詣をする人でも、イメージをふくらませながら計画を立てられるはずです。読み終わるころには、「自分たちにぴったりの鳥取初詣プラン」がきっと見えてくるでしょう。
2026年のお正月カレンダーと初詣に行くベストなタイミング
2026年のカレンダーでは、1月1日が木曜日です。つまり「12月31日(水)大みそか → 1月1日(木・元日) → 2日(金) → 3日(土) → 4日(日)」という並びになり、多くの会社や学校では、1月4日(日)までまとまった休みを取りやすいスケジュールになります。お正月のお出かけ日を決めるうえで、まずここを押さえておくと計画が立てやすくなります。
初詣に行くタイミングを考えるときにポイントになるのが、「混雑をどこまで許容できるか」と「雪や寒さへの備え」です。たとえば、神社らしいにぎわいを味わいたい人は、あえて三が日の昼間に行くのも一つの楽しみ方です。一方で、人混みが苦手でゆっくり参拝したい人は、少しタイミングをずらした方が快適です。
例年の傾向として、元日は一日を通して参拝客が多く、特に10〜15時ごろにピークを迎えることが多いです。その一方で、元日の早朝(6〜8時台)や、夕方から夜にかけては、比較的落ち着いて参拝できるケースが目立ちます。2日・3日も日中はそれなりに混みますが、朝早い時間や夕方以降なら、行列も短くなりやすい傾向があります。
また、初詣は三が日でないといけないわけではありません。地元の人の中には、あえて1月4日以降の空いている時期に参拝する人も多くいます。2026年はカレンダー的にも4日が日曜日なので、「混雑を避けつつ、お正月気分は楽しみたい」という人は、この日を候補に入れておくのもおすすめです。
冬の鳥取の気温と服装選び|雪・寒さ対策のコツ
鳥取の冬は、日本海側特有の季節風の影響を強く受けます。気温自体は、鳥取市や米子市などの平野部で、最低気温が0℃前後、日中でも5℃前後という日が多いイメージですが、大切なのは「体感温度」です。海からの風が強く吹くと、実際の気温以上に冷たく感じられますし、山沿いや大山周辺では、平地よりさらに気温が下がります。
服装は「重ね着」と「防風」がポイントです。インナーには保温性の高い肌着、その上にニットやスウェットを重ね、最後にしっかりと風を防いでくれるコートやダウンジャケットを着ると安心です。首元・手首・足首は冷えやすいので、マフラーや手袋、厚手の靴下などでしっかり守りましょう。
足元はスニーカーでも歩けないことはありませんが、雪や雨でぬかるんだ参道を歩くことを考えると、防水性のあるブーツや、滑りにくいソールの靴があると心強いです。ヒールの高い靴は、石畳や階段でバランスを崩しやすいので、初詣の日だけは避けた方が安全です。
さらに、参拝の列に並んでいると、どうしても動かない時間が長くなります。自分では寒さに強いと思っている人でも、30分以上じっと立っていると、想像以上に体が冷えてしまいます。貼るカイロで腰やお腹を温めたり、ポケットに入れられるタイプを持ち歩いたりして、冷え対策を万全にしておきましょう。
三が日の混雑しやすい時間帯と空いている時間帯の目安
鳥取県内の主な初詣スポット、たとえば白兎神社・宇倍神社・大神山神社奥宮・金持神社などは、どこも三が日に多くの人が訪れます。とはいえ、混み具合には時間帯による差があり、過去の傾向や参拝者の体験談から、おおよその目安を知ることができます。
まず、最も混雑しやすいのは、三が日の10〜15時ごろです。家族連れや観光客が行動しやすい時間帯ということもあり、駐車場待ち・参拝待ちともに長くなりがちです。宇倍神社や金持神社のように人気の高い神社では、この時間帯に到着すると、鳥居の手前から長い行列ができていることも珍しくありません。
一方で、元日の早朝(6〜8時台)は、気温が低いぶん人出も比較的少なく、落ち着いて参拝できることが多い時間帯です。夜通しの年越し参りが一段落し、昼のピークまでまだ時間があるため、静かな空気の中で新年のご挨拶ができます。朝日が差し込む境内は雰囲気もよく、写真を撮りたい人にも向いています。
夕方から夜(18〜22時ごろ)も、昼間に比べると行列が短くなることが多いです。ただし、山あいの神社や街灯の少ない場所では、道が暗くなり、路面凍結の危険も増します。安全を最優先に、運転や歩行に不安がある場合は無理をしないことが大切です。どの時間帯を選ぶにしても、「絶対に空いている」と言い切ることはできないので、あくまで目安として考え、時間には余裕を持って計画しましょう。
車と電車どっちが便利?鳥取の移動手段と駐車場事情
鳥取で初詣スポットを巡るとき、多くの人が悩むのが「車で回るか、公共交通を使うか」という点です。結論から言うと、県内を広く動き回りたいなら車がとても便利ですが、雪や渋滞のリスクもあるため、状況に応じて公共交通と上手に組み合わせるのがおすすめです。
宇倍神社や白兎神社、倭文神社、金持神社など、主要な神社の多くは最寄り駅から少し離れた場所にあり、徒歩だけでアクセスするのは難しいことが多いです。そのため、地元の人はほとんどが車で移動しています。レンタカーを使えば、自分のペースで複数の神社や観光地を回ることができるのも大きなメリットです。
ただし、三が日には、人気神社の周辺道路で渋滞が発生したり、臨時駐車場が満車になったりすることがあります。宇倍神社や金持神社では、年によって交通規制が行われ、進入できるルートや時間帯が制限されることもあります。こうした情報は、その年の公式サイトや観光情報で事前に告知されることが多いので、2026年も出かける前に最新情報を必ず確認しておくと安心です。
公共交通を使う場合は、鳥取駅や米子駅を起点に、路線バスやタクシーを組み合わせる形になります。たとえば、鳥取駅から宇倍神社や白兎神社へ向かうバス、大山寺方面に向かう米子駅・伯耆大山駅発のバスなどが代表的なルートです。雪が多い年や、運転に自信がない人にとっては、あえて公共交通を選ぶことで安全性を高めることもできます。
子ども連れ・シニアと一緒に初詣に行くときの注意ポイント
小さな子どもやシニア世代と一緒に初詣を楽しむためには、「無理をしない」「待ち時間を減らす」「寒さから守る」という三つのポイントを意識すると、ぐっと快適になります。
まず、神社の多くは階段や石畳、砂利道などが多く、ベビーカーでは動きにくい場所も少なくありません。段差が多い参道では、抱っこひもやスリングの方が安心な場面もあります。事前に公式サイトや観光ガイドで境内の様子を確認し、「階段が多いのか」「駐車場から本殿までどれくらい距離があるのか」を把握しておくと、当日の動き方を決めやすくなります。
次に、待ち時間対策です。列に並んでいる間、子どもはどうしても退屈してしまいます。おやつや飲み物、小さなおもちゃや絵本などを用意しておくと、機嫌よく過ごしてくれることが多いです。トイレの位置も早めに確認しておき、こまめに声をかけるようにしましょう。
シニア世代の場合は、階段や坂道の負担、寒さによる体力の消耗が心配です。駐車場から本殿までの距離が短い神社や、市街地にある社寺を選ぶと歩く距離を抑えられます。宇倍神社など、比較的アクセスしやすい神社を中心に回るのも一つの方法です。また、三が日のピークタイムを避け、朝や夕方の比較的空いている時間帯を狙うことで、行列に並ぶ時間を短くでき、体への負担も少なくなります。
最後に、寒さ対策は年齢を問わず重要です。特に子どもは大人より地面に近い分、冷気の影響を受けやすく、シニアは冷えが体調に響きやすい傾向があります。帽子やマフラー、手袋、ひざ掛けなどをうまく使い、こまめに休憩を挟みながら、みんなが笑顔で帰ってこられる計画を意識しましょう。
鳥取東部エリアの人気初詣スポット|白兎神社・宇倍神社など
縁結びで大人気の白兎神社|神話「因幡の白うさぎ」とご利益
白兎神社は、古事記に登場する神話「因幡の白うさぎ」の舞台として知られています。ワニザメをだまして海を渡ろうとした白うさぎが、皮をはがされて苦しんでいるところを、大国主命に助けられたという物語です。この白うさぎの神様をまつることから、縁結びや恋愛成就、さらに皮膚病や傷の平癒にご利益があるとされ、多くの人が願い事を胸に訪れます。
境内には、うさぎの像やモチーフが至るところにあり、ハート形の絵馬やうさぎのお守りなど、見ているだけでも楽しい授与品が並びます。海を背景にした鳥居や、白兎海岸を望むロケーションも人気で、カップルや友人同士の旅行先としてもよく選ばれています。写真映えするスポットが多いので、カメラやスマホの充電はしっかりしておきたいところです。
白兎神社は、国道9号線沿いにあり、鳥取市中心部から車でおよそ20分前後の場所にあります。三が日は特に、多くの車が国道沿いに並び、駐車場待ちが発生することがあります。例年の様子から見ると、昼前〜午後にかけて混み合う時間帯が多いので、ゆっくり参拝したい人は早朝や夕方の時間帯を狙うとよいでしょう。
参道自体はそれほど長くなく、家族連れでも歩きやすい距離です。ただし、冬は路面が濡れていたり、一部が凍結していたりすることもあります。足元には十分注意しながら、神話の世界に思いをはせて歩いてみてください。
紙幣にも描かれた宇倍神社|金運・商売繁盛を願うならここ
宇倍神社は、因幡国一之宮として古くから厚く崇敬されてきた神社です。主祭神の武内宿禰命は、古代からの忠臣として多くの天皇に仕えた人物で、「長寿の神」「守護の神」として信仰されています。境内には、杉木立に囲まれた静かな空気が流れており、鳥居をくぐった瞬間から、日常とは違う空気を感じることができるでしょう。
宇倍神社が全国的に知られるようになった大きな理由の一つが、「日本銀行券の図柄に採用された神社」であることです。明治時代の紙幣に、宇倍神社の社殿が描かれたことから、「お金との縁が深い神社」として語られるようになり、現在では金運や商売繁盛を願う人々も数多く訪れています。財布や通帳、お店の帳簿などを持って参拝する人の姿も見られます。
鳥取駅から車でおよそ10分前後、路線バスでもアクセス可能という立地の良さもあり、初詣の時期には地元の人を中心に多くの参拝客でにぎわいます。例年、三が日の日中はかなりの行列ができ、道路の渋滞や交通規制が行われることもあります。2026年も同様の対応が取られる可能性が高いので、出かける前には宇倍神社の公式情報で最新の案内をチェックしておくと安心です。
社殿は重厚で、正面から見上げると、その歴史と格式を感じさせる佇まいです。初詣らしい厳かな雰囲気を味わいたい人、仕事やお金に関する願い事をしっかり届けたい人に、とてもおすすめの場所と言えるでしょう。
鳥取市内から行きやすい主な神社の比較|アクセス・雰囲気・所要時間
鳥取市を拠点に初詣をする場合、「どの神社なら無理なく行けるか」「それぞれ雰囲気がどう違うのか」をざっくり把握しておくと、計画が立てやすくなります。ここでは、鳥取駅周辺から車でアクセスしやすい代表的な神社を三つピックアップし、それぞれの特徴を整理してみます。
| 名称 | 主なご利益 | 鳥取駅からの目安(車) | 特徴的な雰囲気 |
|---|---|---|---|
| 宇倍神社 | 金運・商売繁盛・長寿・家内安全 | 約10分前後 | 森に囲まれた落ち着いた空気、格式ある社殿 |
| 白兎神社 | 縁結び・恋愛成就・皮膚病平癒 | 約20分前後 | 日本海と白兎海岸を望む開放的な景観、フォトスポット多数 |
| 鳥取市街地の社寺(鳥取東照宮など) | 学業成就・開運など | 徒歩〜数分 | コンパクトに参拝でき、市内観光と組み合わせやすい |
所要時間は道路状況や天候によって変わりますが、宇倍神社なら往復と参拝を合わせて1時間半〜2時間程度、白兎神社なら2〜3時間程度を見込んでおくと余裕があります。大雪や渋滞が予想される場合は、スケジュールにさらにゆとりを持たせておくと安心です。
宇倍神社は、静かに手を合わせたい人や、仕事・金運系の願いをしっかり祈りたい人向け。白兎神社は、写真を撮ったり海を眺めたりしながら、明るい雰囲気で初詣を楽しみたい人にぴったりです。鳥取駅周辺にも小さな神社やお寺がいくつかあり、時間がない場合はそれらを中心に参拝するという選択もできます。
初詣と一緒に楽しむ鳥取砂丘・海岸ドライブのモデルプラン
鳥取東部エリアの魅力は、神社への参拝と、日本海や鳥取砂丘といった自然景観を一度に楽しめるところにあります。せっかく鳥取まで足を運ぶなら、「お参りだけで終わらせるのはもったいない」と感じる人も多いはずです。ここでは、車で動くことを想定した、一日のモデルプランを紹介します。
午前中は、まず宇倍神社で一年の無事と金運・商売繁盛を祈願します。朝のうちなら比較的人も少なく、落ち着いた雰囲気の中で参拝できます。その後、国道9号線を使って白兎神社へ向かい、海を眺めながらのドライブを楽しみます。晴れていれば、日本海の青と冬の澄んだ空が広がり、とても爽快な時間になるでしょう。
白兎神社では、神話の世界に思いを馳せながら参拝したあと、白兎海岸を散策してみるのもおすすめです。波打ち際まで歩いてみると、物語の舞台に自分も立っているような不思議な気分になります。時間に余裕があれば、海岸沿いのカフェや道の駅に立ち寄り、地元の海産物やスイーツを味わってみてください。
午後は、鳥取砂丘方面へ車を走らせます。砂丘散歩はもちろん、天候が良ければ砂丘リフトや、期間によっては砂の美術館なども楽しめます。冬の砂丘は夏ほど暑くなく、雪が積もるとまた一味違った幻想的な景色になります。ただし、砂の上も風が強いことが多いので、防寒対策は万全にしておきましょう。
夜は、市内の温泉や日帰り入浴施設で体を温めてから宿に戻れば、「お参り+絶景+温泉」という、とても充実した一日になるはずです。
東部エリアの駐車場・バス利用のコツと渋滞回避テクニック
東部エリアで初詣をする際に気になるのが、駐車場と渋滞の問題です。白兎神社・宇倍神社ともに車で訪れる人が多く、三が日は周辺道路が混み合いやすくなります。できるだけストレスなく動くために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
まず、時間帯選びが大切です。白兎神社は国道沿いということもあり、昼前〜午後の時間帯に車が集中しやすい傾向があります。可能であれば、朝早い時間か夕方以降に訪れることで、駐車場への出入りがスムーズになることが多いです。宇倍神社も同様に、三が日の日中は周辺道路が渋滞しやすいので、ピーク時間を外すのが基本です。
次に、臨時駐車場の情報を事前に調べておくことが重要です。宇倍神社では、例年、三が日には臨時駐車場や交通規制が設けられることがあり、白兎神社周辺でも、道路状況に応じて誘導が行われることがあります。こうした情報は、各神社の公式案内や観光協会の情報で告知されることが多いので、2026年も出発前に必ず確認しておきましょう。
また、雪が多くなりそうな年や、運転に不安がある場合は、鳥取駅から路線バスを利用する選択肢も考えてみてください。バスであれば、駐車場探しや渋滞のストレスを減らすことができます。時間は多少かかりますが、「安全第一で動く」という意味では、とても有効な手段です。
どうしても昼間しか動けない場合は、「今年は宇倍神社に集中する」「白兎神社だけに絞る」といった具合に、行き先を絞るのも一つの工夫です。一日にあれもこれも詰め込もうとせず、「多少予定を削っても、ゆったり楽しむ」くらいの気持ちで計画してみてください。
中部エリアでゆったり初詣|倭文神社・三徳山三佛寺・温泉街へ
安産・良縁のパワースポット倭文神社の魅力
倭文神社(しとりじんじゃ)は、湯梨浜町にある伯耆国一之宮です。主祭神は下照姫命で、古くから安産の神として信仰されてきました。妊娠中の人や、その家族・友人が参拝に訪れ、「母子ともに健康でありますように」と祈る姿が今も見られます。境内は山の中にあり、鳥のさえずりや木々のざわめきが響く、静かな雰囲気が魅力です。
参道には「安産岩」と呼ばれる大きな岩があり、昔、難産で苦しんでいた女性がこの岩に祈ったところ、無事に出産できたという伝承が伝わっています。それ以来、この岩を削って飲むと安産のご利益があると言われるようになりました。今では実際に岩を削ることは行われていませんが、安産祈願に訪れる人が多いことから、「命の誕生を見守る場所」としての役割は続いています。
倭文神社の魅力は、にぎやかな観光地というより、「しずかに心を整えられる場所」であることです。石段を上がっていくと、途中に随神門が姿を現し、その先に社殿が見えてきます。木々に囲まれた境内は、派手さはないものの、どこか懐かしいような、落ち着いた空気に満ちています。
安産だけでなく、良縁や家族円満を願う人が参拝することも多く、カップルで訪れて結婚や将来の家庭のことを静かに祈る姿も見られます。人混みを避けてゆっくり参拝したい人には、とても相性が良いスポットと言えるでしょう。
三徳山三佛寺で「修行感」たっぷりの初詣を楽しむ方法
断崖絶壁に建つ投入堂で有名な三徳山三佛寺は、「日本一危険な国宝」とも呼ばれるほど、険しい山道の先にあることで知られています。ただし、冬の三徳山は積雪や凍結のため危険度が高く、例年12月から翌年3月末〜4月初めごろまでは、安全確保のために投入堂への登山が禁止されています。初詣の時期に訪れる場合は、麓の本堂までの参拝を楽しむ形になると考えておきましょう。
とはいえ、麓のエリアだけでも、十分に「修行の場」としての空気を感じることができます。石段を登り、山門をくぐると、山の斜面に沿って建てられた本堂が現れます。木々に囲まれた境内は静かで、冬の澄んだ空気の中で手を合わせると、心がすっと引き締まるような感覚を味わえます。
初詣として三徳山三佛寺を訪れるなら、服装と足元には特に気を配りましょう。石段や参道が濡れていたり凍っていたりすることもありますので、滑りにくいソールの靴や、防水性のあるブーツが安心です。コートや帽子、手袋などの防寒具も忘れずに準備し、無理のないペースで歩くことが大切です。
参拝を終えたあとは、近くにある三朝温泉や関金温泉などの温泉地に足を延ばすのもおすすめです。山の空気で気持ちを引き締めたあと、温泉で体を芯から温めれば、心身ともにリセットされたような気分で新年を迎えられるはずです。
湯梨浜周辺で「初詣+温泉」をセットで楽しむモデルコース
「せっかく鳥取に行くなら、初詣だけでなく温泉も楽しみたい」という人にぴったりなのが、中部エリア・湯梨浜周辺です。倭文神社のある湯梨浜町は、東郷湖のほとりに温泉街が広がっており、安産・良縁祈願と温泉を一度に楽しめるエリアとして人気があります。
日帰りで動く場合のモデルコースとしては、午前中に倭文神社に向かい、ゆっくりと参拝を済ませたあと、東郷湖の湖畔へ移動するルートが定番です。湖の周りをドライブしたり、湖畔の公園や遊歩道を散策したりすると、穏やかな風景の中で心が落ち着いていきます。湖面に温泉街の灯りが映る夕方の景色もとても美しいので、時間に余裕があれば夕方まで滞在する価値があります。
その後、はわい温泉や東郷温泉の日帰り入浴施設で、しっかりと温泉に浸かります。冷えた体を温めながら、「今年はどんな一年にしたいか」「家族で何を大切にしていきたいか」といった話をゆっくりするのも良い時間です。温泉のあとに、地元の海の幸や山の幸を使った食事を味わえば、「初詣+温泉+グルメ」の三拍子がそろった満足度の高い一日になります。
一泊できる場合は、湖畔の旅館に泊まり、夜の静かな東郷湖を眺めながら温泉に浸かるという楽しみ方もあります。翌朝、もう一度倭文神社や近くの社寺に立ち寄り、新年への思いをあらためて整えるのも良いでしょう。
中部エリアの日帰り・一泊二日おすすめルート
中部エリアは、鳥取市と米子市のちょうど中間あたりに位置しており、どちらのエリアからもアクセスしやすい立地です。そのため、県内のどこに宿を取っていても、日帰り・一泊二日のどちらのプランにも組み込みやすいのが特徴です。
鳥取市を拠点に日帰りで動く場合は、次のようなルートがイメージしやすいでしょう。
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朝、鳥取市内を出発
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倭文神社で安産・良縁を祈願
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湯梨浜町でランチ(海鮮料理や湖畔カフェなど)
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東郷湖周辺を散策し、温泉でひと休み
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夕方〜夜に鳥取市内へ戻る
一泊二日の場合、県外から来る人なら、1日目に鳥取砂丘や鳥取市内観光を楽しみ、鳥取市内に宿泊。2日目に中部エリアへ移動して倭文神社や温泉を巡り、そのまま米子・境港方面へ移動して西部エリアの観光につなげる、という流れも人気です。
雪道運転に不安がある場合は、鉄道で倉吉駅や松崎駅まで移動し、そこからタクシーや送迎バス(旅館利用の場合)を利用する方法もあります。車だけに頼らず、公共交通を少し取り入れることで、安全性と安心感がぐっと高まります。
冬の山間部ドライブで気をつけたい雪道・チェーンのポイント
中部エリアの倭文神社や三徳山三佛寺周辺は、都市部に比べて標高が高く、冬には雪が積もりやすい地域です。平地では雨でも、山へ近づくにつれて雪に変わることも珍しくありません。そこで、山間部を車で走るときに意識しておきたいポイントをまとめておきます。
まず、冬の鳥取で山へ行くなら、スタッドレスタイヤはほぼ必須と考えた方が安全です。さらに、天候によってはチェーン規制が出ることもあるので、念のためチェーンも積んでおくと安心です。四輪駆動の車であっても、油断は禁物です。雪道では、急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避け、ゆっくりとした運転を心がけましょう。
次に、雪道で特に注意したいのが、橋やトンネルの出入口、日陰になっているカーブや坂道です。昼間に溶けた雪が夕方以降に再び凍り、「ブラックアイスバーン」と呼ばれる、見た目には分かりにくい氷の層になることがあります。朝晩に山道を走る場合は、スピードを控えめにし、車間距離を十分に取ることがとても大切です。
駐車場を選ぶときも、坂の途中や、雪が厚く積もっている場所はできるだけ避け、出発時にスムーズに走り出せそうな位置を選ぶようにしましょう。少しでも不安を感じたら、「今日はここまでにしておく」「山道に入るのをやめて、別の予定に切り替える」といった判断が、事故を防ぐことにつながります。
西部エリアのおすすめ|大神山神社奥宮・金持神社・米子周辺
大神山神社奥宮で味わう荘厳な雪景色と山の信仰
大神山神社奥宮は、大山の中腹、標高およそ900〜1000mほどの位置に鎮座する神社です。大山信仰の中心として古くから崇敬されてきた場所で、長い歴史の中で、多くの人がここで山の神に手を合わせてきました。
参道には、自然石を敷き詰めた長い石畳が続いており、「自然石を用いた参道としては日本一長い」とも言われています。その距離はおよそ700mほどとされ、雪の季節には白く染まった森の中を歩いていく、特別な参拝体験になります。静かな雪景色の中、足音を響かせながら進む時間は、まさに「修行の道」を歩いているような気持ちにさせてくれます。
御祭神は大己貴神で、国土開拓・医薬・五穀豊穣・厄除けなど、幅広いご神徳があるとされています。社殿は重要文化財に指定されており、内部には極彩色の装飾や見事な天井画が施されています。雪をまとった社殿の姿はとても印象的で、一度見たら忘れられない風景になるでしょう。
ただし、冬の大山は非常に雪が多く、年によっては山腹で数十センチから2m以上の積雪になることもあります。道路の通行状況や駐車場、参道の安全性は天候によって大きく変わりますので、2026年に訪れる場合も、必ず事前に最新の道路情報や神社の案内を確認し、スタッドレスタイヤや防寒具などの準備をしっかり整えておく必要があります。状況によっては本社への参拝に切り替えるなど、柔軟に計画を調整しましょう。
名前からして縁起がいい金持神社で金運アップを祈願
金持神社(かもちじんじゃ)は、その名前のインパクトから全国的に知られるようになった金運スポットです。鳥取県日野町の山あいに位置し、主祭神の天之常立尊をはじめとする神々をまつっています。名前の由来は、周辺の地名「金持(かもち)」から来ているのですが、「金持ち」という響きが非常に縁起が良いことから、宝くじファンや事業者、個人で仕事運を高めたい人など、多くの人に注目されるようになりました。
境内はそれほど広くはないものの、山の空気に包まれた落ち着いた雰囲気があります。「金持守」「宝くじ入れ」「財布守」など、金運にちなんだ授与品も多数用意されており、どれを選ぶか悩んでしまう人も多いはずです。初詣の時期には、宝くじ当選や事業成功を祈願する参拝客が全国各地から訪れ、鳥居の前まで長い列ができる年もあります。
例年、元日から三が日にかけては、神社周辺の道路が渋滞することが多く、国道181号線まで列が伸びることもあります。毎年、金持神社では交通規制や臨時駐車場について案内が出されるため、2026年も必ず公式情報で最新の状況を確認してから出かけることをおすすめします。
金運を祈るときは、単に「お金がほしい」と願うだけでなく、「どのような形で豊かになりたいか」「そのお金を何のために使いたいか」を具体的にイメージしながら手を合わせてみてください。自分の中での目標も整理され、新しい一年の行動の指針が見えてくるはずです。
米子・境港エリアから行きやすい社寺と観光スポット
西部エリアで宿泊する場合、多くの人が米子や境港周辺を拠点にします。このエリアからアクセスしやすい初詣スポットとしては、大神山神社本社・奥宮、そして金持神社などが挙げられます。
大神山神社本社は、米子市東側の大山山麓にあり、米子駅から車で20分前後の距離です。奥宮より標高が低く、道路状況が比較的安定しているため、冬場でも参拝しやすいのが特徴です。雪が心配な年は、奥宮ではなく本社への参拝に切り替えるという選択肢もあります。
金持神社へは、JR根雨駅から車やタクシーでおよそ7分前後という位置にあり、米子からも車で1時間前後の距離です。初詣期間は時間に余裕を見ておく必要がありますが、「金運祈願のためにどうしても行ってみたい」という人には十分に現実的な距離です。
観光と組み合わせるなら、境港の水木しげるロードや、皆生温泉もおすすめです。水木しげるロードでは妖怪のブロンズ像を見ながら散策を楽しめますし、皆生温泉は日本海に面した温泉地として有名で、初詣のあとに温泉で冷えた体を温めるのにもぴったりです。初詣と観光、そして温泉を組み合わせることで、西部エリアでの滞在がぐっと充実したものになります。
西部エリアで朝・夜に参拝するメリットと注意点
西部エリアの神社を朝や夜の時間帯に参拝するときの魅力は、「静けさ」と「景色」にあります。特に大山周辺では、朝焼けの時間帯に山の輪郭がくっきりと浮かび上がり、雪をかぶった姿が美しく見えることがあります。人が少ない時間に、澄んだ空気の中で手を合わせる体験は、日中とはまた違った特別なものになります。
しかし、朝晩は気温が下がり、路面凍結のリスクが高まる時間帯でもあります。日中に溶けた雪や水分が夜の冷え込みで再び凍るため、ぱっと見ただけでは分かりにくい氷の層ができていることがあります。車で向かう場合は、スピードを抑え、ブレーキやハンドル操作をゆっくり行うことがとても重要です。
徒歩での参拝でも、石段や坂道が凍っている可能性があります。滑りにくい靴を履き、手すりがある場所ではしっかりつかまりながら進みましょう。暗い場所では、スマートフォンのライトや小さな懐中電灯などで足元を照らすと、安全性がぐっと高まります。
朝・夜の静かな雰囲気を楽しみたいときほど、無理をしないことが大切です。天候が悪いときや、少しでも不安を感じるときは、時間帯や行き先を変更する勇気を持つことで、楽しい思い出を守ることができます。
駐車場・バス・鉄道を使った西部エリアの回り方
西部エリアを効率よく回るには、「どこを拠点にするか」「車と公共交通をどう組み合わせるか」を先に決めておくとスムーズです。一般的には、米子駅周辺か伯耆大山駅周辺をベースにすると、各地へのアクセスがしやすくなります。
車で回る場合、米子駅近くでスタッドレスタイヤ付きのレンタカーを借り、まず大神山神社本社や奥宮に向かうルートがよく利用されます。奥宮まで行く場合は、山道の雪や凍結に特に注意し、状況によっては本社に切り替えるなど柔軟に判断しましょう。その後、時間と天候に余裕があれば、根雨方面へ足を伸ばして金持神社を目指す、という流れも考えられます。
公共交通を中心に動きたい場合は、米子駅からバスで大神山神社本社へ向かい、参拝後に再び米子駅に戻って境港方面の電車に乗り換え、水木しげるロードを散策するというルートが人気です。金持神社へ行く場合は、JRで根雨駅まで行き、駅からタクシーを利用するのが現実的です。
いずれのルートでも、冬のダイヤや運行状況は天候の影響を受けやすいため、出発前に最新の時刻表や運行情報を確認しておくことが大切です。特に、雪が強く降る予報の日は、早めに切り上げることも視野に入れ、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
ご利益別に選ぶ鳥取の初詣&よくある疑問Q&A
縁結び・恋愛運を上げたい人におすすめの神社まとめ
縁結びや恋愛運アップを願うなら、まず候補に入れたいのが白兎神社です。神話「因幡の白うさぎ」で、白うさぎが大国主命と八上姫を結びつけたことから、二人を結ぶ「ご縁の神」として知られるようになりました。境内には可愛らしいうさぎの像が並び、ハート形の絵馬やカップル向けのお守りなど、恋愛成就を意識した授与品も多く、若い世代を中心に人気を集めています。
もう一つ、縁結びや家庭円満の願いを込めて訪れたいのが倭文神社です。下照姫命は、恋愛や結婚にまつわる神話とも縁が深いとされており、安産だけでなく「良縁」「夫婦円満」を願って参拝する人も少なくありません。人混みが苦手で、静かに手を合わせたい人にとっては、倭文神社の落ち着いた雰囲気は大きな魅力になるでしょう。
宇倍神社も、金運や商売繁盛だけでなく、人生の節目にお参りされることが多い神社です。結婚式や七五三、厄払いなどで訪れる人が多く、「家族のご縁」を大切にしたい人には心強い存在です。恋人や家族と一緒に参拝し、「これからも仲良く暮らしていけますように」と祈る時間は、絆を確かめる良いきっかけにもなります。
金運・仕事運・商売繁盛を願うなら外せないスポット
金運や仕事運をしっかりと高めたい人にとって、金持神社と宇倍神社は外せない存在です。
金持神社は、名前の響きそのものが縁起の良さを感じさせる神社で、「宝くじに当たった」「商売がうまくいった」といったエピソードとともに紹介されることも多く、金運アップを願う人が全国から訪れています。初詣の時期には、財布や通帳を持って参拝する人、宝くじの当選祈願に来る人など、さまざまな願いを胸に手を合わせる姿が見られます。
宇倍神社は、前述の通り日本銀行券の図柄に採用された神社で、「お金とのご縁が深い場所」として語られてきました。商売繁盛や事業の発展を願う人は、商売道具や仕事にまつわるものを心の中で思い浮かべながら、日々の感謝とともに祈りを捧げてみてください。
また、大神山神社(本社・奥宮)は、厄除けや家内安全に加え、勝負運や仕事運に関する願いを込めて参拝されることも多い神社です。特に奥宮の荘厳な雰囲気は、気持ちを切り替えたいときに背中を押してくれるような力強さがあります。
金運や仕事運を祈るときは、「ただお金が欲しい」という願い方ではなく、「どんな価値を生み出し、その対価としてお金を受け取りたいのか」を具体的にイメージしてみると、自分の行動も変わってきます。
家内安全・健康長寿・合格祈願に向いたお参りスポット
家族みんなの無事や健康を願うなら、地域の総鎮守として信仰されてきた神社を選ぶと安心感があります。
宇倍神社は、長寿の神である武内宿禰命をまつっていることから、健康長寿や家内安全の祈願に訪れる人が多い神社です。新年の初めに家族そろって参拝し、「一年間、大きな病気やケガがありませんように」と祈るにはぴったりの場所です。
大神山神社(本社・奥宮)は、厄除け・家内安全・五穀豊穣など、広い意味での「守り」を願う人が多く訪れます。特に厄年を迎える人にとっては、新年のタイミングで厄払いをしておくと、気持ちの面でも安心して一年をスタートさせることができます。
合格祈願については、学問の神様・菅原道真をまつる天満宮系の神社や、地元で「受験の神様」として知られる社寺が頼りになります。鳥取県内の観光情報や受験生向けの特集などでは、学業成就にご利益があるとされるスポットが紹介されているので、受験生がいる家庭は事前にチェックしておくと良いでしょう。お守りを身につけることで、「自分はやるべきことをやった」という心の支えにもなります。
子ども連れ・ベビーカーでも行きやすい初詣スポット
子ども連れやベビーカーでの初詣では、「段差の少なさ」「トイレの位置」「駐車場から本殿までの距離」が特に重要なポイントになります。
比較的行きやすい場所として挙げられるのは、宇倍神社本社や、鳥取市・米子市の市街地にある神社です。宇倍神社は石段もありますが、参道は整備されており、駐車場から本殿までの距離も極端に長いわけではありません。人出の少ない時間帯を選べば、子どもと一緒でも落ち着いて参拝しやすい環境です。
市街地の神社は、平坦な参道や舗装された境内を持つところが多く、トイレや授乳スペース、休憩できる場所などが近くにあるケースもあります。ベビーカーを使いたい場合や、歩き始めの小さな子どもがいる家庭には、こうした場所を中心に回ると安心です。
一方で、大山の奥宮や三徳山三佛寺の山道などは、冬場は足元が悪く、階段や斜面が多いため、小さな子どもやベビーカーにはかなりハードです。どうしても行きたい場合は、子どもをしっかり抱っこできる人が複数いるか、危険なときは途中で引き返せるか、といった点も含めて慎重に判断しましょう。
初詣のマナー・お賽銭・参拝回数などよくある質問Q&A
最後に、初詣にまつわる素朴な疑問を、よくある質問の形でまとめておきます。
Q. いくつもの神社にお参りしても失礼にならない?
A. 一年の始まりに、複数の神社にお参りすることは一般的に問題ありません。それぞれの神様に挨拶にうかがうイメージで、「今年もよろしくお願いします」と感謝の気持ちを持って手を合わせれば大丈夫です。
Q. お賽銭はいくらが良いの?
A. 金額に決まった正解はありません。「五円(ご縁)」「十五円(十分なご縁)」などの語呂合わせはありますが、無理のない範囲で、自分の気持ちがこもる金額を入れることが一番大切です。
Q. 拍手の回数は?
A. 多くの神社では「二礼二拍手一礼」が基本とされています。ただし、出雲大社系など一部の神社では「二礼四拍手一礼」が用いられる場合もあります。境内の案内板や神職の方の説明がある場合は、それに従うようにしましょう。
Q. 古いお守りやお札はどうすればいい?
A. 多くの神社には「古札納所」や「納め所」が設けられており、役目を終えたお守りやお札を納めることができます。初詣の際に前年までのものを持って行き、新しい一年のお守りを授かる人が多いです。自宅の神棚や仏壇にまつっていたものも、感謝の気持ちを込めて納めるようにしましょう。
Q. 2026年の混雑状況はどこで確認すればいい?
A. 実際の混雑状況や交通規制は、その年の天候や社会状況によって変わります。最新の情報は、各神社の公式サイトや自治体・観光協会の案内で発信されることが多いので、出かける直前に一度チェックしておくと安心です。ここまで紹介した混雑時間帯や所要時間は、あくまで過去の傾向と一般的な目安として捉えてください。
まとめ
2026年の鳥取で初詣を楽しむためには、「いつ行くか」「どこに行くか」「どうやって行くか」の三つを意識して計画を立てることが大切です。元日が木曜日という並びのため、多くの人が1月4日(日)までまとまった休みを取りやすく、三が日だけでなく4日以降の参拝も視野に入れられる年になっています。
東部エリアでは、神話の舞台・白兎神社と、格式ある宇倍神社という、雰囲気の違う二つの人気スポットを楽しめます。中部エリアでは、安産・良縁の倭文神社や修行の空気漂う三徳山三佛寺、そして東郷湖畔の温泉を組み合わせることで、「お参り+温泉」という贅沢な時間を過ごせます。西部エリアでは、大山の懐に抱かれた大神山神社奥宮と、名前だけでもうれしくなる金持神社が待っており、米子・境港観光や温泉ともセットにしやすい立地です。
車で巡る場合は、スタッドレスタイヤやチェーン、防寒具などの準備をしっかり整え、天候によっては予定を変更する柔軟さも持っておきましょう。公共交通を使う場合は、鳥取駅・米子駅・伯耆大山駅・根雨駅などを起点に、バスやタクシーを組み合わせると、安全面と移動のしやすさのバランスが取れます。
そして何より大事なのは、「新しい一年をどんな年にしたいか」を心の中でそっと決めてから鳥居をくぐることです。家族の健康、仕事の成功、素敵な出会い、金運アップなど、人によって願い事はさまざまですが、その思いを自分なりに整理してから手を合わせると、気持ちがきれいに整っていきます。鳥取の神社で迎える2026年のスタートが、あなたにとって心強い一歩となりますように。


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