四国の蛇ゆかり神社仏閣18選|巳年&己巳の日に行きたい白蛇・弁財天・龍蛇神の聖地ガイド

四国 蛇 巳年 未分類
  1. 巳年×蛇の基礎知識:なぜ四国で巡ると良いの?
    1. 巳年の意味と十二支・十干の関係(己巳もわかりやすく)
    2. 蛇=水神・財の守り神という日本の信仰
    3. 弁財天と宇賀神、白蛇とのつながり
    4. 大物主神と白蛇伝承(こんぴらさんへ続く神話)
    5. 参拝の基本マナーと巳の日の過ごし方
  2. 香川編:白蛇の伝承地とこんぴら信仰を歩く
    1. 讃岐国分寺・國分八幡宮の磐座と白蛇伝説
    2. 金刀比羅宮で大物主神にご挨拶(歴史と歩き方)
    3. 己巳の日に合わせた高松・琴平モデルコース
    4. 授与品&御朱印の楽しみ方(白蛇モチーフを探す)
    5. 周辺グルメ&アクセス(うどん+公共交通で効率巡り)
  3. 徳島編:出雲ゆかりの龍蛇神と「日本一低い山」の弁天
    1. 徳島・四所神社の龍蛇神と奉納の来歴
    2. 弁天山の厳島神社で金運祈願(プチ登山の楽しさ)
    3. 阿波の街歩きとあわせる半日ルート
    4. 参拝豆知識:雨の日の持ち物、撮影マナー
    5. 徳島で手に入れたい「蛇」縁起もの
  4. 愛媛編:道後の白蛇伝承と海の大社の宇迦神社
    1. 松山・道後公園「岩崎神社」の白蛇伝説
    2. 大山祇神社の宇迦(宇賀)神社と神池の信仰
    3. 道後温泉と絡める開運さんぽコース
    4. 交通&島旅のコツ(しまなみ海道の寄り道)
    5. お守りとご祈祷:健康・長寿・商売繁盛の願い方
  5. 高知編:四万十の「蛇王神社」と土佐の旅実用メモ
    1. 四万十市・蛇王神社の白蛇信仰と再建の物語
    2. 名鹿海岸とセットで楽しむ絶景参拝
    3. 初心者でも安心の行き方と注意点(階段・足元)
    4. 御朱印・授与品・祭事の見どころ
    5. 高知グルメ&宿とあわせる1泊2日モデル

巳年×蛇の基礎知識:なぜ四国で巡ると良いの?

四国 蛇 巳年

巳年に歩きたい、蛇の気配が色濃く残る四国へ。白蛇の御神石が守られる國分八幡宮、石段の先に広がる金刀比羅宮、出雲ゆかりの龍蛇神を祀る四所神社、神池の島に鎮座する宇迦神社、そして白蛇をご神体とする四万十の蛇王神社。池と川と海の風を受けながら、祈りの道を静かにたどる実用ルートをまとめました。吉日の合わせ方、歩きやすい回り方、授与や御朱印の注意点まで、準備のコツとともに案内します。

巳年の意味と十二支・十干の関係(己巳もわかりやすく)

巳(み)は十二支で蛇を表します。暦の上では、十干と十二支の組み合わせが60で一巡するため、12日に一度めぐる「巳の日」は弁財天のご縁日、60日に一度めぐる「己巳(つちのとみ)の日」はその中でもとくに縁起が良い日とされてきました。財布の新調や貯蓄の開始、芸事の稽古始めなど“循環をよくする行動”と相性が良いとされます。四国は瀬戸内海と太平洋にはさまれ、清流・湧水・港町が点在し、水の恵みと暮らしが密接です。蛇=水神の信仰が自然の景観と重なる社が多いのが魅力で、池や磐座、湧水とともに祀られた祠や弁天社、白蛇の伝承が残る場所を巡るだけで、土地の歴史や人の祈りが立ち上がってきます。旅の計画はカレンダーに巳の日・己巳の日を印し、移動の起点や締めの儀式をその日に合わせると、記憶に残る“節目の旅”になりやすいでしょう。

蛇=水神・財の守り神という日本の信仰

日本各地では、蛇は田畑を潤す雨や湧水の気配を運ぶ“水の神”として敬われてきました。水路の守護、五穀豊穣、家の繁栄、とくに白蛇は清浄と富の象徴として語られます。民間伝承には、家の屋根裏や山の祠に白蛇が住みつくと家運が上向くという話が各地に残り、神社では蛇の抜け殻を授かる慣習がある地域も。四国は山が海に迫る地形のため、清水・池・入江が社殿の背後に寄り添う景観が多く、蛇=水神のモチーフが自然と溶け込んでいます。参拝では、水辺や磐座を“御神体そのもの”として敬う意識を持ち、足音と声を静かに。写真は可否を掲示で確かめ、許可があれば最後にまとめて撮るのが礼儀です。

弁財天と宇賀神、白蛇とのつながり

弁財天はインドのサラスヴァティーに由来する“水・言語・芸能”の女神。日本では中世以降、稲霊・財福の宇賀神(うがじん/人頭蛇身で表されることが多い)と習合し、頭上に宇賀神をいただく「宇賀弁才天」の像が広まりました。ここから“蛇は弁財天の使い”“白蛇は弁財天の化身”という信仰が根づき、池や島に祀られた弁天社が全国に生まれます。四国でも、海や池に面する社で宇迦・宇賀の名を持つ摂社や、小さな白蛇のモチーフに出会えるはず。境内で宇賀神・宇迦神社の案内を見かけたら、弁財天と蛇の信仰が重なり合った日本独自の風景だと理解すると、ひとつひとつの意匠が語りかけてきます。

大物主神と白蛇伝承(こんぴらさんへ続く神話)

古典には大物主神(おおものぬし)が蛇体であらわれる場面が記され、蛇は顕現の一つとされてきました。水や医薬、航海の守護と結びつくこの神は、四国の名社・金刀比羅宮の主祭神でもあります。こんぴら参りは江戸時代に「一生に一度はお参りしたい」とまで言われ、海運や旅の安全を願う人々が全国から集いました。巳年にこんぴらで手を合わせることは、蛇の霊力と水・海の恵みに礼を尽くす巡礼でもあります。社頭で潮の匂いを含んだ風にふれると、海を往来した人びとの祈りが確かに今へと連なっているのを感じるでしょう。

参拝の基本マナーと巳の日の過ごし方

鳥居の前で一礼、参道は中央を避けて端を歩く、手水で清め、拝殿では二拝二拍手一拝が基本です。巳の日・己巳の日に参るなら、当日を「整える日」と決めて、財布の中身の点検、不要なカードの整理、使わないアプリ通知のオフなど“小さな脱皮”をセットにするのがおすすめ。蛇は脱皮を重ねて成長します。旅のはじまりに古い殻を一枚置いていく意識で、祈願も具体的な一文にまとめてから心で唱えましょう。雨天時は傘の雫が他の参拝者にかからないよう配慮し、撮影不可の掲示には必ず従うこと。吉日は背中を押してくれる日ですが、焦らず静けさを保つ姿勢が大切です。


香川編:白蛇の伝承地とこんぴら信仰を歩く

讃岐国分寺・國分八幡宮の磐座と白蛇伝説

高松市・国分寺町の「讃岐国分寺正八幡 國分八幡宮」には、白蛇の霊を慰めるために奉納されたと伝わる「白蛇の御神石」が伝来します。戦後長らく所在不明でしたが、2012年に社内で再発見され、以後は巳年に限って一般公開を行っています。拝観は撮影不可・一人ずつ静粛に、という厳格な運用で、2025年(巳年)にも公開が実施されました。本殿背後に残る磐座は今も白蛇が棲むと語られ、境内の空気はひんやりと澄みます。白蛇モチーフの授与や御朱印が頒布される年もあるため、訪問直前に公式の案内で拝観日・時間・授与有無を確認しましょう。磐座まわりは足元が不整地なので、滑りにくい靴がおすすめです。

金刀比羅宮で大物主神にご挨拶(歴史と歩き方)

“こんぴらさん”の御本宮までは石段785段、奥社(厳魂神社)まで進むと計1,368段。御祭神は大物主神と崇徳天皇で、海上安全・医薬・商売繁盛などの信仰が今も篤い社です。表参道は店が続き、上るほどに俗から聖へ雰囲気が移り変わるのが魅力。石段は同じリズムで刻まれているため、歩幅を一定にして淡々と上るのがコツ。雨後は石が滑りやすいので、グリップのある靴と薄手の手袋が役立ちます。朝の時間帯は参拝者が少なく空気も澄んでいるので、巳の日は開門直後に合わせるとよいでしょう。帰路は門前で一息、体を冷やさないよう温かい汁物で整えてから下山するのが安心です。

己巳の日に合わせた高松・琴平モデルコース

朝は國分八幡宮で白蛇の御神石にゆかりの神域へ参拝、境内の表示に従って静かに拝観します。高松駅周辺で讃岐うどんの早昼をさっと済ませ、JRまたはことでんで琴平へ。午後は金刀比羅宮の御本宮に参拝し、体力と時間が許せば奥社へ進みます。巳の日・己巳の日は混みやすいので、國分八幡宮は開門直後、こんぴらの石段は14時までに上り始めると無理なく戻れます。表書院の公開があれば立ち寄って文化財も拝観。締めに財布や名刺入れの中身を整える“仕舞いの儀式”を行い、循環をよくする意識で一日を終えましょう。移動は公共交通が相性良く、帰りはJR琴平駅から高松へ戻るとスムーズです。

授与品&御朱印の楽しみ方(白蛇モチーフを探す)

巳年は白蛇や巳の意匠をまとった授与が並ぶことがあります。國分八幡宮では白蛇御神石にちなむ授与が話題になる年があり、頒布の有無や数量、時間はその年ごとに異なるため、公式の最新案内で要確認。金刀比羅宮では海や船を思わせる意匠の授与品も人気です。御朱印は“巡りの記録”であり“ご縁の印”。混雑時は書置きをいただく場面も増えますが、墨書の有無に関わらず感謝の気持ちを忘れずに。雨天時は御朱印帳の保護袋が便利で、ページの乾燥時間を確保してからしまうと滲みを防げます。役目を終えた御守りは社務所で感謝を添えて返納し、次のご縁にスペースを空けましょう。

周辺グルメ&アクセス(うどん+公共交通で効率巡り)

高松空港から市内バスで高松駅方面へ、國分八幡宮を参ってからJRで琴平へ向かう動線は、歩行の多い日でも負担が少なめ。荷物は駅ロッカーや宿の事前預かりを活用すると身軽になります。昼は消化のよい温かいうどんで体を温め、参拝の集中力を落とさない食べ方がおすすめ。琴平の門前では和三盆菓子やしょうゆ豆など、少量で満足感のある甘味が小休止にぴったりです。帰路は夕暮れ前に石段を下り切る計画にして、夜道を避けるのが安全。公共交通の最終時刻は早めにチェックし、乗継ぎに10〜15分の余白を持つと慌てません。


徳島編:出雲ゆかりの龍蛇神と「日本一低い山」の弁天

徳島・四所神社の龍蛇神と奉納の来歴

徳島市の四所神社には、出雲大社からの来歴をもつ御神宝「龍蛇神(りゅうじゃしん)」が二体伝わります。十八世紀末、1788年に藩主・蜂須賀治昭が奉納、1790年には阿波水軍総大将・森甚五兵衛が奉納したとされ、夫婦一対で祀られてきました。近年は古文書の再検討や文化行事を通じて注目が高まり、2024年に一般公開、2025年も祭で公開が行われました。海と川の国・阿波において、水運と門出の守護として崇敬されてきた信仰の“核”が、この龍蛇神です。公開日・拝観方法・授与対応は年ごとに異なるため、参拝前に神社の最新案内を確認しましょう。

弁天山の厳島神社で金運祈願(プチ登山の楽しさ)

徳島市方上町の弁天山は標高6.1m。自然にできた山としては日本一低いとされ、数分の“登山”で山頂の厳島神社(弁天さま)に着きます。もとは海に浮かぶ小島だった名残を伝える場所で、今も海と川の気配が交じる爽やかな風が吹きます。登頂証明を発行してくれるユニークさも人気の理由。足元は短いながらも土や段差があり、雨後は滑りやすいので歩きやすい靴で。参拝や授与の対応時間は季節で変わるため、出発前に最新情報をチェックしましょう。明るい時間帯に参ると景色も楽しめ、写真の発色もきれいです。

阿波の街歩きとあわせる半日ルート

午前に四所神社で龍蛇神にまつわる授与品を受け、徳島駅周辺で軽い昼食。午後は弁天山で“日本一低い山”の登頂と弁天参拝をセットにすれば、市内移動だけで完結する効率のよい半日ルートになります。雨天や強風時は傘よりレインウェアが歩きやすく、両手が空く小型の防水バッグが便利。写真撮影は参拝を終えてから境内の外でまとめて行うと、他の参拝者の流れを邪魔しません。駅前では徳島銘菓の購入や、眉山方面への寄り道を加えるのもおすすめです。

参拝豆知識:雨の日の持ち物、撮影マナー

龍蛇や白蛇の御神宝を祀る社では、拝殿内やご神体公開時に撮影禁止の定めがあることが多く、掲示と神職の案内に従うのが大前提です。雨の日は傘の雫が他の参拝者にかからないよう注意し、手水では片手ずつ丁寧に。お賽銭は事前に小袋で小銭を用意しておくと所作が流れます。御朱印待ちの列では会話を控えめにし、列が進んだら素早く一礼して退くなど、静謐を守る心がけが信仰の場の空気を保ちます。公共交通で巡る場合は、帰りの本数が少ない時間帯があるため、余裕のあるタイムテーブルで。

徳島で手に入れたい「蛇」縁起もの

四所神社では龍蛇神の意匠をほどこした授与品が、水運安全・出世開運の御守として人気です。弁天山では登頂証明とともに弁財天の御札・御守をいただけば、旅の記憶が形に残ります。日常に戻ってからも、次の巳の日に財布の整理や“使わないカードを一枚抜く”など、脱皮のアクションを続けると気持ちが軽くなります。徳島の和三盆や鳴門金時スイーツは“甘いご褒美”。小さな喜びを重ねることが、祈りを現実の行動へ結びつけるコツです。


愛媛編:道後の白蛇伝承と海の大社の宇迦神社

松山・道後公園「岩崎神社」の白蛇伝説

道後公園(湯築城跡)近くに鎮座する岩崎神社は、白蛇の伝承が残る小さな社。地元では“みーさん”と呼ばれることがあり、朝夕の散策参拝に向いた静かな場所です。境内の奥には巨石が連なり、緑陰の気配が濃く、白蛇の伝承と相まって独特の厳かさがあります。道後温泉本館から歩ける距離で、温泉街の賑わいからほんの少し離れて心を整えられるのが魅力。無人の時間帯もあるので、お賽銭と一礼を忘れずに。規模は小さくとも、巳年の“白蛇の気配”を感じたい人にとっては見逃せない社です。

大山祇神社の宇迦(宇賀)神社と神池の信仰

瀬戸内の要・大三島に鎮座する大山祇神社は“日本総鎮守”と称される古社。境内には神池の島に鎮座する「宇迦神社(うがじんじゃ)」があり、祭神は宇賀神です。海・山・稲霊が交差するこの社域は、蛇=水神のモチーフを思い起こさせる清涼感に満ちています。参拝では、まず神門から拝殿へ進み、時間に余裕があれば宝物館や周囲の社にも丁寧に手を合わせると、土地の記憶が立体的に感じられます。なお、祈祷や開門の時間は季節や祭典で変動するため、出発前に公式の最新案内で必ず確認してください。

道後温泉と絡める開運さんぽコース

午前は道後温泉周辺をのんびり散歩し、岩崎神社で白蛇に縁の祈りを捧げます。路面電車で松山市駅方面へ移動して郷土料理の昼食をとり、午後は今治を経由して大三島へ。多々羅大橋を望みながら大山祇神社を参拝し、神池の島に渡る風景に身を委ねましょう。温泉は参拝後にゆっくり浸かると一日の余韻が深まり、睡眠の質も上がります。島しょ部は交通の本数が少ないため、帰りの便を先に押さえ、遅延時の代替ルート(別便フェリー・バス)も念のためチェックしておくと安心です。

交通&島旅のコツ(しまなみ海道の寄り道)

しまなみ海道では島ごとに見どころが分散しています。大三島で参拝したら、多々羅大橋のビュースポットや地魚の定食で“海の恵み”を味わう寄り道を。レンタサイクルは快適ですが、授与品や荷物が増えると負担になるため、境内は徒歩、島内の移動だけ短距離で自転車を使うのが現実的です。瀬戸内の橋上は風が強く体感温度が下がる日もあるので、薄手の防風着を用意。帰りの発着時刻はこまめに確認し、一本逃しても旅程が崩れないようバッファを多めにとっておきましょう。

お守りとご祈祷:健康・長寿・商売繁盛の願い方

白蛇の授与品は“再生・繁栄”の象徴。健康や仕事の祈りは、続けたい行動を一文にして心で唱えると願いが具体化します。ご祈祷は受付の混み具合に左右されるため、時間に余裕を持って。願いが叶ったと感じたら感謝参りを忘れず、旅を点で終わらせず線につなげましょう。大山祇神社では神池や巨樹の前で深呼吸を。鳥の声や葉擦れの音に耳を澄ますだけで、心が静かに整っていきます。神域では飲食や大声での会話を控え、自然環境と他の参拝者に配慮する姿勢が大切です。


高知編:四万十の「蛇王神社」と土佐の旅実用メモ

四万十市・蛇王神社の白蛇信仰と再建の物語

四万十川河口の名鹿(なしし)地区に鎮座する蛇王神社は、白蛇をご神体として祀ることで知られます。参道の両脇には蛇の像が並び、拝殿へ向かう短い上りでも“聖域へ向かう”実感が高まります。地域の人々に大切に守られてきた社で、2025年の大祭では「土佐・蛇王音頭」が披露され、多くの参拝者が集まりました。海と川が交わる土地柄ゆえか、境内には凛とした潮風が通り、白蛇信仰の素朴で力強い空気を感じられます。小さな社だからこそ、譲り合いと静粛を心に据えて参りましょう。

名鹿海岸とセットで楽しむ絶景参拝

社の麓に広がる名鹿海岸は、四万十川の水が太平洋へ解けていく地形が一望できる絶景の浜です。朝夕の斜光に瀬のきらめきが走り、参拝の余韻を静かに深めてくれます。波打ち際は滑りやすいので、写真撮影は足場の良い場所を選び安全第一で。ゴミは必ず持ち帰り、地域の自然へ敬意を払うこと。干潮・満潮で見え方が変わるため、好みの光と潮位を事前に確認しておくと、より印象的な景色に出会えます。

初心者でも安心の行き方と注意点(階段・足元)

四万十市中心部から車で約25分。名鹿海岸の案内を目印に進み、旗の立つ分岐を右へ入ると駐車スペースがあり、そこから山頂の祠まで徒歩数分です。参道と石段はコンパクトながらもしっかり勾配があり、雨後は滑りやすいので、日中の明るい時間帯に参拝を。石段は127段と案内されることがあり、焦らず休みながら上れば初めてでも安心して登れます。虫よけ・飲み物・両手が空く小型バックパックを用意し、下りでは一段ずつ確実に踏みましょう。

御朱印・授与品・祭事の見どころ

巳年や大祭の時期は授与品や行事が充実する傾向にあります。頒布の有無や時間は年ごとに変わるため、直近の地域メディア・神社の発信・観光協会の案内で必ず確認を。列が伸びやすい小社では、譲り合いの一言や一歩が全体の快適さを支えます。土佐らしい踊りや音頭に出会えたら、拍手で静かに参加して場の空気を温めるのも良い思い出。御守は一年を目安に感謝を添えて返納し、新しいご縁を迎え入れましょう。旅のノートに“叶った小さな出来事”を書き留めると、次の巳の日が待ち遠しくなります。

高知グルメ&宿とあわせる1泊2日モデル

1日目は高知空港から四万十市へ移動し、夕刻に名鹿海岸と蛇王神社を参拝。地元の魚や川エビを少しだけいただき、木の香りの宿で早めに休みます。2日目は朝市で鰹や惣菜を味わい、清流・四万十川の沈下橋や屋形船で“水の風景”に浸ってから高知市へ。移動距離が長いので、運転はこまめに休憩を。蛇=水神の旅は、清らかな循環を身体で感じる時間も含めて完成します。帰宅後は財布や手帳を整え、次の巳の日に向けて一つだけ行動を決めると、旅の余韻が日常の変化へと繋がっていきます。


まとめ

四国の蛇ゆかりの聖地は、水と暮らしを結ぶ“祈りの地図”です。香川の白蛇の御神石とこんぴらの石段、徳島の龍蛇神と“日本一低い山”の弁天、愛媛の白蛇の祠と神池の宇迦神社、高知の蛇王権現。どれも、脱皮と再生をテーマに心を整える旅先として最適です。巳の日・己巳の日に背中を押してもらいながら、静けさと感謝を持って土地に向き合うこと。財布や言葉や姿勢を整える“小さな儀式”を出発と帰着に置けば、現実の歯車が心地よく回りはじめます。水の音に耳を澄まし、次の巳の日にはまた一歩。四国の旅が、あなたの新しい循環の起点になりますように。

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