1. 旅の計画を立てる(2026年・四国初詣の基本)
新年の空気って、どうしてこんなに背筋が伸びるんだろう。瀬戸内の穏やかな光、太平洋の迫力ある波、山の澄んだ冷気。四国の初詣は、同じ「冬」でも表情が豊かです。このガイドでは、2026年の年はじめに四国をめぐるための実践的な回り方と、香川・徳島・愛媛・高知それぞれの楽しみをわかりやすくまとめました。混雑を避ける時間の取り方、防寒と持ち物、移動のコツ、そして地元の温かいごはん。読み終えたら、そのまま旅程に落とし込める内容をぎゅっと凝縮。あなたの一年が良い方向へ進むよう、最初の一歩をいっしょに整えていきましょう。
1-1. 休みの組み方と混雑をずらすコツ
三が日はどこも人が多く、駐車場や参道で予想以上に時間を取られがち。動線が単純な社ほど一極集中が起きやすいので、元日午前のピークを避けて「元日夕方〜2日朝」または「3日以降の早朝」に照準を置くと軽快です。複数の神社を回る日は、人気度の高い社を夜明け〜朝一に、地域の鎮守や穴場は日中へ配置し、正午前後は移動や休憩に充てる設計が効きます。年により交通規制・臨時バス・臨時駐車場の設置が変わるため、出発前日に各社の公式サイト・自治体・観光協会の最新案内を必ず再確認。寒波の年は路面凍結や強風で安全第一の判断が必要になり、山間部へ行く予定は天気次第で市街地の社へ切り替えできる「第2案」を用意しておくと心強いです。家族やグループなら、合流・離脱の場所と時間をあらかじめ決め、スマホの電池消耗を見越してモバイルバッテリーを人数分確保しておくと、混雑の中でも迷いません。
1-2. 四国内の移動手段えらび(JR・バス・レンタカー)
四国は都市間距離がほどよく、JR・高速バス・レンタカーのいずれでも巡礼しやすいエリア。公共交通は渋滞に強く、駅やバス停から徒歩圏の社も多いのがメリット。一方レンタカーは荷物や防寒具を積みやすく、郊外の社や展望台をまとめて回る日に威力を発揮します。初詣期は駐車待ちが発生しやすいので、満車時の代替パーキングやパーク&ライドを事前に地図アプリへ保存しておくと安心。JRは年始ダイヤ・臨時列車が設定されることがあり、高速バスも臨時便や特別運賃が出る年度があります。ETC割引の内容や有効時間も年度により変動するため、年次変動情報は直前に公式で確認してから最終確定を。公共交通とタクシー、短距離の徒歩を組み合わせる「ハイブリッド移動」は、渋滞しやすい時間帯でも計画通りに動ける現実的な選択です。
1-3. 2泊3日モデルルート(徳島→香川→愛媛→高知)
効率重視なら東から時計回りが動きやすい構成。1日目:徳島で阿波国一之宮・大麻比古神社を参拝し、時間が合えば鳴門や眉山の眺望で気分を上げてから高松へ。2日目:香川は金刀比羅宮を主役に、田村神社や屋島の山上散策まで。3日目:愛媛では椿神社(伊豫豆比古命神社)、道後温泉、時間が許せばしまなみ海道の大山祇神社へ足を延ばすと達成感が増します。さらに余裕があれば高知まで伸ばし、桂浜で太平洋の広がりを浴び、土佐神社で一年の安全を祈願。各日とも「日の出〜午前中に参拝→昼は近場観光・食→午後は次の都市へ移動→夕方に市内散策」の流れが渋滞回避に効果的。初日の出やライトアップなど時間指定のイベントは最優先で組み、他は天気と混雑で入れ替えられる「可変枠」に置くとストレスが少なくなります。
1-4. 予算の目安と節約テクニック
費用は主に移動・宿・食で決まります。公共交通中心なら早割きっぷや乗り放題系の企画券が有効、車移動なら燃料代と高速料金を多めに見積もり、駐車料金も都市部は発生しやすいと想定を。年始は温泉地や観光地の宿が高騰しやすい反面、駅前のビジネスホテルや市街地の小宿は取りやすいことが多く、朝食付きプランにすれば夜明け前の参拝に備えて栄養補給も万全。食は「昼は短時間で温まる麺・汁物、夜は市場・商店街で地物をゆっくり」が体にも財布にも優しいスタイルです。御朱印・お守りの授与料は各社で異なるため、千円札と小銭を多めに。現金/交通系IC/クレジットを併用し、売店や屋台の支払い手段を見て選ぶと待ち時間が減ります。荷物はリュック1つにまとめ、折りたたみ座布団・替え靴下・カイロ・マイボトルを入れると快適度がぐっと上がります。
1-5. 真冬の服装・持ち物チェックリスト
海風の影響で体感温度が下がりやすい四国の冬は、「首・手首・足首」を温めるのが近道。耳まで覆えるニット帽、ネックウォーマー、風を通しにくい中綿アウター、撥水の歩きやすい靴を基本装備に。参道の石段や橋は凍結時に滑りやすいので、靴底のグリップは要確認。初日の出狙いは暗所歩行が発生するため、小型ライトやヘッドライトを携行し、手袋はタッチ対応だと撮影も楽。スマホの電池は低温で消耗が早いので、モバイルバッテリーは一人一台が理想です。御朱印帳はクリアファイル同梱で持ち帰りやすくし、体調管理のために温かい飲み物・のど飴・ポケットティッシュも。最後に天気アプリで風速と体感温度を見て、ベースレイヤーを一枚足すか判断しましょう。
2. 香川エリア(こんぴらさん中心に楽しむ)
2-1. 金刀比羅宮の歩き方と参拝マナー
「こんぴらさん」こと金刀比羅宮は、本宮まで785段、奥社まで1,368段の石段が名物。表参道の雰囲気を味わいながら、最初の200段は飛ばしすぎず心拍を整えるのがコツです。途中の茶店や休憩所で小休止し、水分とミネラルを少量ずつ補給。参拝では鳥居の前で一礼、手水で身を清め、拝殿では一般的な作法とされる二拝二拍手一拝を意識します(各社の案内があればそちらを優先)。石段は冬に冷えて滑りやすいので、下りは特に手すり側を。社務所の授与時間や交通規制は年ごとに変わるため、出発前に公式の最新情報を確認しておくと安心です。帰路は「おいり」や灸まんなどの甘味でひと息、麓の商店街でうどんの温かさに包まれれば、体も心も満たされます。
2-2. 讃岐一宮・田村神社もあわせて回る
高松市の田村神社は讃岐国一之宮として親しまれ、家内安全・商売繁盛の祈願で年始は華やぎます。境内は広く、干支飾りや新年の装飾が彩りを添え、家族連れでも回遊しやすいのが魅力。ピークを避けるなら早朝か夕方が狙い目で、金刀比羅宮とセットなら「午前こんぴら→午後高松」の順が移動・食事ともにスムーズです。御朱印は書置き対応になる場合があるので、折れ防止のクリアファイル持参が実用的。周辺はうどん店が点在し、地図アプリで現在地から待ち時間の短い店を選べば効率よく温まれます。港や公園からは瀬戸内のやさしい景色が望め、日暮れどきの散歩も心地よい時間に。
2-3. 屋島で初日の出&高松の朝活
屋島の山上は視界が開け、瀬戸内海と市街地の灯りが溶け合うご来光が格別。特に**談古嶺(だんこれい)**は展望の良さで知られ、空と海のグラデーションが美しく切り取れます。元日朝は道路や駐車場が混みやすいので、時間に余裕を持ち、防寒をしっかり整えましょう。雲が多い日でも、水平線の切れ間から差す光に出会えることがあり、写真は露出をやや抑えてハイライトを守ると色が生きます。下山後は周辺寺社や展望スポットをつなぐ「朝活ルート」で体を温め、市街地でモーニングを。天候が荒れた日は無理をせず、市街地カフェで日の出中継やニュースで雰囲気を楽しむ代替案を用意しておくと安全です。
2-4. うどんと温泉で冷え知らずプラン
香川旅の合言葉は「うどん→温泉→参拝」。朝うどんで体を温め、参拝後に日帰り温泉で芯までほぐすと疲れが残りにくい流れになります。かけ・釜玉・しょうゆなどは胃に優しく、歩いた後の塩分補給にも最適。人気店は行列になりやすいので開店直後を狙うか、通し営業の店を選ぶと待ち時間を短縮できます。温泉は市街地にも選択肢が多く、タオル・替え靴下・保湿クリームを携行すると快適度が段違い。湯上がりはこまめに水分をとり、午後の移動に備えて軽食も。お土産は「骨付鳥のレトルト」「しょうゆ豆」「おいり」など常温で持ち帰りやすいものを中心に選ぶと旅程にフィットします。
2-5. アクセスと混雑を避ける時間帯の考え方
香川の人気社は午前中に人が集中しやすい傾向があります。早朝参拝で静けさを味わい、朝食後は10時台に次の目的地へ移動、昼は郊外や屋内施設を絡めるとスムーズ。車は満空情報の事前把握に加え、満車時の代替駐車場・臨時駐車場・パーク&ライドを地図に保存。公共交通は年により臨時便が出ることがあるため、直前に時刻表の最新化を。帰りの列車・バス時刻を先に決めて逆算すると迷いにくく、雨や寒波時はレインウェアと撥水シューズで快適に参拝できます。すべての計画にA/Bの二案を持たせ、天候と人出で柔軟に切り替えるのが冬旅成功の鍵です。
3. 徳島エリア(阿波の定番でご利益めぐり)
3-1. 大麻比古神社の見どころと参拝ポイント
阿波国一之宮の大麻比古神社は、神木の大クスが象徴的な清々しい社。広い境内は回遊しやすく、家内安全・交通安全を祈る参拝者で年始は活気に満ちます。参道は歩きやすい靴が安心で、写真は社殿前が混みやすいため譲り合いを。授与品は種類が多い年もあり、今年叶えたいことを一つに絞ると心が定まり、持ち歩きも軽やかです。三が日は交通規制や臨時駐車が敷かれることがあるため、現地の掲示・係員の指示に従いましょう。行きと帰りでルートを変える「一方通行導線」になることもあるので、家族は集合場所を先に決めておくのが安心。由緒書きに目を通すと、この土地が長く守ってきた信仰の重みが感じられ、旅の記憶がより深いものになります。
3-2. 眉山・鳴門の初日の出スポット案内
市街地から近い眉山はロープウェイや車でアクセスでき、夜景から朝焼けへ移ろう時間が格別。体感温度が下がる強風の日は首元を重点保温し、手袋・帽子は必須です。鳴門方面は海と大橋の眺めがダイナミックで、条件がそろえば水平線からのご来光に出会えることも。人気スポットは駐車場が早く埋まりやすいので、空が白む少し前の到着を目安に。日の出後は周辺の神社や道の駅で温かい飲み物を確保し、体が冷え切る前に移動を開始すると快適です。荒天時は安全を優先し、市街地の高台など避難しやすい場所を選ぶ代替案を準備しておくと安心感が違います。
3-3. 車・公共交通の動きやすいルート
徳島は海沿い・山沿いに幹線が分かれ、目的地ごとにベストルートが変わります。市街地の社や展望地は公共交通の併用、渓谷や山間の観光地は車の機動力が有利。三が日は幹線道路で渋滞が起きやすいため、地図アプリの混雑レイヤーを見ながら「一本裏の道」を使うと時間短縮に。駐車場から社殿まで距離がある社もあるので、歩きやすい装備と小銭の準備を。公共交通は年により臨時便や振替ルート案内が出るため、出発当日の再確認が有効です。帰りの時間を先に決め、遅れが見えたら早めに計画Bへ切り替える柔軟さが、冬の旅を楽にしてくれます。
3-4. 徳島ラーメン&鳴門鯛のご当地グルメ
歩き回った体にやさしいのが、こっくり甘辛の徳島ラーメン。白ごはんや卵を合わせれば満足感が高く、冷えた体が早く温まります。海側に足を延ばせれば鳴門鯛の定食や刺身は年始のごちそう。市場や道の駅は朝が早く、完売次第終了の店もあるため、参拝前に場所だけでもチェックしておくと確実です。混雑時は回転の早い店を選び、並ぶ時間を短縮。ラーメンの濃さを調整できる店もあるので、朝はあっさり・夜はしっかりなど体調に合わせると無理がありません。食後は温かいお茶でのどを潤し、手洗い・うがいで冬場の体調管理も抜かりなく。
3-5. 大歩危・祖谷の冬景色を安全に楽しむ
渓谷美で名高い大歩危・祖谷は、冬の静けさが魅力。路面凍結や落石の可能性があるため、天気と道路情報を確認してから向かいましょう。歩道や吊り橋は滑りやすい箇所があるので、靴底のグリップをチェックし、日照時間の短さを見越して早い時間帯に訪れるのが鉄則。写真は手ぶれ補正を効かせ、シャッター速度を上げると成功率が上がります。山あいは市街地より体感が数段低いので、ポケットカイロや温かい飲み物が大活躍。天候が崩れたら即座に市街地プランへ切り替え、無理をしない判断が思い出を守ります。
4. 愛媛エリア(松山・しまなみで開運さんぽ)
4-1. 椿神社(伊豫豆比古命神社)の参拝ポイント
松山市の椿神社は商売繁盛・縁起開運で知られ、門前には露店や福飴の香りが漂います。広い境内は回遊しやすく、家族連れでもゆったり参拝できるのが魅力。混雑時は参道の流れが速いこともあるので、合流・離脱のタイミングを決めておくと迷いません。授与所は列が伸びやすいため、欲しいお守りを事前に絞っておくとスムーズ。雨の日は足元が滑りやすいので撥水の靴と折りたたみ傘を。周辺はバス便が多く公共交通でのアクセスも良好です。年始の引き締まった空気の中で新年の目標を一言共有すると、旅全体に一体感が生まれ、写真も自然と良い表情に。
4-2. 石鎚神社を冬に訪ねるときの注意と魅力
霊峰・石鎚山の信仰を受け継ぐ石鎚神社は、澄んだ空気と張りつめた静けさが魅力。冬は冷え込みが厳しいため、防寒は平地より一段上を意識しましょう。参道や社殿前は凍結する場合があり、滑りにくい靴・手袋・帽子が役立ちます。山の天気は変わりやすく、強風や雪の予報なら日程を改める勇気が安全につながります。参拝の前後に温泉で体を温め、湯上がりに水分と軽食をとると回復が早いです。社殿の意匠や由緒をじっくり読むと、地域に息づく山岳信仰が今も続いていることを実感でき、参拝の意味がより深まります。
4-3. 道後温泉と松山城で年始の街あるき
道後温泉は日本最古級の温泉地として知られ、本館は重要文化財。朝湯の心地よさは格別で、湯上がりに商店街を歩けば、みかんスイーツやじゃこ天など温かいおやつが次々に。松山城へはロープウェイやリフトで上がれ、天守からの眺めは凛とした冬の空気とよく合います。「湯→城→神社」の順に回ると効率よく楽しめ、混雑時間はチケット列が伸びることがあるため、朝のうちに動くのが吉。路面電車やバスが多く、徒歩移動も楽なコンパクトシティなので、寒さを感じたらすぐに暖をとれるのも松山の良さです。
4-4. しまなみ海道で大山祇神社へ
瀬戸内海に浮かぶ大三島の大山祇神社は、島全体に漂う静けさと清らかさが魅力。サイクリストの聖地としても知られ、海と山の調和が感じられます。冬の橋上は風が強く体が冷えやすいので、防風ジャケットとネックウォーマーが活躍。車やバスで訪れる場合も、島内は徒歩で回ると細かな魅力に気づけます。参拝は落ち着いた午前が狙い目で、帰りに柑橘の直売所へ寄れば旬の香りをお土産に。フェリーやバスの本数は季節で変わるため、帰りの便を先に確定してから動くと安心です。海のきらめきと社の静けさのコントラストは、年のはじめにぴったりのリフレッシュになります。
4-5. みかんスイーツ&愛媛みやげベスト
愛媛といえば柑橘王国。みかんジュースの飲み比べ、ゼリーやタルト、ピールのチョコがけまで、軽やかな酸味が歩き疲れた体をリセットします。持ち運びを考えるなら瓶より紙パック、要冷蔵より常温保存を選ぶと旅程にフィット。道後商店街や駅の売店は品揃えが豊富で、試食・小分けパックを活用すると好みを外しません。甘いものが苦手な人には、じゃこ天や鯛めしの素、柑橘ドレッシングなど食卓で活躍する調味料がおすすめ。荷物が増えたら宅配便で送って身軽に。帰宅後も朝食に柑橘を添えるだけで、旅の余韻がふとよみがえります。
5. 高知エリア(太平洋の朝日に誓う一年)
5-1. 土佐神社でいただく新年のご利益
土佐神社は土佐国一之宮として親しまれ、静かな森と力強い社殿が印象的。家内安全・厄除・交通安全の祈願で年始は活気に満ちます。朝の凛とした空気の中で鳥居前に一礼、手水で身を整え、拝殿では落ち着いて心を鎮めましょう。列が長いときは譲り合いを意識し、写真は人の流れを妨げない位置で。授与品は種類があるため、今年の目標に合わせて一つを選ぶと大切にできます。説明板に目を通せば、土地の歴史や祭礼への理解が深まり、旅の記憶が厚みを増します。混雑は午前に偏りやすいので、余裕あるスケジュールで。
5-2. 桂浜で見る初日の出と楽しみ方
太平洋の水平線から昇る朝日は桂浜の定番。波音とともに広がる光景は息をのむ迫力です。海辺は風が冷たく体感温度が大きく下がるため、防風アウター・手袋・帽子は必須。暗い時間帯は足元が見えにくいので小型ライトも用意しましょう。桂浜は遊泳禁止で、うねりが強い日は波打ち際に近づかないのが鉄則。駐車場や周辺道路は混雑が見込まれるため、早めの到着と退避ルートの確保を。日の出後はゴミを持ち帰る「来たときより美しく」の心がけを。海況が悪い日は無理をせず、市街地の高台や河口付近の広場など安全性の高い代替スポットで朝陽を楽しみましょう。
5-3. ひろめ市場で温まる高知グルメ
朝の冷えを癒すなら、温かい汁物や炙りたての名物が並ぶひろめ市場へ。カツオのたたき、芋天、鍋物、〆のラーメンまで、気分に合わせてシェアすれば旅のテンションが一段上がります。混雑時は席確保が難しいため、少人数なら立ち食い中心、家族ならピークを外しての訪問が賢明。現金のみの店舗もあるので小銭を準備し、ゴミの分別や人の動線に配慮して気持ち良く利用しましょう。温かい食事で体を整えたら、午後の城下町散策に繰り出す準備は万端です。
5-4. 高知城・はりまや橋の初歩きフォトスポット
高知城は城下町の面影が残り、天守からの眺めが爽快。朝の柔らかな光は石垣や木々の陰影を美しく描き、写真が映えます。はりまや橋はコンパクトながら、年始の飾りや周辺商店街と合わせて歩くと楽しいスポット。撮影は「人の少ない時間」「逆光を避ける角度」を意識すると失敗が減ります。街歩きは足元が冷えやすいので厚手の靴下とインソールが有効。途中でカフェに寄り、温かい柚子ドリンクで体を温めれば、午後の行動力が戻ります。歴史と日常が近い高知らしい時間を、のんびり味わいましょう。
5-5. 宿選びとドライブ注意点(山間部の路面対策)
高知は海沿い・山沿いで気候差が大きく、山間部は路面凍結に注意。チェーンやスタッドレスの装備確認は早めに行い、天候悪化が見えたら即座に予定変更を。宿は駐車場の有無と出入りのしやすさが冬の快適度を左右します。温泉付きの宿なら体調管理がしやすく、朝風呂で体を温めてから参拝へ向かうと一日が軽くなります。チェックイン時に翌朝の道路状況や渋滞ポイントをフロントに尋ねると、地元ならではの実用情報が得られて安心。朝食時間の前倒しやテイクアウト対応の可否も確認しておくと、初日の出や早朝参拝のスケジュールに合わせやすくなります。
まとめ
四国の初詣は、海・山・まちのバランスが良く、どの県でも個性豊かな「一年のはじまり」に出会えます。混雑を避けるなら早朝活用と計画の平準化、移動は公共交通と車のハイブリッド運用、寒さ対策は首元と足元の徹底が基本。加えて、交通規制・臨時便・駐車場・授与時間・イベントの実施可否など年次で変わる事項は出発直前に公式で最終確認を行うことが、2026年の旅をスムーズにする最重要ポイントです。香川は金刀比羅宮を軸に讃岐の食と温泉、徳島は大麻比古神社と眺望、愛媛は道後温泉と城下町、高知は太平洋の朝日と城下の食文化というようにテーマを一つ決めて回ると満足度が上がります。マナーと安全第一、そして地域へのリスペクトを忘れずに。温かい郷土料理で体をいたわり、新しい年の目標を小さく言葉にして旅を締めくくりましょう。


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