蛇窪神社（品川）｜白蛇と弁天さまに願う開運参拝プラン
東京には白蛇や宇賀神、弁財天にご縁のある社寺が点在しています。品川「蛇窪神社」、上野「不忍池辯天堂」、小金井「貫井神社」、両国「江島杉山神社」、吉祥寺エリアの「井の頭弁財天」。本記事は、それぞれの正確な由緒と像容、参拝の作法、季節の楽しみ方、御朱印・授与のポイント、公共交通での行き方まで、実務的に役立つ情報だけをまとめた保存版です。巳の日・己巳の日の巡礼にも、休日半日のお散歩にも。心を整える東京の“蛇ゆかり”の旅へ出かけましょう。
基本情報とご利益のポイント（巳年×蛇×金運）
品川・中延エリアに鎮座する蛇窪神社は、登記上の宗教法人名が「天祖神社」。2019年以降は通称の「蛇窪神社」を前面に掲げ、地名“蛇窪”に宿る伝承を今へとつないでいます。本殿の参拝に加え、境内には「白蛇辨財天社」「白蛇清水」「蛇窪龍神社」が並び、金運・厄除け・芸事・再生運など幅広い祈りを受け止めてくれます。弁財天は財徳と妙音の徳、白蛇は“脱皮＝再生”の象徴とされ、仕事や学びの再スタート期にも相性が良いと語られます。授与所には白蛇意匠のお守りや種銭など、財布まわりの開運アイテムが並ぶ時期もあります。
参拝におすすめのタイミング（巳の日・己巳の日の心得）
弁財天にゆかり深い「巳の日」は12日に一度巡る吉日。さらに干支と十干が重なる「己巳（つちのとみ）の日」は約60日に一度の特別吉日です。これらの縁日は参拝者が集中しやすいため、朝の早い時間帯に到着し、列の誘導や境内の掲示に従うのが快適。熱中症対策・歩きやすい靴・小さめの荷物など、基本の準備だけで体験の質が大きく変わります。縁日に合わせられない場合も、日常の区切り（給料日や新月前後など）に合わせて感謝→願意→お礼参りの流れを作っておくと続けやすく、心の整えにもつながります。
境内の見どころ案内（白蛇ゆかりのスポットを歩く）
鳥居で一礼し、手水舎で身を清めて本殿へ。拝礼後に「白蛇辨財天社」へ進む途中、撫で白蛇に手を添えて祈念する参拝者の姿も。社殿脇の由緒掲示で歴史を確認したら、背後の「白蛇清水」に立ち寄って、かつての水の恵みに思いを寄せましょう。さらに「蛇窪龍神社」へ回れば、水の力を司る龍神へもご挨拶できます。境内図がわかりやすく、初めてでも順路に迷いにくい構成です。撮影は拝礼ののち短時間で、動線を塞がない位置から行うのが基本マナーです。
御朱印・授与品のチェックポイント
白蛇や弁財天の意匠を取り入れたお守り・札・土鈴など、季節や祭礼に合わせた授与が出ることがあります。金運招福を願う“種銭”は財布の定位置を決め、丁寧に扱うと気持ちが整います。御朱印は紙の授与や直書きなど運用が変動するため、事前に公式の案内や当日の掲示で最新情報を確認すると確実です。折れや汚れを防ぐため、クリアファイルや御朱印帳の下敷きを用意すると安心です。
アクセス＆周辺さんぽ（戸越公園エリアで寄り道）
都営浅草線／東急大井町線「中延」駅から徒歩約5–6分、JR横須賀線「西大井」駅から徒歩約8分。戸越公園駅から“白蛇様の戻り道”として紹介される徒歩コースも知られます。参拝後は戸越公園・中延商店街の和菓子や総菜をテイクアウトし、静かな住宅街をぶらり歩き。半日コースで心身のリズムを整えるのに向いた、起伏の少ないエリアです。
不忍池辯天堂（上野）｜宇賀神と弁財天に学ぶ金運・芸事成就
辯天堂の由来と宇賀神の基礎知識
上野・不忍池の中之島に建つ辯天堂は、寛永寺の天海大僧正が江戸初期に創建した堂宇です。ご本尊は八本の腕を持つ「八臂大辯才天」。各手に煩悩を打破する武器を執り、頭上には人頭蛇身の神・宇賀神をいただく像容で知られます。弁才天は音楽・芸能・学問の守護であり、同音から“辯財天”として財徳の象徴でも信仰されてきました。宇賀神は穀霊・豊穣と結びつき、商売繁昌や金運の祈りに親しまれてきた神格です。
蓮の季節の楽しみ方と写真スポット
不忍池は夏の蓮で名高く、例年7月上旬〜8月上旬が見頃。朝の柔らかい光のもと、島越しに八角形の辯天堂を望む構図が特に映えます。南側の浮桟橋「蓮見デッキ」からは花に近づいて鑑賞でき、回遊路の混雑も回避しやすい導線です。撮影時は通行の妨げにならない位置を選び、三脚は混雑時の使用を控えるなど配慮を。気温が上がる前に訪ね、帽子と飲料を持参するだけで体験の快適度が大きく変わります。
金運祈願の作法とマナー
辯天堂は寺院の堂宇です。柏手は打たず、静かに合掌し、短く具体的に願意を伝えます。読経や護摩の最中は会話・撮影を控え、線香や香炉の扱いは現場の指示に従いましょう。お願いが叶ったら必ず御礼参りを重ねること。金運祈願は“銭の巡り”という考えと相性が良く、家計簿や定期的な整理整頓とセットで実践すると、心の整理が自然と進みます。
御朱印・お守り・ご開帳情報
毎年9月の「巳成金（みなるかね）大祭」には特別な授与（小判や福財布、お札など）が用意される年があり、混雑対策として郵送授与が案内されることもあります。ご本尊の八臂大辯才天は秘仏で、年に一度・9月の巳成金大祭日に限って開扉されます。参拝計画を立てる際は、寛永寺公式の行事案内で当年の日程を確認してから向かいましょう。
アクセス＆上野公園モデルコース
JR「上野」公園口から不忍池へ。中之島の橋を渡る導線は平坦で分かりやすく、シニアや子ども連れでも歩きやすいルートです。参拝後は上野動物園、東京都美術館、国立西洋美術館、東京国立博物館など見どころが集中。真夏や真冬は「午前参拝→午後はミュージアム」のプランにすると体力配分がしやすく、快適に一日を過ごせます。
貫井神社（小金井）｜白蛇伝説と名湧水に癒やされる街の鎮守
白蛇伝説のストーリーとご利益の意味
武蔵野台地の縁“はけ”に鎮座する貫井神社には、「境内のどこかに白蛇が住み、姿を見た人には幸いが訪れる」という伝承が残ります。拝殿内西側には白蛇の絵が掲げられ、地域に息づく信仰の温度が感じられます。白蛇は弁財天の使いとされることが多く、金運や良縁、子孫繁栄など“巡り”の象徴。静かで素朴な境内の空気が心を落ち着かせ、慌ただしい日常からの再起動に向いた場所と言えるでしょう。
境内の湧水と歩き方（名湧水57選）
境内西〜北側に湧く清水は、東京都環境局の「東京の名湧水57選（No.29）」に選ばれた名水。湧水量が比較的安定し、野川へとそっと流れていく水音が印象的です。夏は冷たく、冬は“ぬくい”と形容されてきたほどの湧水で、地名「小金井」の由来にも触れられることがあります（諸説あり）。飲用は不可のため、触れたり汲んだりはせず、柵外から静かに眺めるのが基本マナー。水辺は苔で滑りやすいので、スニーカーでの参拝がおすすめです。
参拝の流れと知っておきたい作法
鳥居で一礼→手水→拝殿で二拝二拍手一拝→境内社という順序が目安。まず拝礼を済ませ、写真や御朱印はその後に。境内には御神池や「火徐橋（ひよけばし）」など、由緒を物語るポイントが点在します。静かな鎮守のため、会話や足音は控えめに。雨後は土や石段が滑りやすい箇所もあるので注意し、ベビーカーや車椅子の場合は段差の少ないルートを選ぶと安心です。
御朱印・土鈴など授与品の楽しみ
白蛇や干支にちなむお守り・土鈴・札など、タイミングにより授与が並びます。白蛇土鈴は手作りのため入荷が少なく、頒布当日に完売することもあるため、望む場合は公式の最新案内で頒布状況と初穂料を確認しましょう。郵送対応の可否や授与時間は時期で変動します。授与所では後方の人の視界を遮らない立ち位置を意識し、会釈と一声の挨拶を添えると気持ちよくやり取りできます。
アクセス＆小金井公園での過ごし方
JR中央線「武蔵小金井」駅からの訪問は、①全徒歩（約1.5km）、②南口⑤番のりばから京王バス「府75 東府中駅行」などで「貫井トンネル下」下車→野川沿い徒歩5〜7分、の2案がわかりやすいです（時間帯により経由しない系統もあるため事前確認を）。参拝後は四季の自然が豊かな小金井公園へ。芝生や雑木林を歩き、ベンチで湧水の涼感を味わう半日コースが心地よく、リフレッシュ効果も高いと実感できるはずです。
江島杉山神社（両国）｜洞窟社に祀られる宇賀神と健康祈願
神社の歴史と宇賀神のご神徳
両国の江島杉山神社は、江の島弁財天のご分霊と、鍼術で名高い杉山和一検校を祀る社。境内の「岩屋」は江の島の洞窟（岩屋）を模したものと伝わり、内部には人頭蛇身の宇賀神像や宗像三女神像が安置されています。宇賀神は穀霊・財福・商売繁昌の神として、弁財天と習合して広く信仰されてきました。杉山和一の故事にちなみ、健康・技能上達・仕事運の祈りを捧げる参拝者も多いのが特徴です。
洞窟状の社への参道と安全ポイント
岩屋の入口はやや暗く、足元に段差があります。混雑時は一列でゆっくり進み、撮影は拝礼後に短く。雨天時は滑りやすいため、ソールの減っていない靴が安心です。香や火気の扱いは現場の指示に従い、内部での大声の会話は控えめに。杖やベビーカー利用の場合は、同伴者と合わせて安全第一で行動しましょう。
学業・健康・仕事運の祈り方
まずは“今ある健康と縁への感謝”を伝え、次に願いを具体的に短く言葉にします。検定や資格試験、発表会など“締切や発表の日”と参拝日を紐づけると、日々の行動が続けやすくなります。体調面は神頼みだけにせず、睡眠・食事・運動の基本と組み合わせることが大切。境内で深呼吸をして姿勢を整える数分をつくると、気持ちの切り替えに役立ちます。
御朱印・縁起物のチェック
岩屋では白蛇の形代を納めて祈念できる時期があります。御朱印や限定授与の有無・初穂料・頒布時間は変わるため、公式や社頭掲示で最新情報を確認しましょう。紙の御朱印は折り曲げ防止の下敷きがあると保管が楽。混雑時は代表者1人が並び、合流や割り込みは避けると互いに気持ちよく過ごせます。
アクセス＆両国周辺グルメ案内
JR総武線「両国」西口から徒歩約7分、都営大江戸線「両国」A4出口から徒歩約12分。参拝後は相撲の街・両国でちゃんこや甘味を。旧安田庭園や江戸東京博物館（再開情報は要確認）など、江戸情緒に触れられるスポットが点在します。川風を感じながら本所界隈を歩く下町さんぽは、季節を問わず楽しめます。
井の頭弁財天（吉祥寺）｜宇賀神をいただく弁天さまに良縁祈願
井の頭池と弁財天の関係をやさしく解説
井の頭池の小島に建つお堂は通称「井の頭弁財天」。寺院名は大盛寺で、所在地は三鷹市井の頭にあたります（最寄り駅は武蔵野市の吉祥寺駅）。江戸の上水道・神田上水の水源地として知られ、徳川将軍とも縁深い場所。ご本尊は八臂の弁財天で、頭上に宇賀神をいただく像容。境内には蛇身人首の宇賀神像も安置され、豊穣・財福・学芸成就の信仰が重なって広がってきました。
参拝作法とゆったり回る順路
ここは寺院なので、柏手ではなく合掌で静かに拝みます。太鼓橋を渡り、堂前で一礼→線香→合掌の順が基本。混雑時は一方通行の誘導が出ることもあるため、係の案内に従いましょう。池を周回する外周路からは、堂と水面のコントラストが美しく、朝夕の斜光が写真向き。週末は吉祥寺駅からの導線が混み合うため、午前の早い時間帯が快適です。
アートと音楽に通じるご利益の考え方
弁財天は音楽・芸能・言語表現の守り神として知られます。楽器の上達、舞台や受賞の目標、制作の締切などを具体的に宣言して祈ると、日々の行動と結びつけやすくなります。おすすめは“叶ったことノート”。小さな達成でも書き留め、年に一度読み返せば、次の挑戦への励みになります。御礼参りの習慣も、創作活動を続けるうえで心の支えになるでしょう。
御朱印・お守り・御開帳情報
ご本尊は秘仏で、巳年の数日のみ御開帳という伝統があります。2025年（令和7年）は**4月12日（土）・13日（日）**に特別開帳が行われ、多くの参拝者で賑わいました。御朱印や護摩・祈願の受付時間、混雑時の整列方法などは公式の案内に従うのが確実。通常期は境内の宇賀神像を拝し、静かに合掌して心を整えましょう。
アクセス＆吉祥寺ぶらりコース
JR・京王井の頭線「吉祥寺」駅（公園口〜南口）から徒歩約5分。公園の緑と商店街が近接しており、参拝前後のカフェ休憩、雑貨・古本巡りなどがしやすいのが魅力です。春は桜、秋は紅葉が水面に映り、四季折々の表情を見せます。休日は池周辺が混み合うため、時間に余裕をもった行動計画を。
まとめ
巳年に“蛇”ゆかりの社寺を巡るなら、白蛇（浄化と再生・金運）、宇賀神（豊穣と財福）、弁財天（芸事と財徳）という三つのキーワードで整理すると目的が明確になります。ピークは12日に一度の「巳の日」と、60日に一度の「己巳の日」。この前後の週末は混雑しやすいので、朝いち参拝→周辺散策→屋内施設で休憩、という一日の温度差に合わせた動線が快適です。寺院では合掌、神社では二拝二拍手一拝という作法の違いを押さえ、**「先に感謝、次に願い、叶えばお礼」**のサイクルを大切に。白蛇や宇賀神にちなむ授与は、財布や机の定位置を決めて丁寧に扱いましょう。蛇は古来“脱皮＝再生”の象徴。日々の暮らしを少しずつ整えながら、新しい自分へ軽やかに抜け替わる一年にしてください。
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